捨てる事=拾う事!
人間は「得したい」という意識よりも「損をしたくない」意識の方が遥かに強いらしい。
ビジネスに於いては「買うメリット」より「買わないデメリット」を伝える方が売り上げは増えて、なおかつイニシアチブが取れる。
iPhoneなど良い例で、カメラ性能がいいだとかデザインがいいだとか一見メリットで買ってるように見えるが、おそらく9割以上の人はAndroid端末としっかり性能比較してメリットを感じてる訳ではない。
圧倒的に「周りがiPhoneだから、持ってないとサムい」と言う「損したくない」気持ちで買うのだ。
値引きも効かないし、アップルストアで買えば概ね2万も安くなるのにわざわざキャリアのショップで買う。
今やiPhoneも20万超えの機種もある。大きな買い物を、迷いなく「損したくない」という根拠のない理由で。
Androidだって別に損などない。損したような気持ちなのは、単に「そんな気がしてるだけ」だ。目を覚まそう。
今回の本題は此処から。
とにかく捨てる
私は今、転勤の準備をしているのだが、部屋に物が少ない方ではあるがそれでも「こんなにあったのか」と思うほど、物が出てくる。
ともすれば「こんな物持ってたっけ?」と言うものまで出てくるのだ。
そこで思い切って断捨離というやつに取り組んでみた。
①一年着てない服は全部廃棄
②半年使ってない食器は全て廃棄
③ベッドは廃棄
④使う可能性が少ししかないもの全廃棄
⑤それ自体に機能がないもの(フィギュアとか)全廃棄
⑥これはあった方が良いのでは?というもの全廃棄
⑦説明書など全廃棄
①一年着てない服は間違いなく今後も着ない。着ても著しく頻度は低いし無くても困らない。あるから無理やり着るだけなのだ。
②食器などだいたい一軍しか使わない。不意の来客など来ないし、来たら外で食えばいい。
③これは賛否あるだろうが、私は床置き用の良いマットを買った。次引っ越す時にベッドは必ず敵になるからだ。
④使う可能性云々考える時点で今の生活に必要ないものなのだ。服と同じで、あるから無理やり使うだけ。無くても困らない。
⑤目の保養とか、まぁ私も集めまくった口なのでとても分かるが大抵の場合は「手に入れた瞬間が最大幸福感」であって、その後はゴミだ。役に立たない。
⑥あった方がいいかも?と思う時点で、今後も使わない。本当に必要なものは「無いと困るもの」である。
⑦説明書ってのは今やほとんどネットで確認できる。ほぼ家電製品になるだろうが、無くても電波が届く環境なら不要だ。捨てて問題ない。
こんな感じで鬼の断捨離をしたら、持ち物の半分は不要だとわかり全て廃棄した。
①〜⑦を捨てる事で私は「空間」を拾った。
そして日々「あれ、じゃまだよな…捨てようかな…」なんて思う謎に無意味な時間をゼロにする事が出来た。
時間を拾ったのだ。
時間と空間というものはそうそう手に入るものでは無い。それを「必要のないもの」で浪費する事の愚かしさに気がついた。
最初に書いたように捨てるのは損するような錯覚に陥る事だろう。しかし、本質は真逆だ。捨てない事で時間と空間を延々と損し続けているのだ。
人間関係も捨てよう
よく人にどう見られてるか気になるという人がいる。それで社内で意見が言えなかったり、本意ではない事を断れなかったり。
よく考えてみよう。そこでどう思われようと、自分の寿命も銀行残高も減らない。社内の評価など、声がでかいやつが得するものだ。それにとにかく実績さえあればいいのだ。
うちの会社は医療系メーカーで国内外問わず支店のある規模だが、私は社長であっても直属の上司であっても意見する。勿論、正しいと判断した事だけだが。
何人かの上層部は私を煙たいと思ってるだろうが、内容と手順に非がない限り私に不利益は発生しない。実際に全くそういうことはない。
社内で仕事をする仲間として不適当だと思える人には明確に「あなたとは仕事をしない」と伝えてある。
勿論、相互に高め合える仲間には協力は一切惜しまない。
それでいいと思う。ストレスフリーだ。
SNS界隈でも揉め事はよく見かける。
合わないなと思うフォロワーは捨てればいいだけだ。揉める時点で時間を損している。
そもそもSNSをやる理由はなんだろう?
「分かり合える仲間と楽しくやり取りするため」だ。
それが出来ない相手なら、本質的に求めていない部類の人なんだから遠慮なく切ればいい。切ったところで生活に支障は全くない。むしろ不愉快な時間が無くなるのだから。
物も人も「無いと困るかどうか」で判断しよう。
最後に、捨ててはいけないものを幾つか。
⚪︎学ぶ時間
⚪︎人に対する情けと許す心
⚪︎愛情と尊重
⚪︎受けた恩
⚪︎健康
この五つは絶対に捨てる事のないように。
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