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田舎の高校教師の独り言です。 Facebookではほぼ毎日ぼやいています。 https://www.facebook.com/yamato.ojima

最近の記事

政治家の裏金問題に潜む教育の大罪

幼少の頃、リクルート汚職事件のニュースが流れに流れていたときに、「お食事券」はめっちゃ悪いものなのだというかなり間違った学びを得た小島です。 さて、時は流れて今は令和5年12月19日。 巷では政治家の裏金問題が大きく取り沙汰されており、リクルート汚職事件以来の大事件だと大騒ぎ。 世間全体がここぞとばかりに総攻撃しているわけです。 大大大前提として、裏金自体は悪いことです。 ということで、以下、持論です。 そんなこと、ちょっと政治について勉強したら分かったことでしょ? こ

    • 僕の宿毛高校物語エピソード5.5【あと1点】

      三代目の陰にかくれ、人数不足による合同チームなど数々の困難に見舞われた四代目チーム。 しかし、タレント的には面白い選手のあつまりでした。 一度やめて、舞い戻ってきた圧倒的カリスマの不良キャプテン。(※エピソード5参照) 利き腕(右手)を骨折した結果、左手で練習して両利きに生まれ変わったレフトエース。 全ての言語をポジティブに変えてしまう釣り吉のセッターときどきリベロ。 彼らとは高知県No.1チームの高知高校や、愛媛県の強豪高校新田高校での合宿など、今思えば無謀とも言える

      • 僕の宿毛高校物語 エピソード5番外編【もうひとりのキャプテン】

        宿毛高校三代目チームが光とするならば、四代目チームは間違いなく陰でした。(※エピソード5【光と陰】参照) 少子化による中学校の部活動の団体競技の低迷に加え、そもそも男子バレー部が中学校にないという環境。県内でもチームが減っていくなか、宿毛高校はなんとか耐えてチームを存続させることができていたのは奇跡といってもいいかもしれません。それでも人数があと1人だけ足りませんでした。 そこで、四代目チームは隣にある宿毛工業高校と合同チームを組むことになりました。 当時の宿毛工業は紆

        • 僕の宿毛高校物語エピソード5【光と陰】

          今回は四代目キャプテンのお話。でも、少しだけ時間を巻き戻します。 光輝いた三代目チーム。中学校時代には各スポーツで高知県トップクラスの成績を残し、高校でのバレーボールでもその能力を遺憾無く発揮し、好成績を収めました。(※エピソード4参照) その陰で四代目キャプテン、カイトはバレーボール部に入部してきます。彼はいわゆる不良というやつで、宿毛高校でも1番の不良になってやると息巻いて入学してきました。ところが、あのたったひとりのキャプテン、ツヨシ(エピソード3参照)の誘いでバ

        政治家の裏金問題に潜む教育の大罪

        • 僕の宿毛高校物語エピソード5.5【あと1点】

        • 僕の宿毛高校物語 エピソード5番外編【もうひとりのキャプテン】

        • 僕の宿毛高校物語エピソード5【光と陰】

          僕の宿毛高校物語 エピソード4.5【反骨精神】

          愛媛県をはじめ、多くのチームと練習試合をして力をつけてきた三代目チーム。練習試合の結果はほぼほぼ負けてばかりでしたが、選手たちはめげずに立ち向かい続けました。 そして、迎えた最後の県体(インターハイ予選)。 前年度、初勝利を目指して挑戦した結果、相手チームの棄権、裏エースの捻挫による欠場という悲運が重なり未勝利に終わった大会です。(※エピソード3参照) 集大成とも言えるこの大会での勝利は、三代目チームの悲願でもありました。 ところが、ここで誤算が起こります。 当時、多く

          僕の宿毛高校物語 エピソード4.5【反骨精神】

          僕の宿毛高校物語 エピソード4【開拓】

          最高の1勝(※エピソード3、3.5参照)をあげた宿毛高校三代目男子バレー部。 少しずつ力はついてきたものの、高知県内の近隣高校に練習試合の相手がいないという現実は変わっていません。 そこで、視点を変えてみることにしました。高知県にこだわるからダメなんじゃないか?実は宿毛高校は高知県の西の端にあり、愛媛県との県境に存在しています。なら、愛媛県に練習試合に行けばいいじゃないか。 当時男子バレー部の指導経験の浅い僕は人脈もありません。愛媛県のどこにどんなバレー部があるかなんて

          僕の宿毛高校物語 エピソード4【開拓】

          僕の宿毛高校物語エピソード3.5【最高の1勝】

          1度も勝つことができなかった3年間。 しかし、宿毛高校男子バレー部最初の1勝はこのエピソード3の主役であるツヨシにプレゼントしたいという想いが僕の胸の奥にはありました。 実は、偶然にもその年から春高バレーの開催が1月に変更されており、3年生最後の大会が県体(インターハイ予選)ではなくなっていました。3年生は県体で引退する必要はなくなったのです。 しかしながら、3年生が11月に行われる春高予選まで残るというのは進路諸々を考えると容易なことではありません。自分自身の考えとして

          僕の宿毛高校物語エピソード3.5【最高の1勝】

          僕の宿毛高校物語エピソード3【たったひとりのキャプテン】

          2年間、1度も勝つことができなかった初代宿毛高校男子バレー部は2年生5人、1年生1人で始まりました。今回はそのたった1人の1年生ツヨシのお話です。本人に後から聞いた話ですが、ツヨシは上級生と一緒に戦った最後の試合で引退をするつもりだったそうです。彼は続けて言います。練習が楽で、練習中に遊べると先輩に言われて楽しそうと思って入ったバレー部なのに、小島先生のせいで全然遊べなくなりました(笑)と。 そんなツヨシが引退を選ばなかったのは下級生のためです。中学校に男子バレー部のないこ

          僕の宿毛高校物語エピソード3【たったひとりのキャプテン】

          僕の宿毛高校物語エピソード2【彼らと過ごした2年間】

          当時の宿毛高校男子バレーボール部の置かれていた状況について少し説明をしておきたいと思います。 まず、宿毛市は東京から公共交通機関で行くことができる市で最も遠いランキング全国第2位。 ※全国1位はこの度赴任することになった清水 校区の中学校に男子バレー部は0 ※全員素人 練習試合ができる高校まで車で2時間 ※今は違います ということで、当時僕は日本で1番境遇の悪いバレー部だと思っていました。 そこからのスタートです。 今でこそ、少しは有名になった宿毛高校ですが 当時

          僕の宿毛高校物語エピソード2【彼らと過ごした2年間】

          僕の宿毛高校物語 エピソード0【繋いだ襷】

          僕の教員生活は高知県の東の端、室戸高校から始まりました。そこでバスケットボール部の指導に2年携わり、小津高校でもバスケットボールの指導に1年携わります。 翌年、宿毛工業高校で仕事をすることになり、当然バスケットボールを指導するつもりでいたのですが蓋を開けてみるとバレーボール部の顧問でした。 高校時代にバレーをやっていたので、2,3年バレーの指導を経験してからバスケットボールに戻ろうと思い僕のバレーボール指導が始まります。 右も左も分からない中、右も左も分からない自分が大

          僕の宿毛高校物語 エピソード0【繋いだ襷】

          僕の宿毛高校物語 エピソード1【終わりは始まり】

          13年前のちょうど今頃、僕はある病院の喫煙室にいました。 大切な友人のお見舞いです。 彼はガンでした。 余命宣告までされていた彼は、 誰が見ても弱っていく身体で、弱いところを絶対に見せない強い人間でした。 そんな彼が タバコをくわえながら その日最期に僕に言った言葉は 「生きたい」 でした。 絶対泣いてはいけない。 こらえきらない涙を必死でこらえながら 僕は彼に 「大丈夫」 と言ったような気がします。 本当は気が動転していて何を言ったのかはよく覚えてはいません

          僕の宿毛高校物語 エピソード1【終わりは始まり】

          第19回 一周回って

          世の中ではもう年齢的におっさんと言われる部類に入るらしいojigyuです。 僕はかれこれ20年くらい前に教師という仕事につきました。 その理由は、教師という人種がつくる教育からはみ出してしまう子どもたちに、自分みたいなやつが教師になることで勇気をあげたいと思ったからです。 (※今思うと青臭すぎて恥ずかしい(笑)) 当時、右も左も分からなかった僕はいろんな人からたくさんのことを教えてもらいました。 (※生徒指導部というところに3回呼び出されました) その中でもいちばん言わ

          第19回 一周回って

          第18回 成長を止める3つのない

          人は成長し続ける生き物である。成長をあきらめるということは、死ぬことと同義である。と、真剣に思っているojigyuです。 とはいえ、やっぱ自分は成長してないなぁって思うとき、ありませんか? そこで、自分なりに成長を止めてしまう原因を考えてみました。 それは、 1.知識がない 2.経験がない 3.自信がない という「3つのない」だと思うんです。 なんだか流行りの「さんみつ」みたいですね(笑) 説明します! 1.知識がない 「分からない」 「知らない」 ということを

          第18回 成長を止める3つのない

          第17回 公務員、失くしませんか?

          特別定額給付金の申請書がやっと届きました。 僕は公務員ですので、当然のことながら… いただきます‼️ 賛否両論はさておいて、 巷で収入の減っていない公務員はもらうべきではないっていう意見が結構あるじゃないですか? そこで、自分なりの意見を述べさせてください。 1.そもそも公務員という職業はない 総じて公務員という表現をされますが、ご存知の通り公務員は国や地方公共団体から給料をもらっている職種です。様々な職種があるなかで、それを一律して公務員としてひとくくりにする時点で

          第17回 公務員、失くしませんか?

          第16回 学校教育は必要か

          いきなりですが、コロナ禍により訪れる新世界に学校教育は必要か否かを考えてみました。 結論からいうと、どちらも正解です。 たしかに、学校に必ずしも通う必要がない時代はやってきます。 今、問題なのは学校は全員行って当たり前という社会であり、教員の態度です。 これは、学校教育が失くなってしまうと自分たちの存在価値が失くなってしまうという恐れでもあります。 学校の教員は幕末の武士と同じです。刀の時代はとうの昔に終わっているのを受け入れることができず、黒船にも刀で立ち向かおうと

          第16回 学校教育は必要か

          第15回 否定するって疲れませんか?

          このコロナ騒ぎの中、みんな疲れているんでしょう。自分の意見を伝えやすくなった今、何かにつけて否定をしている発信をよく目にします。マスコミの発信もそう、SNSの発信もそう。何かを否定することで自分の味方を見つけ、さもそれが正論のように叫んでいる人たちもいます。 言論の自由なんで、それはそれでいいんです。でも、それ、逆に疲れませんか? 誰かの揚げ足とって否定するって、簡単にできる割にエネルギーがいると思うんです。簡単に仲間も集まってくるから、なんかいい気分になって行動が起こせ

          第15回 否定するって疲れませんか?