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業務過多や人材不足で苦しんでいる保育園を支えたい。Oisix ra daichiだからできる課題解決とは?

近年、共働き世帯の増加により、保育施設の需要がますます上昇しています。

認可保育園に入れない「待機児童」の解消は実現せず、SNSには「#保育園落ちた」のハッシュタグで、落選を嘆く保護者からの投稿が今年も相次ぎました。

待機児童を減らすには、受け皿である保育園を増やすのが近道ですが、保育士や給食現場の栄養士・調理師の深刻な人材不足により、その実現が難しいのが現状です。

保育士は子どもと遊んだり、世話をするだけでなく、多くの仕事を担います。子ども一人ひとりの成長の記録を書いたり、クラスだよりを作ったり、保護者会や行事の準備をしたり。

「子どもが好きで保育士になったけど、こんなに大変な職場だったなんて…。」

こんな思いを感じている保育士は少なくなく、場所によっては、毎日残業や、休日に仕事を持ち帰らざるを得ない職場も存在しているようです。現在、保育士の有効求人倍率は膨れ上がっていますが、ハードな職場ゆえに、人が集まりづらいという背景があります。

この厳しい現実に対し、Oisix ra daichiでは「保育事業向け食材提供サービス」という事業を通じ、その解決に貢献するべく取り組んでいます。

事業を推進するOisix ra daichiの施設食材流通セクション・マネージャーの清水崇司さんは、こう言います。

「大切なお子さんを預かる保育園では、子供たちへの毎日の食事の栄養と安全にとても気を遣っています。同時に、栄養士や調理師の人手を充分に確保できないことから、保育士が兼務で献立づくりや、食材手配、調理を手伝い、業務負担が増えてしまうという現状があります。

それを、僕らが献立づくりから食材手配までサポートすることで、給食現場の栄養士・調理師の業務を減らし、同時に保育士の負担も減らすことができる。そこに、この事業の大きなやりがいを感じています」

らでぃっしゅぼーやの事業として4年前に始まった保育事業向け食材提供サービス。現在では、300施設以上の保育園で利用される状態にまで成長しました。

「世の中にある社会課題をビジネスの手法で解決する会社」を目指すOisix ra daichiにとって、この事業はまさにOisix ra daichiらしい取り組みと呼べるのではないでしょうか。

今回、保育事業向け食材提供サービスが広がりを見せる背景や、サービスに込めている想いについて、事業を推進する施設食材流通セクションの清水さん、市川龍聖さん、高崎卓郎さんの3人に話を伺いしました。

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事業を強くすることが、社会貢献に繋がる。

ーー 今回、保育事業向け食材提供サービスのメンバーに集まっていただきました。3人とも、らでぃっしゅぼーや時代から、この事業を一緒にやってきている仲間なんですよね?

清水さん:そうです。保育事業向け食材提供サービスは、2015年にらでぃっしゅぼーやで始まった事業で、僕は2年半ほど前から担当として関わりはじめました。

取引先となる保育園の数が年間2倍以上伸びていく中で、営業や物流など様々な体制を整える必要があると思い、市川と高崎のふたりにチームに入ってもらったのが、2018年の1月頃です。

ーー そうなんですね。ちなみに、3人とも、らでぃっしゅぼーやに新卒で入社されたと聞いています。なぜ、らでぃっしゅぼーやを選ばれたんですか?

高崎さん:僕は新卒入社で6年目。6年中、5年間は清水さんの部下だったり、近くで働います。

高崎さん:らでぃっしゅぼーやに入社した理由は、「いい野菜とは何か?」という基準を明確に持っているところに惹かれました。

「いい野菜と作りたい」という生産者と、「いい野菜が欲しい」という消費者はいるんだけど、「何がいい野菜なのか?」という基準はまちまちなんですよね。僕は、大学が農業系で、植物の研究をする学部にいたんですが、この問いに答えられる人があまりいなかった。

でも、らでぃっしゅぼーやの採用説明会に行ったら、採用担当者の人が僕の質問に明確に即答してくれたんですよね。無農薬だから良いというわけでもなく、農薬にも良い部分と悪い部分がある。それを全部自分たちで細かく判断してつくった基準について詳しく説明してくれました。

基準をきちんと定義しているからこそ、自信を持って良い野菜を届けられる。そう語る姿に惹かれて入社を決めました。

ーー 市川さんは、いかがでしょうか?

市川さん:僕は新卒入社で9年目。宅配の物流を担当したり、当時親会社であったNTTドコモへの出向を経て、今に至ります。

市川さん:僕がらでぃっしゅぼーやを選んだ理由は、大学のゼミで企業の社会的責任(CSR)について学んでいたことが大きいです。

就職活動の際に、CSRを軸に様々な企業を見ていたのですが、CSRについて言及する際には、どこかとってつけたような雰囲気があると感じていたんですね。「一応、やってます」みたいな。

その時に、ちょうどゼミの先輩が、らでぃっしゅぼーやに入社していました。らでぃっしゅぼーやは本業を通じて、社会や環境保全に貢献する。だから、事業を拡大することが、社会貢献に繋がるという先輩の話を聞き、かっこいいと思って、入社を決めました。

ーー 清水さんの、入社理由は?

清水さん:僕はこの中で一番古くて、新卒入社で14年目です。らでぃっしゅぼーやに入社した理由は、大学時代のコンビニでの夜勤アルバイトの経験からきています。

清水さん:夜10時から朝6時くらいまで働くんですけど、僕の働いていたコンビニに来る人たちは20代から30代のOLやサラリーマンばかりなんですよ。これからの日本を担う働き盛りの人たちが、コンビニのお弁当やおにぎり、サンドイッチを買っていくんですね。

今のコンビニのご飯は健康的になっていますが、僕が働いていた当時は、まだ添加物が多い時代でした。廃棄のお弁当を裏の事務所にそのまま数日間置いておいても、形が変わらないんです。そういうのを見て、あまり自分では食べたくないと思っていましたし、ちゃんとした食事が摂れる社会にしないといけないと感じました。

そんな想いから、就職も食品に携わる企業に行きたいと思っていて、その中でらでぃっしゅぼーやを見つけたんです。

らでぃっしゅぼーやは、事業を強くすることが社会貢献に繋がるという考えを強く持っていて、そこに惹かれました。僕はNGOやNPOの研究を大学のゼミでしていたので、経済的な影響度が上がらないと、社会に影響は与えられないとわかっていたので。だから、らでぃっしゅぼーやで事業を強くする営業の仕事がやりたいと思い入社を決めました。

ただ食材を提供するだけでは、ダメだと気づいた。

ーー 現在、Oisix ra daichiの保育事業向け食材提供サービスを利用する保育園は300以上を超え、サービスを利用する保育施設の広がりを見せています。事業をする上で大切にしていることは何でしょうか?

清水さん:まず、僕らが行なっていることは、保育施設にOisix ra daichiの食材をお届けすることです。らでぃっしゅぼーやの食材はもちろん、オイシックスや大地を守る会の食材も含みます。この3ブランドで扱っている安心・安全な食材を届けるというところが、僕らのサービスの強みのひとつです。

ーー らでぃっしゅぼーやではなく、Oisix ra daichiとして対応されているんですね。

清水さん:そうです。そして、僕らがとても大切にしているのは、ただ食材を届けるだけでなく、いかに保育園の給食現場で働く栄養士・調理師の方々の業務を軽減するかです。

ーー どういうことでしょうか?

清水さん:保育園では子供達への毎日の食事にすごく気を遣っているんですね。栄養面であったり、安全面であったり、アレルギーであったり。ただ、資金や人材不足の問題で、栄養士や調理師の人手を充分に確保できないことから、日々の献立作りから食材の手配まで、保育士の方々が手伝っていることが多いんです。

清水さん:そして、食材の手配は、「牛乳は牛乳屋さん、魚は魚屋さん」といった感じで、発注先がバラバラなんですよね。しかも、その発注方法がFAXや電話で手間がかかる。納品される時も個別に届くので、その度に業務の手が止まってしまう。

その結果、保育士の業務量が増えて、ハードな職場ゆえに人材不足に陥るという事態になってしまっています。このままでは、保育園を増やそうとしても、人が追いつかない状態なんですね。

ーー 保育士の人手不足の問題は、そういうところにも原因があるんですね。

清水さん:そのため、僕らは、食材だけでなく、管理栄養士が監修した毎日の献立の提供も行なっています。また、調理レシピや、含まれる栄養素の内訳なども同時にお渡しします。

清水さん:また、これまで様々な業者に個別で頼んでいた食材を一括で楽に発注できるシステムの提供もしています。Webブラウザ上で、誰でも簡単に使えるものです。

清水さん:それと、保育園だと、肉や魚を子供達が食べやすいサイズにすることが欠かせません。例えば、魚の切り身の場合、市場で売られているものは120gくらいのものが多いんですが、保育園では30gのものが欲しかったりします。

そのため、子供達が食べやすいサイズにカットした状態でお渡しするようにしています。それにより、調理の手間を極力楽にできればと思っているんですね。

ーー なるほど。食材を届けるだけでなく、給食現場にいる栄養士・調理師の業務負担を減らすことを大切にしている意味がわかってきました。

清水さん:この事業を担当することになった時に、何をすれば良いかがわからなかったので、様々な保育園を自分の足で回り、現場にいる方々から直接話を聞きました。

その結果、美味しくて安全な食材をお届けするだけでなく、保育園の視点に立った付加価値も併せて提供することが大切だと思ったんです。

それから、保育園で働く方々の負担を軽減するサービスづくりに注力してきました。こういった取り組みを評価いただいて、サービスを導入いただく施設が増えてきていると感じています。

統合によってもたらされた価値

ーー らでぃっしゅぼーやの新規事業として始まった保育事業向け食材提供サービスですが、2018年にOisix ra daichiへと統合したことで、生まれた変化はありますか?

高崎さん:色々ありますが、3社が経営統合したことで、商品の仕入れ力が高まり、青果品を中心に幅広い供給ができるようになってきたということです。

高崎さん:一つのブランドで提供していた頃に比べると、三つのブランドから提供できるようになったことで、同じ野菜や果物でも産地や生産者さんの想いを感じながら、食材を提供できるようになり、商品力に厚みがましたと感じます。

ー 市川さんは、統合したことで、変化を感じることはありますか?

市川さん:僕は、統合したことにより、事業に対するスピード感を強く意識するようになりました。

市川さん:Oisix ra daichiでは、らでぃっしゅぼーや時代と比べて、社内で多くの新規事業が走っています。他の新規事業を担当しているチームのスピード感を見ることで、すごく良い刺激をもらえています。

ー なるほど。社内で新規事業を手がけるチームが増えたことが、自分たちの良い物差しになっているんですね。

市川さん:あとは、Oisix ra daichiが大切にしているロジカルシンキングの考え方が浸透してきたことも良い影響をもたらしていると感じています。

例えば、事業のあるべき姿を考えることが多くなりました。僕が1年前にチームに入った時には、目の前に業務に追われて、事業のあるべき姿について議論がしきれていない感覚があったんです。

ですが、Oisix ra daichiになり、目的から現在やるべきことを考える思考が浸透してきたことで、事業のあるべき姿についてメンバーと議論することが多くなりました。これにより、チームメンバーの主体的が増してきていると思います。

多くの時間を過ごす場所の、毎日の食事をいいものに

ーー では、最後に、保育事業向け食材提供サービスの今後の展望を聞かせていただけますか?

清水さん:まずは、サービスをご利用いただく保育施設の数をもっと増やしていきたいです。今は、関東の施設にしか提供できていませんが、ゆくゆくは全国に増やしていきたいと考えています。

高崎さん:やっぱり、保育園にいる多くの子供たちに体に良くて美味しい食事を届けたいんですよね。

高崎さん:毎日長い時間を過ごす保育施設での食事は大切で、特に味覚形成は幼少期の食事が大きな影響を与えると言います。でも、保育園にいる子供は自分たちの食事を、自分たちでは選べません。だから、多くの保育施設から選んでもらえるサービスに育てていきたいと思っています。

市川さん:そのためにも、Oisix ra daichiならではの付加価値を増やしていきたいです。例えば、僕らは産地と近いので、食育の観点のサービスやイベントをプラスしたり。

そういった価値を提供することで、保育業界において、唯一無二の存在になっていきたいと思います。

ーー Oisix ra daichiの食材を施設に届けるという点で、保育施設以外の施設にもサービス展開を検討していますか?

清水さん:保育園だけでなく、小学生のお子さんを預かる学童保育施設にも、サービスを広げていきたいですね。

清水さん:あとは、毎日の食事が大切になってくるという意味では、介護施設も僕らが価値を提供できる対象だと考えています。これから、介護の需要も増えてきますし、そこにいる方々に良い食事を召し上がって欲しいという想いもあります。

ーー 保育事業向けの仕組みを応用することで、様々な事業の広がりが生まれそうですね。

清水さん:そうなんです。そして、施設で食べた味を舌や記憶が覚えていて、ご自宅の食事もOisix ra daichiのものを選んでくれたら嬉しいですね。

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Oisix ra daichiで保育事業向け食材提供サービスの事業を推進する3人から話を聞きました。

「これからの食卓、これからの畑」を理念に掲げ、食に関する社会課題をビジネスの手法で解決する会社を目指すOisix ra daichi。

自宅だけではなく、施設の食卓にも、取り組むべき課題が沢山あることがわかりました。

保育や介護は、これからの日本において、間違いなく重要な社会課題となっていく領域です。Oisix ra daichi流の課題解決が、どのように発展していくのか楽しみです。

Text & Photo:井手桂司    (子供たちの写真除く)

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現在、第二創業期のオイシックス・ラ・大地。会社の中心となるEC事業部をリードしてくれる仲間を募集してます!

2017年に大地を守る会、2018年にらでぃっしゅぼーやと統合し「オイシックス・ラ・大地」となった当社。自然派食品宅配業界のナンバーワン企業となった今、第2創業期としてさらなる成長を目指してビジネスを拡大しようとしている真っ最中です。

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Oisix ra daichi (オイシックス・ラ・大地)

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