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幸せの確保


今年の4月、第一子が生まれた。
妊娠出産というものがどれほど不安定で奇跡的で神秘的なものなのかということを経験させてもらった。

子供は3人欲しいと思っていた。結婚願望もその予定もないくせにそれだけは10代の頃から思っていた。

夫と結婚するとなった時、お互い3人きょうだいということもあり「できれば3人欲しいね」と話をした。

だけど私は、少しずつ考え方が変わっていった。妊娠と出産は、つわりがあり、不安がたくさんあった。いつでも安心できた日はなかった。

妊娠することも大変、お腹の中で育ってもらうのも大変、生まれてきてもらうのも大変。その上当たり前に、生まれてきてくれてからも大変だ。何に関しても想像を突き抜けて何倍も上のものだった。

大変は大変でも、元気に生まれてきてくれた娘は、風邪も引かず、すくすくと過ごし、もうすぐ6ヶ月になる。本当に有難くて本当に感謝しかない。

産後3ヶ月、義実家に帰った。私は二人目のことを言われた。言われたと言っても「きょうだいも作ってやるといいよ」と言われた程度だけれど、それはもう、とても嫌な違和感だった。

私もまだ産後3ヶ月、娘もまだ生後3ヶ月

失礼だと分かってて言わせてもらいたいのは、「あなたの奥さんは元気に簡単にしてのけたかもしれませんが、私はあなたの奥さんとは違います」「ほおっておいてください」です。

「じゃああなたが産んでみてくださいよ」

あの時のことを思い出しては、頭の中で言い返してる。笑うことしかできなかったから。


私だって2人目3人目と家族が増えていく未来があればいいなとは思ってる。だけどそれは今目の前にいてくれる娘の幸せがあってのことで、私の余裕、家族の余裕あってのこと。

どうなるかはわからないけれど、とにかくまずは、私たちの幸せ確保から。

いろんな角度の幸せと余裕の確保。

そう思う。

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