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芸術の秋【奥入瀬 23/10/30】

今日は秋らしいベタなタイトルで。

朝から夕方まで奥入瀬渓流で遊んできました。
奥入瀬渓流は今が一番混雑するシーズン。
先日の記事、奥入瀬自然博物館で紹介したマイカー規制イベントが終了したこともあり、今日は大混雑…。

そんな中、私は落ち葉の美を表現するべく、足元ばかり撮影していたので、通り行くたくさんの人たちから不思議な目で見られまくり。笑

真横で立ち止まる気配がしたので、なんだ?と思い顔を上げたら同僚のガイド仲間でした。
それぞれに好きなものを撮影していたんですが、
途中で、いいキノコが生えていると教えにきてくれました。

それが冒頭のキノコ。なめこです。
敢えてカエデの黄葉越しにパシャリ。
より秋っぽさが感じられてイイ。

私は何度か見つけたことがありますが、同僚はこれが初めて。天然モノを見たいと言っていたのを知っていたので、私もハッピーです。

なめこ祭りだー!!!

奥入瀬渓流では遊歩道や車道のすぐ側で、古びた倒木や朽木を観察することができます。
安全管理の為に切ってしまったとしても、処分せずにそのまま置いておく為です。

この時期は、なめこのような美味しいきのこ、ツキヨタケのような毒きのこ、食べれるか食べれないかわからないきのこ、たくさんのきのこが奥入瀬渓流の森中に発生しています。

1本の倒木からなめことツキヨタケ

同じものを分解して栄養源にしているのに、美味しいきのこと毒キノコが生まれてくる不思議。
森って面白いなぁ〜


ひとつ知っておいて欲しいのが、ここは国立公園内の特別保護地区であり、動植物の採取の一切が禁じられていること。
知らないのか、知らないふりをしているのか、この時期は山菜採りの姿を頻繁に見かけます。
注意をしてトラブルに発展してしまうという事例も…
これからの奥入瀬渓流の大きな課題の一つです。


きのこといえば食欲の秋ですが、奥入瀬渓流では食べるものではなく観るものなので、タイトルを芸術の秋にしました。


美しいなめこ達に大興奮しながらしばらく撮影していると、素敵な陽光がなめこに差してきたではありませんか…!

森を映すなめこ

このなめこが樹を分解して土に還し、その土が森を支えていく。
森の生命の循環が見えてくるような、素晴らしい瞬間に出逢うことができました。

この先これを超えるなめこ写真は撮れないかも…
そんな会心の1枚です。


教えてくれてありがとう〜
大大大感謝です。
やっぱりだれかと一緒に森を観るのっていいなぁ
目が増えればそれだけ出逢いが増えるから。

奥入瀬渓流ホテルでは、個性豊かなネイチャーガイド達がそれぞれの感性を通して、奥入瀬渓流の自然の魅力をお伝えしています。



いや〜、今日もいい1日だった。
晩ご飯になめこのお味噌汁飲もう。


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