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「何のために?」子どもの行動心理学に基づいた魔法の言葉がけ

「何のために?」

このことばは、子どもの行動心理学では魔法のことばなんです。

我が子の関わりに頭を抱えていたお母さんの悩み相談から始まりました。

まだ小学低学年だった息子さん

ケーキを食べるとき、毎回、ケーキをぐちゃぐちゃにして食べていたようで、お母さんはその食べ方にとっても悩んでいました。

大人からみると子どもたちの行動にはとても理解のできない行動って多いものですよね。

こうしたらいいのに

こうしたらうまくいくのに

なんでそんなことするの?

こうでしょ

大人からすると当たり前のことでも子どもの世界では違う

でも、その子どもの世界がわからないから多くの親御さんは頭を抱えて悩んでいる。

そんな子どもの理解できない行動を一瞬にして解いてくれる言葉が『なんのため?』なのです。

西川さんからコーチをもらったそのお母さんはすぐに子どもに聞きました。

「ケーキをぐちゃぐちゃに食べるのは何のためなの??」

すると、息子は、

「え!どんな味かを調べてるんだよ!

いちごとクリームの間の味と、スポンジだけの味と、スポンジとクリームの味と・・・」

その子は、ケーキの味の違いを調べていたのでした。

「なーんだ!」「そうだったの!!」

これを機に、子どもの理解のできない行動が始まると「何のためにやってるの?」と聞くようになったそうです。

その度に、我が子がどんな世界観をもって、何をしているのかを知っていくことで、子育てがぐん!とラクになったお話を聞かせていただきました。

これは、多動症の子どもでも使えました。

当時、授業中や休み時間もお構いなしに保健室に来る多動症の子どもがいました。

とにかく走り回るし、お話も止まらない!笑

そんな子がある日、授業中にいつも以上に慌てた様子で保健室の中に走り込んできました。興奮が止まらず、扉の鍵をしめて、誰も入ってこないようにしていました。

「何があったのか・・・?」

「鍵を開けなさい」で通じる様子でもない

「何してるの?」でも話をしてくれません

「何のために鍵をしめてるの?」

すると、答えてくれました。

校庭で理科の授業をしていた帰り、クラスメイトが近寄ってきたことに対して、「追いかけられる!叩かれる!」と、過敏に反応していたことがわかりました。

クラスメイトは、決してそんなつもりはありませんでした。

近寄ったらいきなり、いつものように走り回るその子を、「あ!大変!教室へ戻さないと!」とクラスメイトたちの気遣いが

彼にとったら「捕まる!叩かれる!」という恐怖のスイッチを押してしまったようでした。そして、逃げ込んだ先が保健室だったのです。

どうして、「叩かれる」と恐怖になっていたのかは、その子の事情があるので伏せますが、その子の背景が重なったとき「誰も叩かないよ。大丈夫だよ」と伝えると、興奮も行動もおさまっていくのが分かりました。

多動症の子どもたちの行動は、突然すぎて、いつも通りすぎて、何のためにしているのか、意味がないようにも見える行動ですが、彼らには理由があることもあります。理由はないけれど体が勝手に。というときもあります。

子どもの行動がどうしても分からないとき

子どもたちとの関係を作りたいときに使える

魔法の言葉【何のために】一度お試しあれ!

この魔法のことばを用いて子育てをしているhimetowaメンバー がみちゃんブログ
http://yumi-x0u0x1005.hatenablog.com/

彼女の息子は、発達障害。子どもの行動に悩み子育てに苦労していた一人でした。がみちゃんも【何のために】を取り入れ始め息子とあくんとの子育てがうまく行きはじめました。

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