大岩央/本を編むひと

PHP新書副編集長&2児の母。2020年2月「世界の知性」シリーズ創刊しました…

大岩央/本を編むひと

PHP新書副編集長&2児の母。2020年2月「世界の知性」シリーズ創刊しました。第1弾はマルクス・ガブリエル『世界史の針が巻き戻るとき』。2019年の新書ベストセラーTOP5に担当作2作『お金の流れで読む日本と世界の未来』『実行力』がランクイン。twitter→@hisaoiwa

最近の記事

世界の知性シリーズ、第2作はエマニュエルトッド『大分断』

世界の知性シリーズ第2作は「現代最高の知識人」4年ぶり待望の新刊今年始動したPHP新書内の「世界の知性」シリーズ。 第1作は「哲学界のロックスター」マルクス・ガブリエルさんの『世界史の針が巻き戻るとき』。 そして待望の(?)第2作が先月刊行になりました! フランス最大の知性、歴史人口学者エマニュエル・トッドさんの最新刊『大分断 教育がもたらす新たな階級化社会』です。 Amazonページはこちら↓ 他の「世界の知性」シリーズ同様、エマニュエル・トッドさんが日本読者に向

    • 「世界の知性」シリーズ、創刊しました。

      日本人の企画による、日本人のための翻訳書が始動します。PHP新書副編集長の大岩です。 2020年2月、「世界の知性」シリーズという、なんだか大層な名前のシリーズを始めてしまいました。 「世界の知性」シリーズは、「日本人の企画による、日本人のための翻訳書」です。 (本のソデに載せている「世界の知性」シリーズの説明です) 第1弾は、今世界で最も注目を集める気鋭のドイツ人哲学者・マルクスガブリエルさんの新刊『世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか』

      • 日本の会社が楽しくないのはなぜだろう? サイボウズ青野社長の答え

        先日、「経営者jp」さんからのご依頼で、以前編集担当したサイボウズ青野社長の書籍『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』のご紹介をさせていただきました。 経営者jp さんの記事は会員制ですが、転載歓迎とのことなのでこちらに掲載します。 刊行から1年経ちますが、まだまだ反響をいただいていて嬉しい限りです…! 28%だった離職率が5%未満に。サイボウズが実践する「幸福経営」とは? TERRACEの本棚 PHP研究所 PHP新書 副編集長 大岩央氏

        • 「俺だってつらい」と言いたいあなたへー〈上野千鶴子さん東大祝辞を振り返る〉

          上野千鶴子さんの東大入学式祝辞が、賛否両論含め、大きな反響を呼んだことは記憶に新しい。 東京大学新聞による上野さんのインタビューが6/2に公開されるなど、祝辞から2ヶ月弱たった現在でも、まだ注目を集めているのは特筆すべきことだ。 祝辞に対する上野さん自身のステートメントも、AERAや東洋経済オンラインなどのインタビューとして出ている。 このAERAインタビューと祝辞文を引用しつつ、なぜここまで賛否両論が噴出したのかについて振り返ってみたい。 繰り広げられた批判たちこの

        世界の知性シリーズ、第2作はエマニュエルトッド『大分断』

          三浦瑠麗『孤独の意味も、女であることの味わいも』は現代日本女性による『夜と霧』である

          国際政治学者・三浦瑠麗さんの新著『孤独の意味も、女であることの味わいも』(新潮社)を先ほど読み終えました。 読んでいて、何度も涙が溢れました。 国際政治学者としてではなく、1人の女性、そして人間の喪失と再生の物語。 ちいさい頃、割烹着の母に後ろからしがみついていたおかっぱの私に、炬燵の中で目を閉じて身体の震えを止めようとしていた私に、高層ホテルの窓縁に膝を抱えて座っていた私に、異臭を放ち始めた娘の額に唇を触れることができず嗚咽していた私に、時を超えて届けたかったことを、

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