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2023年10月10日の乾杯

新しい乾杯。規格外に厳しく長かった残暑からもようやく解放されて。コロナやインフルエンザの流行に怯えながらも、心地良い季節を迎えたおじさんとおねえさんが演劇のあれやこれやについて語り合います。k

👱演劇のおじさんと
👩おねえさんです。
👱こんばんは。
👩こんばんは。よろしくお願いします。
👱いやぁ、なんか急に涼しくなりましたね。
👩なんかね。風邪ひきそう。でも明日からまた暖かいのでしょ?
👱明日は再び長袖がいらなくなるって言ってた。今日の私はスエットを着込んで出歩いていたのだけれど。
👩夏みたいになるって聞いているよ。25度くらいだって。
👱それはまさに初夏の陽気だね。
👩ねぇ、どうなってるの。助けて欲しいのだけれど。
👱それを私に言われてもねぇ。私はその方面の関係者とお付き合いがないからよくわからないのですけれど
👩うふふ。困りましたね。
👱でも、現実にまわりでも風邪を引いてしまった人がいて。しかもインフルエンザがもの凄く流行っているのでしょ?
👩あぁ、そうなんだ。気をつけなければいけないね。でも私ってコロナのことがあって外出から帰るとしっかりと手洗い、うがいをしているのね。そうすると、なかなか体調も崩れなくて。まあ崩れるときもあるけれど、普段の歳に比べて全然いいなというかね。
👱でも、予防接種は受けた方がいいですよ。
👩そう。受けていないのだけれど。
👱去年も受けなかったの?
👩受けていない。受けた方が良いかなぁ。
👱うん。良い気はするけれど。ちなみにね、私が住んでいるところは、コロナワクチンの接種とかもあるじゃないですか。それと一緒に打つと500円引きなんだって。そういう制度もあるみたいだから一緒に受けようとは思っていますけれどね。ファーストフードじゃあるまいし、予防注射でセット割りというのもなんだかなぁとは思いますけれどね。
👩うふふ。思いますね。
👱はい。まあね、お芝居も中止になったところがまた増えてきているので。ほんとかわいそうだなぁと思うのだけれど。
👩うん。そうだね。ところで最近だと何を観たんですか?
👱いくつか観たけれど。たとえば少し前だけれど木ノ下歌舞伎の勧進帳を観ましたね。

東京芸術劇場

👩ああ、はいはい。あの、私知っているキャストだと、大柿さんがご出演ですよね。彼とはご一緒したことがあるので。
👱ああ、そうだったのですね。
👩どうだったのかなぁってちょっと気になってはいるの。
👱今回も彼のキャラクターをうまく生かして、
👩へぇ、どんな役だったの。
👱木ノ下歌舞伎の勧進帳って、義経と弁慶と富樫左衛門は一人一役なのだけれど、その配下は俳優達が両方やるのよ。
👩うんうん。
👱その義経方の山伏と関所を守る武士のね。で、大柿さんはそのどちらでもさりげなく奥ゆかしく気づかいの人なの。
👩あぁ。あの、舞台は観ることができなかったのですけれど、ポスターとかの写真とかは観ていて。そうそうリーさんというのかな。
👱リー5世さんですね。
👩うん、この方が弁慶なのでしょ?
👱そうです。
👩かっこいい、この方。めちゃめちゃかっこいい。
👱あのね、ものすごく懐の深い弁慶を演じられていて。まあ逆に弁慶さんが強くないとこの物語って成り立たないから。
👩またこのさぁ、暗い感じの。衣装も真っ黒だし、照明も黒が映える感じにしているのもすごくかっこいいなぁって。またリー5世さんの姿も映えるよね。凄く良いなぁって思って。
👱私、この演目って10年以上で4回くらい観ていて。最初はSTスポットでやったのだよね、確か。
👩そうなんだ。
👱美術のことで言えばその時も道路っていう感じが舞台にあって。その後KAATとか松本でも観ているのだけれど、一時すごく舞台美術が派手になっていたこともあって。ただ、そこから今回のようにモノクローム的な印象をもった舞台に進化した感じ、そうやって変わっていく中でも切れは一層冴えるみたいなね。それは作品も作り手も俳優も熟していったということなのだろうけれど、今は舞台に充足感というかテンションしっかりとあって、その中に一瞬毎の切れを失わないみたいな感じなのね。そういう中での方が弁慶にしても富樫左衛門がそこで納得していく感じにしても、なんだろ、こう歌舞伎に近いような感じで観る側を取り込む力になっている感じがするのね。今回も東京芸術劇場シアターイーストの客席を挟むように舞台が設えられていて、
👩はいはい。
👱それは、一時のように派手に装飾が浮かぶわけでもなく、ただ道のイメージがあるだけなのだけれど、
👩いいね。
👱その分、俳優達の身体が物語もその雰囲気もを全て作っていくという感じだったから。
👩あの、Mrs.fictionsの岡野さんも出ていらっしゃるでしょ。
👱はい。ご出演ですね。
👩私、岡野さんも好きなんですよね。
👱ロロの亀島さんなんかも出ているしね。青年団の重岡さんとかもね。
👩いやぁ。なんかオンラインのチケットもあるんだけれどさ、これってずっと観ることができるというものでもないんだね。もし、期間を決めていつでも観ることができるよみたいなオンラインのチケットがあれば観たいのだけれど。
👱この演目はオンラインで観てもけっこうおもしろいかもしれないけれどね。劇場で観るのとは別の視座がもらえそうな気もするし。
👩今、変わってきていると思うのよ。これは前々から私が言っていることだけれどさ。コロナのことがあって私はオンラインの方に行ったというのはあるのだけれど、だからこそ思うのだけれど、もちろん生で観る魅力というのは変えられないから、もちろん木ノ下歌舞伎とかは観に行ける人は観にいくのよ、絶対。おもしろいから。だけど、家にいる中でも舞台を観に行きたいという人はいてさ、観に生きたくてもいけないひとというのも絶対いるから。
👱うん。
👩もちろん観るときはさ、こう環境を整えて観るわけよ。暗くしてさ、照明を落として、観ることに集中して。2時間とか3時間とか。そうして観るのも同じくらいに良いから、観させてもらえたらなぁって。凄く思う。
👱なんかでも、昔は配信をやりますというのは特定の公演の売りのひとつだったけれど、それがとてもポピュラーになったというかどこでもやるようになったよね。
👩家になっているじゃん。その中で、あれはやっているのかなぁって。サブスクはあるじゃん。サブスクにしようとは思わないのだけれど、買おうとは思うのよ。家で観ることができるのなら私は観れるから。
👱まあ、一応収録をしておいて、それをただ見せるだけだと分かりにくいこともあるから、それなりに編集して楽日から2週間くらいというパターンが多いんだよね。
👩そうだね。もっと観ることができても良いのになぁと思う。
👱うん。
👩買って1日でもいいから、もっと観ることができればなと思う。だって、今DVDとか買わないでしょ。買う人はいるかもしれないけれど、それって観に行った人でしょ。
👱あぁ、そうそう。
👩そう、やっぱり観に行った人だと思うのよ。終演後に予約をしてさ。それとは別に1日でいいからレンタルで作品を観たいと思う人っているとおもうのよ。
👱なるほど。
👩コロナとか、コロナだけじゃないけれど、1日でいいから観たいと思うってあるんだよ。あるんだよなぁ。
👱まあ、コロナだけじゃなくて、忙しいとかコマが足りないとかで泣く泣く観るのを諦めるという舞台ってそれなりにあるからね。また、私だと関西の劇団も好きなのだけれど、流石に新幹線にのってまでは観に行けないとかもあって。
👩そうだよね。
👱まあだから、地味にだけれど、私の体感だし具体的なデータではないけれど、ニーズは増えているように思うんだよね。
👩そうそう。
👱まあ、今回の勧進帳なんかでも、生で観てあそこまで高められているということは配信なんかで観ると昔のNHKの芸術劇場みたいなクオリティになるのでは思うのね。そこまでの高さとか研がれ方というのはあるから。むしろ映像になったがために、いろんなところがより研がれてみえるかもしれないし。
👩なるほど、たしかに。
👱たとえば歌舞伎だって映像になって映画館で上映されているわけじゃないですか。そういうものと比較しても、映像になったときに遜色のないクオリティを作れるような舞台が木ノ下歌舞伎には生まれているような気がするけれどね。
👩うん。
👱私が今回観たのは芸劇というか東京公演の千穐楽だったけれど、カーテンコールが5回あったよ。客席がほぼほぼスタンディングオベーションになって。拍手が鳴り止まずだったもの。
👩凄いね。
👱いつもの私だったら流石にまわりがそこまでになるとちょっと引いたりもするのだけれど、今回は一緒になって拍手をしていたものね。そのくらい見事なものでございましたよ。
👩はいはい。
👱木ノ下歌舞伎もどの演目をやろうかと模索する時代から、更に広げることとその作品磨き上げていくこととの両輪に進化を遂げているように思えるのね。勧進帳はけっこう同じ俳優で公演を重ねているから、また同じ俳優陣でも、平行して新たな俳優で観たいとも思うしね。その時にどのような進化や変化になっているかも楽しみだし。
👩うふふ。そうか。いいな。あと、他にもなにか観ましたか?
👱あとね、アマヤドリも観た。みちくさ公演と銘打って『代わりの男のその代わり』という作品を上演したのだけれど。それは男2人に女1人の3人芝居で赤盤と青盤があってね。同じ戯曲を劇団員2組で上演したのだけれど。

スタジオ空洞

👩うん。
👱話としては姉弟と亡くなった姉の別れた旦那の弟の会話劇なのだけれど、姉は別れた旦那の子供を育てていて、離婚後旦那はなくなったみたいで、弟は勤め先に問題を抱えていて、義理の弟は弁護士だったりもするのよ。その設定のなかで、それぞれが立場の違う二人と会話をする仕掛けになっていて。姉は弟と義理の元弟に対する温度が違っていて、弟は姉と義理の弟との会話に違った距離があって、義理の弟は姉と弟での異なる関係があるみたいな感じになるわけ。
👩はいはい。
👱姉は弟に会社で抱えている問題について義理の弟に相談して欲しいみたいだし、弟は姉にも義理の弟にも話していない秘密を抱えているし、義理の弟は姉への養育費の支払いを月ごとではなく一括で払ってしまいたいとも思っているのね。そういう風にそれぞれの俳優が異なる相手に違ったもくろみで話をするように戯曲が作られているので、それらに生まれる関係が当然に様々な膨らみになっていくわけ。
👩ふむふむ。
👱で、そういう戯曲だから、俳優の個性やその演じ方ももろに違って出て。たとえば、赤盤ではその姉の役を小角まやさんがされていて。
👩あぁ、はいはい。
👱一方の青盤では相楽りこさんが演じているのね。二人から訪れる個性とか温度って全然違うわけ。また義理の弟は赤が倉田大輔さんで青がワタナベケイスケさん、弟は宮川飛鳥さんが赤で堤和悠樹さん、そうなると演じ方の個性のかけ算もあって、まったく違う質感が舞台には生まれて。それは見応えもあったし面白かったね。
👩うんうん。
👱片方を観ただけでも、いうてもアマヤドリなわけで、手練れの俳優から戯曲の企みを受け取るたのしみはたっぷりあるのだけれど、
👩まあ、そうですね。
👱とにかく俳優がみんなゴリゴリだからね、二つのバージョンがそれぞれに異なった感じで観る側を閉じ込めてくれるし、またそれをスタジオ空洞で観るから、もう密感の高いこと。
👩うふふふ。
👱観ている方がもうへろへろになる。尺は85分だったかな、もうどんどん惹き込まれてけっこうぐったり疲れるというか、もちろん良い意味で。素敵に消耗するお芝居でしたけれど。
👩はい。
👱改めて主宰の広田さんはそういうものを書ける人だよね。世界を企むことができる人だとおもった。演劇の中に観る側を閉じ込めることができるというか、純粋に演劇でそういう仕掛けができる力を感じた。
👩うん。
👱ちなみにアマヤドリは来春に『人形の家』をされるそうですけれどね、イプセンの。
👩いいねぇ、私『人形の家』が好きなんだよなぁ。
👱そうなんだ。
👩戯曲も持っているよ。
👱私は随分昔に、大竹しのぶさんがノラを演じた舞台を観たことがあって。
👩ああ、そうなんだ。それはよさそうだ。
👱まあ、凄くよかったのだけれど、なんだろうね、大竹しのぶさんがまだ自らの力をひたすら思う存分解き放っていたころで、名優との共演だったのだけれど、それを踏み越えてしまうような大竹ノラだった。
👩うふふ。
👱まあ、なんというか、悪いことではないのだけれど、大竹さんが出てくるとノラしか見えない人形の家でしたね。
👩うんうん。それはそうだろうな。あの人が演じたらまわりの俳優が見えなくなるのはあたりまえよ。
👱確か西岡徳馬さんとかが共演されていたのだけれど。なにせ若さというか体力が一番盛りのころの大竹しのぶさんだったし、あれだけの共演陣でも大竹しのぶさんとマッチングすると個性が霞む部分があるのも驚きで。
👩うふ。
👱まあ、私は女優というオーラが一番強いころの大竹しのぶさんだったのかもしれないけれど。今はそこに作品全体を育む熟したお芝居の力が更に加わっての更なる大女優だとは思うけれどね。まあ、その賜でノラさんってこういう人なのかという印象は強烈で、というか当時の女性がこう言う柵の中にいてこうして自らを解き歩み出していくかというのがしっかりと入ってきて、とても心を捉えられたけれど。で、それをアマヤドリがどういう風に編んでいくのかがとても楽しみだけれどね。
👩それは楽しみだ。
👱あれは、空洞でやるのかなぁ、違う、風姿花伝だ。
👩風姿花伝か、風姿花伝はいいね。
👱今仮ちらしみたいなものがあって、今回と同じようにふたつのバージョンでの上演だね。
👩へぇ、楽しみだね。
👱えぇっと、激論版と疾走版なんだって。
👩なるほど。あはは。
👱会話主体の激論版と身体主義の疾走版だそうな。
👩うふふふ。
👱まあ、楽しみですよね。
👩うん、楽しみ。観たいな。
👱それとね。観たものとして最後に上げるとすれば、#Qというユニットがあるんですよ。まあ最近Qとつく劇団がいくつかあって。その中野#Qの#4を観てきまして。俳優の井本みくにさんと作・演出家の久保磨介さんのユニットなのだけれどね。

当日パンフレット

👩うん。
👱前にさ、沈ゆうこさんっていらっしゃるじゃないですか。日本のラジオお劇団員でもある。
👩はい。
👱彼女が主宰をしている「お餅食べ放題」というユニットに久保磨介さんが脚本を提供したんですよ。『赤を派ってブルー』というイズモギャラリーでの公演だったのだけれど、その時は3人芝居というか3人のキャストによる変則短篇集でね、沈さんのほかには梅田優作さんと土橋銘菓さんのご出演だったのだけれど。登場人物の2人芝居3作と3人芝居の連作というちょっと変則的な上演でね。でね、久保魔介さんっていうのは、際だって心の襞をちゃんと書いたり揺らしたりできるひとなのですよ。会話の中に派手なところがなくても心に残る物が必ずあるの、あの人の戯曲って。
👩うん。
👱最近、他にも彼の作品を観る機会があって、まあ、俳優としてお芝居に出ているのを拝見したこともあるので、もちろん面識はないけれど注目はしていて、それもあって観にいったのだけれど。まあ、暫く前まではここまで書ける方だとは知らなかったのだけれど。👩はいはい・
👱で、今回は、彼が過去に書いた短編を3本上演すると言うことでね。それで『Self Cover Vol.1』ということなのだけれど。で、やっぱり残るのよ。なんて言えばいいんだろ。人の想いのデリケートなニュアンスというか感触、時にはザラつきだったりもするし、微妙なバランスの変化だったり、普通では見えないなにかが。
👩あぁ。
👱そういうものを彼はすっと切り出してくるのね。やっぱり才能があると思うのですよ、彼って。今回は井本みくにさんのほかに、沈ゆうこさんと、猿博打の村上弦さん、笹井雄吾さん、おしばい演太さんのご出演で久保魔介が外部に書いた3人芝居だったり4人芝居の短編を3本だったのだけれど、観終わって帰り道になんともいえない余韻があって。会場の新宿眼科画廊から新宿駅に帰るまでずっとその感触が残ったままだった。彼の編む物って観る側にそういう温度を渡すのですよ。
👩なるほど。
👱なんか心にかかっていたというか注目していた作家の良き作品を観ることができて楽しかったですけれどね。あの、作家でお芝居を追いかけるのもとても楽しいのですよ。
👩それは、ちょっとわかるなぁ。
👱この作家は次に何を書くのだろうみたいなね。まあベタに言えば作家推しというか。
👩うふふ。でも、作家でお芝居を観始めると本当に沼だなと思う。
👱そうだね、確かにそうかも。
👩作家さんの色がでるからさ。小劇場だと作家さんが演出をやっているというのも多いから、本当に色がでるし。あと作家さんだけのカラーが出て、あぁこの人の作品だなぁというのも面白いし。
👱作家で観に行くといえば、横山拓也さんとか高木登さんとかね、
👩高木登さんの戯曲はいいよね。
👱高木登さんは最近アニメの脚本なんかも書かれていてね。
👩ああ、『アンリミットガール・マーダー・ファルス』だっけ。
👱そうそう。
👩あれ観たけれど、舞台感をすごく感じた。なるほどとか思って。
👱決めのところとか特にそうだよね。
👩歌舞伎的なところっていうか傾くところも凄くよかったし。
👱そうそう。あと輪堂鴉夜の台詞のシニカルなところなんかも好き。
👩はいはい。
👱もう一人上げるとすれば日本のラジオの屋代秀樹さんなんかもそうじゃないですか。
👩あぁ、そうですね。
👱ああ、これっていかにも屋代さんだなって思うことがあるもの。
👩カラーがありますものね。観ていて楽しい。
👱そうそう。また彼の作品の残り方ってあるし。また、そういうところには個性をしっかりと持った俳優が集まってくるし。まあ俳優で観にいくことも当然にあるのだけれど、そうそう、#Q#4の公演に話を戻すと猿博打の村上弦さんも良い女優だよねぇ。
👩ああ、そうですね。
👱ところで#Qは次回公演も決まっていて。12月下旬に空洞でやるみたいだけれど。こちらも楽しみ。
👩あぁ、そうなんだ。なんかおもしろいなぁ。こうやって話すと楽しくなっちゃうね。
👱ふふふ。
👩そうなの、こうなんだよなってなるから楽しい。とても良い。
👱今度は久保磨介さんの新作みたいですよ。#Q#5クリスマススペシャル『紫にリボン結び』というタイトルだそうで。
👩それはスタジオ空洞ね。
👱そうです。まあ、こうやってお芝居を観ていると楽しみは多いですよ。
👩うふふふ。ありがたいことですよ。本当に。
👱まあ、そんなこんなでまた良きものを観ることができたら、いろいろお話出来ればよいなと思っておりますが。
👩はい。思っております。
👱ところで今後のオススメですけれど、ひとつには『未開の議場』というお芝居があって、10月末に上演されるのだけれど、これってその関連の呟きやスペースをX上でよく目にしていて。そもそもだと10年近く前にカムヰヤッセンが主宰の北川大輔さんの作演で上演したのを観たことがあるのだけれど。あとコロナの最中にはオンライン版でも上演されていた。いろんな志や試みもあるようで楽しみにしている。けっこう出演者も多彩なんですよ。名義は萩島商店会青年部なのだけれど
👩なるほど。
👱たとえば石井舞さんとか、小林春世さんとか、。
👩はいはい。
👱あと,コロブチカさんとか、ハマカワフミエさんとかも。
👩ハマカワフミエさんは最近ドラマでもよく観るね。
👱うん。彼女にしか醸せない雰囲気ってあるしね。それから渡邊とかげさんも出るよ。
👩あぁ、はいはい。
👱演出協力で須貝英さんが入っている。
👩なるほど。
👱あと、もう一本あげるとすれば、疾駆猿という団体があって、知る人ぞ知る人気劇団なのだけれど。そこの佐藤信也さんの演出がすごく切れがいいのね、シーンが抜群のテンポで変わって、物語がサクサクって進んで、顛末をぐわっと追わされるみたいな。また謎解きみたいな要素もけっこうしっかりとあってね
👩ほう。
👱コロナの最中は暫く観ることができなかったのだけれど、6月に久しぶりに彼の作・演出の公演に気がついて観ることができて。Xの呟きで見つけておっと思って八王子まで観にいきましたもの。
👩えぇ、八王子。
👱八王子駅の近くに地下のスペースM&Aというスペースがあってね。
👩へぇ。そうなんだ。最近できたのだっけ。
👱わからないけれど、多分ね。舞台面を比較的広く取れる観やすい劇場ではあるのだけれど。
👩そういえば前におっしゃっていましたよね、そこって。JRからも京王線からも同じくらいに近いっていわれて、それってどちらからもちょっと遠いのではというつっこみを前にしたよね。
👱あはは、そうそう。そこの公演が今度は上野ストアハウスであって。ほんと観ていて癖になるようなグルーブ感があるんだよね。で、最初は見えなかった物語がだんだんに入ってくる感じもいい。まあ江戸川乱歩というのはちょっと違うけれど割と奇譚っぽい作品も多いのだけれど。私は物語を追うことがメインの芝居ってなにか他の魅力がないと強いては観ないのだけれど、ここだけはとても好んで観るのだよね。
👩へぇ。
👱それも今後のオススメと言うことで上げておきたいと思います。おもしろいですよ。
👩はい、
👱まあ、コロナに加えてインフルエンザも流行りだしているみたいだけれどね。
👩そうですよ。みなさんまだまだマスクは大事だよ。
👱ただ、こうやってインフルエンザが流行ってくると、小さい子も含めてみんなマスクをするようにはなるとおもうのだけれどね。
👩ああ、そうね。みんなマスクをしましょう。
👱そうするとどさくさに紛れてコロナも勢いを失ってくれるのではないかと思って。
👩そうね、
👱一時期電車に乗ってもマスクをしている人は座席一列にひとりとかふたりとかだったのだけれど、最近またマスク着用者の方が多くなってきたものね。劇場なんかでもマスクをされるかたが増えたような気がする。
👩まあ、マスクはまだしておけとは思うのだよな。本当に厭だと思う、外に出るのが。
👱マスクをしていない人が多いとね。
👩そう。
👱でも、これからはマスクがしやすい季節になるから。夏は流石に私もきつくて冷感マスクとかを仕入れて、それも人のいないところでは外していたけれど。これからはマスクをしていると暖かかったりもするから。
👩ああ、そうだね。みんなマスクをしようぜ。大事だよ
👱おじおねはマスク推奨ということで。
👩うふふ、はい。推奨しようと思います。みんな、可愛いマスクもあるからさ。
👱可愛いマスクってなに?
👩いや、私は黒が好きだから同じマスクしかしないのよ。
👱おねえさんブランドのマスクがあるわけね。
👩ブランドというかおねえさん御用達のマスクに決めているのだけれど。
👱そうか。そういえば、かけるとキティちゃんに返信できる図柄のマスクをしていた女の子がいたけれど。
👩かわいい。
👱まあ、みなさん、マスクのことも含めて体には気をつけて、良き秋の日を過ごして頂ければと思います。
👩そうですね。
👱それでは、今日はこのくらいにしますね。
👩はい。
👱演劇のおじさんと
👩おねえさんでした。
👱また、次回

池袋市街

(ご参考)
・木ノ下歌舞伎『勧進帳』
2023年9月1日~24日@東京芸術劇場シアターイースト
監修・補綴;木ノ下裕一
演出・美術:杉原邦生
出演:リー5世 坂口涼太郎 高山のえみ
岡野康弘 亀島一徳 重岡漠 大柿友哉
(スウィング:佐藤俊彦 大知)

・アマヤドリ『代わりの男のその代わり』
2023年9月28日~10月6日@スタジオ空洞
脚本・演出:広田淳一
出演:
(青盤)ワタナベケイスケ、相葉りこ、堤和悠樹
(赤盤)倉田大輔、小角まや、宮川飛鳥

・#Q#4『セルフカバーvol.1』
2023年10月7日~10月10日@新宿眼科画廊地下
脚本・演出:久保磨介(#Q)
出演:井本みくに(♯Q)、おしばい演太(birdh93)、
沈ゆうこ(日本のラジオ)、笹井雄吾(guizillen)、
村上弦(猿博打)

(今後のおすすめ)
・萩島商店街青年部『未開の議場
2023年10月31日~11月5日@北とぴあ ペガサスホール
脚本:北川大輔(カムヰヤッセン)
演出:須貝英(演出協力)
出演: 安藤理樹(PLAT-formance)、石井舞、
大塚由祈子(アマヤドリ)、鍛治本大樹(演劇集団キャラメルボックス)、
木村聡太、小林春世(演劇集団キャラメルボックス)、
コロブチカ、宍泥美(マチルダアパルトマン)、
ハマカワフミエ、原啓太、藤田雄気、
宮原奨伍(大人の麦茶)、山本沙羅(演劇集団キャラメボックス)、
渡邉とかげ(クロムモリブデン)

・VAGUENIGMA Project公演
2023年10月19日~29日@上野ストアハウス
脚本・演出:佐藤信也
「VAGUENIGMA -1954- 祀木刑事の捜査ファイル【心餓】」
出演:
吉野哲平、優希クロエ、竹内尚文
 土田卓、
岡田彩花、宮ノ尾美友、
中舘早紀、真野未華、東達也、
桑山こたろう、齋藤伸明、南沢泳 
田辺幸太郎  斉藤有希、中山ヤスカ、
大山カリブ
「VAGUENIGMA-the Fates Zero- 三淑女の纒綿ダイアリーズ」
出演:
水崎綾桜町たろ、斉藤有希 / 程嶋しづマ、SHUN、大多和愛子、小林未往、石塚みづき、新原武、望月光、河口舞華、妻木尚美 / 森尾繁弘 / 竹内尚文、中山ヤスカ、大山カリブ

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