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タカスと非タカス 根拠不明確なものにどう向き合うのか

タカスと非タカス。國體ワンワールド(OWと略)史観以外では聞かない独特な言葉。ハマる人はこの二元論に魅了されているといっても過言ではありません(一部のタカスの人々にとっては安心して聞いていられる話ではありません)。國體OW史観では、われわれ人類の文明発展はこの二種類の人類の協力により培ってきたものなので、根元をなすものといえます。

ただ、そもそも根拠は何でしょうか?タカスの呼称は落合莞爾さんに始まり、遺伝形式にまで言及されるようになったのは、鍋島直亮さん(注:本名ではなくペンネーム)のサニワメソッドによります(この時点で両者を一緒にはできないところが重要なポイントなのですが、後述します)。

これが本当ならば遺伝子をみれば分かることになります。ゲノム情報の細かい機能まで全部分かってはいないでしょうけども、遺伝形式が分かっていると主張するくらいですから、もう配列の同定は可能なのでしょう。しかし当然ながら、おいそれ開示できるような情報ではないですし、一般人が不特定多数の遺伝情報に自由に接することができるわけありません。

結局のところ、サニワメソッドも詳細不明で、遺伝情報にもアクセス不能。どのみち知り得ないことだから我々には直接反証しようにもしようがありません。それでもこの史観をただ有難がるならば、あとは盲目的に信じるしかないということです。

ただ楽しむ程度ならよいですが、そのような情報に憧れなど持たないことです。知りたがり屋のゾンビになるだけです。自分自身で歴史を考えることを放棄することになってしまうでしょう。

冒頭に後述すると申し上げたことですが、歴史洞察やエンタメとしては反証は当然ながら不要です。科学と違って物語にエビデンスなどありません。タカスと非タカスの前提をおいて歴史を眺めたら、これまでの歴史がどのように見えてくるのか?ジグソーパズルのピースからどのような歴史が構築できるのか?ゼロから創りあげていくだけで私は素晴らしい能力と考えます(落合さんはここまで)。そして、落合さんも主張されていますが、それ以上をサニワメソッドで構築していくのは、もはや歴史学の前提にはなり得ません。サニワメソッドで分かる「真実」として構築してしまうからです(ここが一番の問題点です)。鍋島さんは当初は自身の考察/洞察で出したものの答え合わせに用いているに過ぎないと説明されていますが、もはや順番が逆です。「真実」と言うからには反証可能性がなければならないと思いますが、それらを受け付けずにただ一方的に主張するのみで、いったいどのような発展性があるのでしょうか(落合さんと鍋島さんは区別してください)。

矛盾することを言っているように聞こえるかも知れませんが、ここがごっちゃになっている人が多いようです。反証可能性は、専門知識や特殊能力のない一般人にとっても特に重要です。直接本人に確かめることが出来たらよいでしょうけども、避け続けることでしょう。素朴な疑問にも応えられないところからサニワメソッドの不確かさの片鱗を知ることができます。科学の「誠実さ」はそこにあります。簡単な反証可能性に耐えられないものに「真実」ということはできません。反証可能性も万能ではないでしょうし、難しいことをいうつもりもないですが、簡単なチェックは通過してほしいものです。また、もし「誠実に」エンタメを行うのなら、エンタメを提供する側と購入する側が、暗黙のうちにエンタメであることを了解している必要がありますが、これだけ憤慨する人が出てきているのは何故でしょうか、見るに耐えません。

ただし、感情的にならず礼節を保ち、思考を張り巡らすことを忘れてはなりません。我々一般人ができることはそれくらいです。
そして、会ったこともない人を呼び捨てにする人も信用なりません。そういうところに人となりがあらわれてしまいます。そんなことでは、騙す側と騙される側、どちらも同じレベルになってしまいます。冷静に対応しましょう。また、騙す側も騙される側も自覚がなく、ファンタジーの世界に没入していたいという場合もあります。それはそれで双方邪魔せずにそってしておくのがよいこともあるでしょう。

ダラダラと書いてしまいました。上手く伝わったか自信はありませんが、もしここまで読んでいただけた方はすでに冷静に対処されていることと思います。蛇足かもしれませんが、以下にこれまでの記事を挙げておきます。人間の心の隙間というのは誤解を恐れずにいえば実に興味深いものです。なぜハマってしまうのか、すがってしまうのか、大事なテーマだと思います。必要な人にはちょっとは役に立つでしょう、たぶん(^^)


まず、私のように特殊能力がなくともおかしさが指摘できる一例として次の記事をご紹介しておきます。そして、記事にあります私の解析自体はエンタメといっておきますね。

また、当然のことながら彼の展開しているサロンですが、法律違反はいけません。次の記事は当たり前のこととして言及しましたが、それだけで十分な内容です。法の例外があるようならお知らせください。

次の記事は、今回と近いような内容です。

次の記事のタイトルはフィクションですが、やや内容が口汚くなってしまっています。書き方次第で悪いエネルギーを呼び込んでしまうので、気をつけなければいけません。


以下は、有料の記事になりますが、より突っ込んだ内容にもしご興味ありましたら一読ください。私のような特殊能力のない者が偽情報をどう見分け、向き合うのかを実例を用いて逐一書いています。この記事のコンセプトは、ただの批判や罵倒ではなく、自分自身がどのように考える軸を持っていくかという「向き合い方」に主眼があります。

その他、やや話はそれますが実例(私のうぶなトライ&エラー)をもしご覧になりたい方は次の記事になります。これも有料記事になってしまいますが、基本的に根拠なく他人攻撃になってしまう可能性があったり、プライベートな内容に関してはその程度に応じて有料にしております(私の値段設定の基準)。過去の記事ですので内容が古くなっていたり、重複していたりする部分はあるかもしれません。


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