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ChatGPTにクトゥルフ神話TRPGのシナリオ作りを手伝って貰えるのか

現在新作のクトゥルフ神話TRPGシナリオを書いているが、アイデアに詰まってしまい気分転換にChatGPTを使ってみた。
結論として、正直GPT3.5だとストーリー作りの手伝いにはあまりならない。ただ、作中に出てくる日記文章を作って貰ったり、知識を確認するには向いている。

「潜入調査シナリオ」を作ってもらった

昭和初期の宗教への潜入シナリオを執筆中なのだが、同じテーマでGPTにストーリーを尋ねてみた。すると以下の内容が返ってくる。

シナリオ名: 『神秘の門 - 宗教団体の闇』
舞台: 1930年代のアメリカ合衆国(舞台を変更することも可能です)
概要: このシナリオでは、プレイヤーキャラクター(PC)たちは、ある宗教団体に潜入し、その信仰と活動を調査する任務を受けます。この宗教団体は超自然的な力を信じ、秘密の儀式を行っていると噂されており、PCたちはその真相を暴くために行動します。

一見いい感じに見える…が、この概要はあまりにも一般的すぎる。宗教潜入がテーマなのだから、活動の調査任務するのは前提で、私としては”どんな怪しい噂があるか”や、探索者が興味を引かれるような”具体的な宗教にまつわる不穏な事件”などのアイデアが欲しい。超自然的な力を信じ、というのも宗教ってそういうものなので、ここも実は言い換えているだけで情報が無い。かろうじて秘密の儀式を行っているという部分だけアイデアとして使えそうだ。(抽象度が高すぎるけれども…)

さらにGPTは具体的な起承転結も提案してくれる。これだけでも十分凄いのだが、アイデアの手助けになっているか、と言われるとそうでもなかったりする。宗教団体に潜入した場合の王道ストーリーの大枠、という意味ではこの内容がぴったりなのだが、大半のシナリオ作者はこういった大枠は既に思いついていて、味付け(オリジナリティ)を迷っている事が多い。

①潜入の開始: PCたちは特定の組織、報道機関、あるいは秘密の組織から、宗教団体の調査と潜入任務を受けます。彼らは宗教団体の内部に潜り込み、信者として行動する必要があります。

➁信仰と儀式: PCたちは宗教団体に参加し、その信仰と儀式に触れます。彼らは宗教的な活動と信者たちの行動を観察し、秘密を明らかにしようとします。クトゥルフ神話の要素が儀式に関与している可能性があります。

③秘密の探求: PCたちは宗教団体の内部で情報と証拠を収集し、クトゥルフ神話の影響を探求します。彼らは宗教的指導者や信者たちとの関係を築き、組織内の階層を理解しようとします。

④危険な発見: 調査が進むにつれ、PCたちは宗教団体の儀式がクトゥルフ神話との深刻な関連性を持つことに気付きます。彼らは危険な秘密を発見し、組織の真の目的を明らかにしようとするでしょう。

⑤クライマックス: PCたちは宗教団体の信者や指導者と対峙し、その計画を阻止しなければなりません。この対決には危険が伴い、クトゥルフ神話の存在がますます明らかになります。

追加質問で「このシナリオの危険はなんですか?」と聞いてみた。潜入がバレる命の危険など複数案をくれたが、個人的には道徳的ジレンマが好きだった。確かに、信者のフリをして生きている人間を見殺しにしなければいけないような探索者の葛藤をクライマックスに持ってくるというアイデアは良い。

道徳的ジレンマ: PCたちは宗教団体の信仰を模倣するために、倫理的なジレンマに直面するかもしれません。例えば、禁じられた儀式に参加しなければならない場合、それが道徳的に許容されるかどうかを考えることが必要かもしれません。

<倫理的なジレンマの具体例>
人身御供: 宗教団体の儀式に参加するために、PCたちは組織によって要求された生ける生贄を提供しなければならない場合、彼らは生ける人間を犠牲にするか、それを拒否して困難な立場に立たされます。彼らは人命と宗教団体の秘密との間で選択を迫られます。

ざっくりと聞くと、大枠しか回答してくれないため、回答に対してさらに「具体的に〇〇って何ですか?」とフォーカスを絞ったアイデアを要求すると、面白い返事が返ってくるかもしれない。

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