あせらずに夢を叶える

私はうさぎと亀なら間違いなく前者だ。

せっかちで行動に移すのが早いのは長所だが見切りをつけるのも早く、コツコツ続けるのが苦手だ。それに卯年生まれでおまけにペットにうさぎを飼っているので、亀の要素が微塵もないOUOな29歳の独身男だ。(※OUO=おれのまわり うさぎ要素 多すぎ)

2年前。当時コピーライターの仕事がしたかった私はとにかく焦っていた。憧れやなりたい自分像はあったのだが、そうなるために役立つ実績も経験もない。それにもう27歳。いい加減生きる道をしっかり定めて何者かになりたいと考えていたからだ。悩んでいても仕方がないので道を作るべく、東京の某コピーライター養成講座に1年間通うことにした。

それから平日は印刷物の工場で働き、土曜日は福島から高速バスで片道3時間の生活が1年続いた。課題が多く、毎日夜中まで脳みそフル回転させて考えてコピーを作り、高速バスの中でもウンウン考えてようやく提出する課題を書き上げる。帰りのバスでは課題の評価について改めて考えてみたり高評価された同期の作品の研究をしたりと、まさにコピー漬けの日々だった。

個人的にはだいぶ頑張ったつもりだったし何度か作品が評価されて表彰もされたのだが、転職は失敗した。失敗したというか、落ちすぎて心が折れて諦めた、というダサい結果だ。

夢を諦めるというのは物凄くエネルギーの必要なことで、諦めたつもりでも想いが強ければ強いほど心に残る時間が長くなる。こんな諦め方をした私だが、諦めるまでは結構な熱量を突っ込んだ自負があった。だからこそ今思うのだ。この時点で諦めるのは早かったと。

夢を叶えるために大切なことは「淡々と続けていくこと」だと思う。めちゃくちゃ地味なことだけどこれが最強の近道だ。

早く何者かになりたい、早く結果が欲しい。という気持ちは物凄くわかるのだが、続けて積み上げていくことなしにどうやって手に入れるというのだろう。もしもすぐになりたい自分像になれないなら、まずは自分のできることから始めて、それを淡々と続けていけばいい。

あせらずに自分のペースで続けて、あせらずに自分の夢を叶える。

1年で叶うかもしれないし10年かけてようやく叶うかもしれない。そういう意味ではその続けることが本当に好きなことだというのが大切なんじゃないかなって思う。

現在の夢は、お金をもらえる価値のある文章が書けるようになること。

未練たらしいが言葉を扱う仕事に未だに憧れているのだ。そしてそれは今こうして文章を書くことを続けることで叶えることができると信じているし、好きだから続けることもできる。楽しみながら淡々と。

うさぎから亀にバトンタッチできた感じがする。

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