[95点] ELDEN RING
今年の約束された神ゲーと言えば、エルデンリング!2月に発売してからしばらくは色々なネタで盛り上がったねぇ~。
おじさんは発売当時は別のゲームを進めてたんだけど、やっぱりどうしてもこちらを進めたくてプレイしちゃった。プレイ時間は67時間、最終レベルは157でトロコンしたよ。
これぞフロムゲー!なストーリー
このエルデンリング、海外ドラマ「ゲームオブスローンズ」の原作者、ジョージ・R・R・マーティンがストーリー制作に携わったと聞いて、かなり期待していた。ゲームオブスローンズも大好きだったし、新規タイトルだから予備知識も必要ないし、一番最初からストーリーを楽しめるぞ、と。
はい、でも全然わかりませんでした。いつものフロムゲー。
全てのNPCイベントをこなしたり、全てのフレーバーテキストを読めば、ある程度ストーリーはわかるようだけど、それでもやはり事細かに説明されるわけでなく、あくまでプレイヤーの想像にゆだねられる部分が多いようだ。
おじさんのように、攻略サイトも見ずNPCイベントもあまり進めないまま、その場その場の流れに身を任せて必要な場所だけ探索するようなスタイルの人は、ほぼ話わからないんじゃないだろうか。まぁストーリーは、要はエルデの王を目指してまーす、っつーことで。
フロムゲー+オープンワールド
猫も杓子もオープンワールド言うておりますが、個人的には「それどうなの?」と懐疑的である。少なくともネットにはオープンワールド狂信者がいることは間違いない。奴らは、全てのゲームに対してオープンワールド化を熱望し、ブレワイあたりを聖典としている。
まぁ気持ちはわからんでもない。
プレイ開始当初は「フロムゲーをオープンワールドにする意味あるのか?」と思っていた。敵が強くて後にも先にも進められないダンジョンの閉塞感・孤独感こそ、フロムゲーの醍醐味であったため、そこをオープン+広大にしちゃうと一気に薄れてしまうのではないかと思っていた。
予想は大体合っていた。敵の配置も他のフロムゲーより密度が薄く、とりあえず祝福(セーブポイント)まで走り切れば、ダンジョンは進められる。アイテムの配置も覚えさえすれば、適当に敵の攻撃を避けながら回収だけすることだってできる。
しかしプレイを進めていくに従い、「このゲーム、オープンワールドじゃなきゃダメだ」とまで思ってしまうようになった。
とにかくこのゲーム、オープンワールドの中でも、かなり広い。広く感じる。しかも地形的に序盤は進められない場所も結構あったりして、物語が進んでからようやく「あー!ここ序盤で来たところの近くじゃん!」なんていう一種のカタルシスを感じる場面もある。
そしてその広さを前提に、各所にNPCやボスがかなりいる。「攻略サイトを見なきゃわかんねーよ」ってぐらい、岩場の陰などにはダンジョン入り口があり、最奥にはボスがいるなんてことも多々あった。てか基本的にダンジョンには必ずボスが配置されている。
別にダンジョン内じゃなくても、普通にフィールドを中ボス級が歩いていることもある。
そしてNPCも、割とストーリーに絡むキャラが各所にいて、これも「攻略サイト見なきゃわかんねーよ」ってレベルでイベントが盛りだくさん。
さぁ、世界が超広大で、膨大な数のボスやNPCも配置されているとしたら、どうなるか。攻略パターンが無限に近くなるということだ。あなたと私じゃ進め方もまるで違う。「え、おまえ、そんな装備どこで手に入れた?」「なにこれ、ここのアイテム拾っておけばめちゃくちゃ簡単にボス倒せるやん」そんな声がネットから様々聞こえてきた。
しかも、"色々な寄り道ができる"という安直なレベルではなく、本筋のストーリー攻略も色々なパターンで進められることができる。というか、もはやどれが本筋だったのか初見ではわからない。
とにかく周回プレイが楽しく、SNSなどで「俺のエルデン」をシェアしたくなるデザインは、Amazonの中華製品を凌ぐほどの、"令和最新版"である。
こいよカジュアルゲーマー
もう一つ、声を大にして言っておきたいのが、アメとムチが非常にうまいということだ。
ストーリー最序盤のボス、マルギットはかなり強めに設定されている。SNSでも、ここのボス撃破率が非常に少ないことが話題になった。さすがに発売から2ヶ月ほど経った今では撃破率も高くなっているが、このボス以外も基本的には敵強めで、数も多いことから毎回パターンを覚えるのもそれなりに大変。
しかし一方で同じくSNSで話題となったのが、戦灰と遺灰という2つの新システムがある。
戦灰は、武器に超必殺技を付けられるようなシステムで、武器自体の性能を変えることもできる。しかも取り外しは自由にでき、世界の各所で入手することができる。
遺灰は、ボス戦時などに召喚できるNPCで、これも複数種類が世界各地で入手できる。
戦灰も遺灰も、発売当時はかなりぶっ壊れ性能を持ったものが多く、これを使っておけばボス戦が簡単になることもあった。その後のアップデートで修正されたものもあるが、それでもこの2つのシステムは攻略には欠かせない。
強いボスに強い戦灰と遺灰、フロムが最初から意図していたのかはわからないが、このアメとムチ戦略が非常に印象に残るゲームだった。アメによって新規プレイヤー層にもハードルが低くなっただろうし、ムチによって相変わらずハードなファンの心にもリーチできている。
またこれに付随してビルドにも幅が出てきた。従来の作品だと大まかに言って脳筋か魔法かの2択だったが、戦灰と遺灰を使うにはFP(マジックポイントみたいなもん)も必要になるため、よりレベルアップ時の能力成長で選択肢が広がった。
まとめ
みなさま、ご安心ください。大丈夫でした。しっかり神ゲーでした。僭越ながら点数つけさせていただきやす、95点!
やはりフロムゲーファンにとっては、最初は馴染まない部分があったけれど、莫大なゲームボリュームと、周回プレイでの発見が楽しい、とんでもねぇゲームでした。
必ずやれ!
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