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真剣で真面目で正しい

ナチスのホロコーストのことについて
学校の授業などでは
「人種的偏見はいけません。」
「残虐行為はいけません。」
などと言う。
あくまでもヨソごと、特殊な状態になって
しまった人達のことだという感じだ。
自分は「正しい」ことをしている、と当事者
は思っていた。
あれは「正しい」ことをした結果起きた。
「人間はこのような状態になりやすい傾向が
あります。」
などとは教えない。
指揮者ひとりでは演奏はできない
オーケストラがいないと。
ヒトラーひとりだけじゃ無理。

戦前の竹槍訓練を揶揄したりする。
当時はみな真剣に真面目に取り組んだ。
中国の紅衛兵も真剣。
自爆テロも真剣。
みんな真剣で真面目。

単純で明快に説明してくれる理論がみんな
大好き。
あくまでも「正しい」ことをしていると思って
いる。みんな真剣で真面目。
今もたぶんどこかでなにかが起こっている。


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