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Fraxinusビルドログ

本記事は3Dプリンター Advent Calendar 2023 22日目の記事です。

始めに

こんにちは。おかです。
今年の2月に初めて3Dプリンターを買ってから早1年。初めに買ったKP3Sを魔改造してCoreXY化したので、その時の記録をまとめておこうと思います。


本編

作ろうと思ったきっかけ

格安(5万円以下)の3Dプリンターは最初から完璧ということは少なく、多くは部品の追加等で改良をしながら使っていきます。

改造していく中で、あるサイトを見つけました。Fraxinusです。

Fraxinus

Cartesian構造の3DプリンターをCoreXY構造に組み替えるなんてロマンの塊…。夏の大型休暇に完成させることを目標に動き始めました。

部品発注

Discordサーバーに参加してβ版テスターに申し込むと、BOMリストへのアクセス権限がもらえます。

買うべき部品はここにまとまっているので、Aliexpress、ミスミ、モノタロウ、ビックカメラ、ヨドバシなど、目的のものを各所から集めます。

アルミフレーム、ベアリング他


加工

届いた部品を加工していきます。かかった時間の8割くらいがアルミフレームへのタップ切りと穴あけ、残り2割がベッドの切断とアクリル板のレーザーカットでした。

苦行


3Dプリントパーツ印刷

Fraxinusには3Dプリントされたパーツも使用します。長い時間力が加わる箇所もあるので基本ABS(今回は黒)で印刷します。そこまで強度が必要ないアクセントパーツはPETG(今回は白)で印刷しました。

3Dプリントパーツ


解体

プリントパーツを印刷し終わったKP3Sはここでお役御免です。生まれ変わってもらうために解体します。

遺影
解体


組み立て

部品が揃ったら組み立てていきます。

フレーム
Xキャリッジ
ベルト張り
電源&基板の設置


動作確認

メカ部分が組み上がったので、配線をまとめる前に一旦動作確認をしました。自分で組んだものが動くと嬉しいですね…!


完成

最後に配線をまとめ、アクリルパネルを取り付けて完成です。

完成


さらなる高みへ

ここで終わらないのが3Dプリンターの楽しいところです。より静かに、高速印刷できるようプリントヘッドの改造をしました。
福馬さん(Twitter : @fukumay1)が設計されたfy38をベースにし、V6 CHCのサイズに合うようにremixしたものです。

プリントヘッド

他にも3DTouch→近接センサになったりと、利便性が向上しています。

組み上げると一気に雰囲気が変わり、重量も軽くなっているため前よりも軽快に動くようになりました。


終わりに

今回の記事ではFraxinusについて書かせていただきました。貴重な経験をさせていただいた設計者の方、色々とアドバイスいただいたβ版テスターの方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。

気になった方はFraxinusのホームページや、Discordサーバーも見てみてください。

本記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。


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