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[TRPG]クロコダイル人間のシナリオフック

ペトスーチという下級の奉仕種族がとても魅力的な特徴をもっている。シナリオにも使いやすい設定のため紹介したい。

ペトスーチはクロコダイル人間とも呼ばれる。若者はまったく人間に見えるが、成長と共に苦痛を伴う体の変化が現れる。ただし変化せず人間のままのものもいる。変化した最終的な姿は人間の知性を持つ巨大なクロコダイルで、他の人間や子孫と意思疎通が出来ない。

『マレウスモンストロルムp103』

私はこの手の、幼少期は人間だがどんどん化け物になっていく神話生物が大好きだ。とてもシナリオ映えする。(深きものの混血種や落とし子系も同様)
この神話生物のいいところは、個体によっては一生人間のままの場合や、体の一部だけがクロコダイルになるパターンもあるのが面白い。また、人間の知性があるのに意思疎通が出来ず、人間だったころの家族と離れて孤立するという設定も物悲しくて良い。

シナリオフック案

◼️導入
探索者は探偵のような依頼を受ける職業についていると良い。
ある日、旧友が訪ねてくる。
なんでも最近妹が失踪し、警察にも相談しているが見つからないため情報を集めを手伝って欲しいとの事だ。妹が嫁いだ村はとても閉鎖的で警察官も有益な情報が無く困り果てているらしい。依頼主と一緒に妹の親戚ということにして村についてきて欲しいと言う。

◼️展開
探索者はきっと妹は何かの神話生物が巣食う因習村に嫁いだのだと想定するだろう。その通りなベタ展開でもいいがあえて発想を逆転してみると面白いかもしれない。
村は至って普通で、妹の方がペトスーチなのだ。村人は妹を恐れて口を開かずにいる。そして、当然依頼人の旧友もまたペトスーチなのだが、幸運にも人間の姿を保っており、本人も気がついていないだけだ。

◼️ラスト
村で何かが起きて、それを追う中でクロコダイルになった妹と対面することになるだろう。依頼人と探索者は、それを討伐するのか、はたまた見逃すのか、対話を試みるのかは自由だ。

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