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これから写真集を個人的に作りたい方へ伝えたい事。

こんばんは。そしてお久しぶりです。
9月15日〜20日まで写真展「ひとり、ふたり展」を開催する元岡です。

本日は、写真集製作がひと段落したのでこれから印刷業者に発注かけてある程度まとまった数の写真集を作りたいなー!って思ってる方へ、僕からお伝えしたい"注意点"を書きたいと思います。

よろしくどうぞ!

まず初めにこの記事は

ある程度のまとまった数で写真集を作りたい人向け

です。

一冊だけ作りたい方には記事の内容が当てはまらないのでご容赦ください。

写真集作る時、意外と時間がかかるのが"写真選び"だと思います。

僕は写真集をめくった時の隣り合う2ページの相性みたいな事を重視して今回の写真集を作りました。
そこは作り手の自由だと思うのでご自由に。
こういうレイアウトはしないほうが良いとか。
そういう話しではなくて、ここから本題です。

CMYKに気を付けろ

僕からの注意点はこの一点のみです。

sRGBとは、国際電気標準会議(IEC)が定めた国際標準規格の色空間(カラースペース)で、Windowsの基準になっている色空間です。 デジタルカメラ、パソコンのモニター、プリンター、画像編集ソフトなど画像ファイルを扱う機器をsRGBの色空間で統一することで、色が正しく再現されます。


CMYKは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4成分によって色を表す色の表現法の一種である。 CMYK は、シアン、マゼンタ、イエローと、キー・プレートから、頭文字1字を取ったものである。キー・プレートは、他の印刷の合わせになる版のことで、通常、文字や図の輪郭を表す黒で印刷される。

知ってるよ。写真データの色域をsRGBからCMYKに変換するでしょ?

余裕っしょ。

と思ったあなた。

あなたはきっと僕と同じ運命を辿る事になるでしょう...

えぇ、僕も舐めてましたよこの作業。
余裕っしょ!!って思ってました。

写真選び終えたら変換してイラストレーターで配置したら良いんだし、そんなに時間かからないよ笑。

て...

まず僕がつまづいたのは編集済みのJPEG(sRGB)をイラストレーターに配置してからCMYK変換してしまったのです。

これ、変換うまく出来てない状態なんです。
ビックリするほど色変わります。
みんなこれで印刷してるの?!とちょっとした絶望感が味わえる程に色が変わります。

流石におかしいと思いフォトショップでCMYKに変換してからイラストレーターに配置すると変色の問題は解決しました。

が、全く色が変わらないわけではありません。
そして写真によっては少し暗くなったりします。

ですので作業工程としては写真集に使う写真1枚1枚をフォトショップで読み込みsRGBからCMYKへ変換し、別のデータとして書き出します。

合わせてdpiも発注する印刷所が指定するdpiに設定して書き出しましょう。

そしてわずかに暗くなったり僅かに色の変わったCMYKのJPEGを再度フォトショップで読み込み色調補正と明るさ補正を行って書き出します。

そしてイラスレーターに配置すれば色、明るさの変化は最小限に抑えられます。

この作業を1枚ずつやっていく必要があります。

これ結構時間かかります。
こんなに時間かかると思ってなかったので僕は車にノートパソコン積んで仕事の休憩中にCMYK変換、補正をしばらくやる事になりました。

写真集を作るわけなので表紙のデザインやら、メインどころに時間を使いたいですよね?

しかし、地味に全ての作業に時間がかかるので
これから作ろうと思ってる方に伝えたいです。

余裕のある製作期間を設けましょう。

と。

写真選定、CMYK変換、レイアウト、表紙デザイン、校正発注、校正チェック、データ修正、マジ発注。

と結構やる事たくさんあります。

僕は1ヶ月以上の時間を費やす事になりました。
あと、校正はマジでやった方が良いです。

紙になったらあれ?思った感じと違うな...とか
気づいてなかったミスとかあったりしたので、校正やってなかったら、これが買ってくれた人の手に届くのか...と思うとゾッとします。

【校正】 《名・ス他》ゲラ刷りなど、作業の中間段階で印刷や画面表示したものを、原稿と比べながら、種々の誤りや不備を正すこと。また、ゲラ刷り。

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お金はかかりますけど、ミスった作品が人の手に渡るよりかはマシだと思います。

マジでやっといて良かった...

という事で、初めてのまとまった数の写真集作りではCMYKに気を付けろ!でした。

最後まで読んで頂きありがとうございました。





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