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471 経営者が優先させるべきはお客様とスタッフ。売上はそれに伴う!

今日は映画の話題を。

今は亡き伊丹十三監督の全10作品は、プロダクションがそのブランド力を大切に維持するために安易な配信サービスには乗らず、AmazonプライムでもNetflixでも観ることができません。

しばらく前からケーブルテレビの日本映画専門チャンネルで4Kデジタルリマスター版の放映が始まったので録画して観賞しているのですが、終活ビジネスマンとして最も興味深いのは監督デビュー作「お葬式」(高2の時に映画館で観ましたが、その時はあまり意味が分からなかった)。葬儀に関するノウハウが沢山詰まっています。監督のエスプリが効きまくった最高傑作は「マルサの女」でしょう。素人には分かりにくい税金や脱税の仕組みが生々しく描写されている他、地味なテーマなのにエンターテインメントとして成立しており、アクションもあって映画的高揚感が一杯です。

そしてエンドユーザー向け商材・サービスを取り扱うビジネスマンとして一番楽しめるのは「スーパーの女」ではないかと。

食品偽造が社会問題となる以前に、いち早くこのことを取り上げた伊丹監督の慧眼には恐れ入るばかりですが、その上で娯楽作品としてもビジネスの指南作品としても凄く優秀で楽しめますので、もし未見の方がいらっしゃればこの機会にぜひ。

この作品でビジネスマンとして一番心に残ったのは、冒頭で舞台となる今にも潰れそうなスーパーマーケットのパートの主婦たちが、自分の働くスーパーでは一切買い物をしないということ。職場の裏事情を良く知っているので「とてもこんな店で買い物をする気にならない」のです。これ、売上や求人で悩む現代の会社と経営者たちにぜひ見てもらいたいもの。自分の会社や店、社員さんはいかがでしょうか?

見事に店が立ち直って繁盛店になるハッピーエンドのラストでは、パートの主婦たちが嬉しそうに自分の職場で買い物するようになる場面が描かれます。

「お客様本位の企業姿勢」と「スタッフ本位の企業姿勢」を!
経営者がいくら合理的で良い仕事をしていると思っていても、売上が伸びなかったり従業員が全然ついてこなかったりする理由は、経営者の仕事への姿勢や周囲の方との関係性にあります。周りを信用せず問題は周囲のせいにして自分は悪くないと妄信しているその態度、お客様やスタッフ(仕事仲間を含む)はよーく見ているもの。周りの人間との関係を省みない経営者に付いていきたいスタッフなど居る訳がないでしょう。己の姿の見えていない経営者のいかに多いことか。

この映画で描かれるのは徹底した「お客様本位の企業姿勢」ならびに「スタッフ本位の企業姿勢」。もちろん売上や仕事の合理化はとても大切なことですが、それ以上に、いやそれ以前に大切にしなくてはならないことがある、とこの作品は教えてくれます。

私も最近はお客様である経営者から求人でのお困りごとを聞かされることが多いのですが、付け焼刃のような求人広告へ手間を掛ける前に経営者として職場改善をすべきことが沢山あるのではないでしょうか。

自分都合のみで仕事を動かそうとする、自分のやり方をゴリ押しして周囲の迷惑を考えようとしない方にはスタンリー・キューブリック監督「時計じかけのオレンジ」のルドヴィコ療法を施しながらこの映画を強制観賞させたいですね!そもそもそんなに辛い映画じゃないけどw

脱線し始めたので、この辺にしておきます。

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岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
㈱プリエンド・マーケティング 代表取締役
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