第19回 一周回って

世の中ではもう年齢的におっさんと言われる部類に入るらしいojigyuです。

僕はかれこれ20年くらい前に教師という仕事につきました。
その理由は、教師という人種がつくる教育からはみ出してしまう子どもたちに、自分みたいなやつが教師になることで勇気をあげたいと思ったからです。
(※今思うと青臭すぎて恥ずかしい(笑))

当時、右も左も分からなかった僕はいろんな人からたくさんのことを教えてもらいました。
(※生徒指導部というところに3回呼び出されました)

その中でもいちばん言われた言葉が、

「自分達も昔はそうだった。お前もいつか分かるようになる。」

という言葉です。

その時に僕が必ず言った言葉は

「たぶん僕は分かりません。10年後も同じことをきっと言ってます。」

でした。

あれから20年たった今、やっぱり僕は同じことを言ってます。

ただ、あの頃の僕が間違っていたのは、

「お前もいつか分かるようになる」に対して

「僕は分かりません」と答えたことです。

あの頃の僕は相手のことを理解せず、

自分の意見は全て正しくて、

教育界を自分が変えてやろうと思っていました。
(※今もそれは思ってるんですが)

かれこれ20年近く、自分の力不足を痛感したり、それを乗り越えて新しいことに取り組んだり、進み続けて一周どころか二周くらいしたでしょうか。

結局、同じことを言っています。

そして、気づいたこと。

当時、僕にたくさんのアドバイスをくれた人たちは、一周まわってなかったのかもしれない。

一周まわると、同じことを言っていても一周前の自分は周回遅れになる。

あの頃の自分はまだ周回遅れだったので先輩たちに僕の言葉は届かなかっただけ。

何周もまわった今、同じことを言うとたくさんの人に言葉が届くようになった。

ということ。

一周まわるなかではもちろん自分を否定することもあるんだけれど、一周まわって戻ると同じ場所でまた同じ事を言っているのに、そこには成長している自分がたしかにいる。

人生はきっとその繰り返しで、ずっと同じ事を言い続けるためにはずっとまわり続けないといけないんだと思います。

おっさんとよばれるようになった今、あと何周まわれるんだろう?

だけど、僕はじじいになって死ぬまで、まわりつづけていたいなぁとなんとなく思ってます!

以上でーす😄

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