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京都芸術大学の1日オンライン体験授業、論理的に絵を描くのが大事

こんにちは。先日開催された京都芸術大学のイラストレーションコース「秋の一日体験入学」に参加してきた。あの有名な背景イラストレーター吉田誠治先生からリアルタイムで学ぶチャンスだったので、応募すぐ申し込みした。

京都芸術大学って?

時間の無い社会人でも、勤務後に自宅で芸術を学ぶためオンラインで様々な授業が受けられる大学だ。かなり幅広いコースがあるので、ぜひHPから確認して欲しい。

自宅でオンラインだとサボりがちになりそうだが、課題提出とプロによる添削があるのが魅力的だ。

体験入学の内容

今回は吉田先生と一緒にコップに入ったお茶のイラストを描いていった。先生のPhotoshop作業の様子をリアルタイムで見ながら、同じように時間内で描き進めて、Xに投稿する事で講評を貰えるという内容だ。

私はキャラクターのアニメ塗りが得意だが、一方で油絵風のリアル背景イラストに心惹かれる。
そんなリアル背景画初心者の私でも、ちょっとくらいは描けるようになるかな、と今回申し込んだ。また以前ばパルミーを受講していたが、美術大学に通い直すのにも興味がある。

ちなみに、今回の完成物は下の画像だ。

かなり遠目からうす~っく見ると、ちょっと上手く見える?くらいの出来だと思う。
受講生のレベルが高く、Xに流れてきた作品を見て若干ショックをうけつつ、今の自分のリアル画レベルが知れて良かった。
ハッシュタグ「#京都芸術大学イラスト」で検索すると吉田先生含めて色んな作品が見れる。

水、ガラス、水の中に浮かぶ氷…と超難易度が高いテーマだったが、先生の作業と参考写真をじっくり見て真似すると、思っているよりかは良く描けた。

私の作品(製作時間:約20分ほど)

リアル風のコツ

今回の授業で学んだことをメモする。

①やり直すこと前提にまずは描く!
吉田先生が、背景は何度も上からやり直すことを前提に、最初から上手く描こうとしないことが大事と言っていた。
このイラストも、最初の段階ではコップの形に茶色をベタ塗りして、白色で適当に丸(氷になる)をおき、ざっくりと濃淡色分けをした。
そこから、不透明度50ほどのブラシで、対象をよく観察しながら見えている色を置いていく。

②よく観察して隠れた色を特定する!
例えばガラスに接している氷は少し黄色だったり、ガラスの奥は空の色が反射して少しブルーになる。そのブルーを反射させて、コップ自体の影もやや紫に黄色が混じっている。
色と光の理屈を学ぶことが、背景美術に役立つということだ。
まさに吉田先生は論理的に絵を描かれている。

③明暗差をはっきりつける
暗いところと明るいところの色味を、気持ち大袈裟に表現すると、案外しっくりくる。(ダメでもあとから修正すればいい)
ただ、明暗差はあって良いが、境界がパッキリ分かれてしまうと違和感になるので、できる限りブラシで境界をぼかし馴染ませるのがクオリティを上げるコツらしい。

全体の感想

よくやるアニメ塗りは最初にベースの色を置き、その上から影をはっきりさせて完成させていくので、色を混ぜてやり直したり境界をボカす手法とは真逆のように感じた。
しかし、「対象をよく観察し使われている色を見極めて、光の現象を論理的に分析する」というのはどんな塗り方においても大事だと思った。それが分かった上で限りなくデフォルメするのがアニメ塗りなんだろうなと感じる。

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