忙しなく目まぐるしく過ごす時間

平日の朝
街は慌ただしく道路は混雑し苛立ちからか
それぞれが葛藤しもがき
それぞれに与えられた
ストレスを抱えて歩いている

人混みのザワつく中
落ちている石ころは誰にも気づかれず蹴られて転がる
コロコロたどり着く宛もなく
コロコロ転がり続ける

高層ビルの窓に映るは
ギラギラした太陽の光
ギラギラ煌びやかに反射する貴金属

昼時の橋の上には
黒に身を包む人の群れ
のらりくらり職場の仲間やら
のらりくらり目的の場所へ右往左往

午後のひと時
慌ただしさも腹も満たされ
うとうと帰宅時間まで辛抱
うとうと珈琲を片手に

夕方
街並みが暖色のベールに包まれ
それぞれが明日の準備を万全に
それぞれが1日を振り返る

繰り返す日常

週末の夜
駐車場からふと見上げた空に一番星
連なるビルの灯り
連なる鳥の群れ

深呼吸をする
足元に転がっている石を拾う
ツルッツルでちっこい
ツルッツルで丸っこい

いつもの見慣れた東京の景色
見に纏った黒い服を脱ぎ捨てた