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「頑張れなかった人」に関する記事の振り返り

以前投稿した記事を多くの人に読んでいただいた。内容を汲み取った上での共感や反論、誤読した状態での賛同や反対など、様々なコメントを読んだ。今回は前回の記事を振り返る。ちなみに元記事はこれな。

数値

ビュー数 61016 / スキ数 590
はてブ数 435
(5/2公開→5/19時点。noteのダッシュボード&はてブから)

序盤ははてなブックマークが伸びた。公開1,2日間ははてブのホッテントリにも入った。その後はTw、FBからのポストが増えた。当たり前だけど著名人にシェアされるとビューが伸びる。著名人がFBでシェアしていたとの噂を聞いて見に行ったら1000likeとかついてた。著名人すごい。

はてブ登録、TwやFBでのシェアの際にいただくコメントについて。はてブは最後まで読んだ上でコメントした人は少なそう。Tw、FBに進むにつれ賛否かかわらず最後まで読んだ上でコメントされる事が増える。

(あらためて)伝えたいこと

ポイントは3つ。

産業革命以降これまでに比べて技術の発展スピードが上がり、人の一生の間に起きる「産業の変化」の回数が増えた。仕事や生活の現場において、人生に一度の変化ならついていけた人でも、大きな変化が連続して訪れると乗り遅れた人(頑張れなかった人)になる。こうした人がこれまでにないペースで増えているのではないか、というのが1つ目のポイント。

乗り遅れた人、頑張れなかった人は生活が傾き、怨念を抱えるケースが多い。これまでは怨念を抱えた人達は社会の中で一定数を確保する前に寿命を迎えていた。しかし、変化のスピードが上がると、怨念を抱える人達が寿命を迎える前に増え続ける。それによりこれまでにないペースで「分断」が広がる。これが2つ目のポイント。

「適者生存」を背景に怨念抱えた人を放置すると企業や社会を破壊しかねない分断を生み出す。これを避けるためには適応できなかった人達を救済し、分断を避けるための施策を模索する必要がある。こうした判断は企業や社会を維持するために合理的なものではないか。これが最後のポイント。

よくある誤解

「これ以上頑張れと言うのか!」
そうは言ってない。これからは「勝ち組」も分断を避けるための救済策を考える必要があると言っている。「頑張れてないな」と思う人は頑張るのはほどほどにしよう。人には得手不得手があるし、無理するとおなか壊す。

「お前は適者生存マンセーなのか!」
最後まで読もう。適応しきれなかった人も救済されるべきでは、と言っている。けどそのあたりもっとしっかり書くべきだった。見出しのつけ方も誤解を招きやすかった。

「私の職場ではデジタルツールを使えない程度でクビにはならない」
あなたが素晴らしい職場にめぐりあえてよかった。一方で僕は適応できなかった人を救済する必要性を考えている。

反省

反省点1つ目。SlackやGoogle Documentの事例は余計だった。テクノロジーによって産業が変化して人への需要や働き方が変わる事例(ライドシェア、流通etc)を使ったほうがわかりやすかったかも。

2つ目。「頑張れなかった人」というより「頑張ったけどついていけなかった人」の方が意図に合った表現だった。「ついていけなかった人達の増加スピードが人の寿命を上回っている」と改題したいくらい。

反応をふまえての補足

「面倒な仕事はすべて機械やAIがやってくれる」時代は技術の発展によって必ず来る。様々な企業はそれに向け「省力化」「人しかできない仕事へのシフト」などをキーワードに現場での機械化、デジタル化を進めている。その結果、いつになるかはわからないけど人間がやるべきことは「エンタメとしての仕事」を含め、人生を楽しむことのみになるだろう。

しかし現状の社会では多くの人が「働かねば生きるためのお金を得られない」ままだ。そしてその仕事の場が機械化やデジタル化によって奪われており、その延長上に紛争やテロなどにつながる「分断」がある。

人的リソースは限られている。その制約の中で人類をより幸せにするためにテクノロジーは導入し続けなければならない。一方で分断を最小限に抑えるためにも、現在の中途半端な機械化やデジタル化が生む「変化についていけなかった人」をどう救済するかが重要だ。

多分その対策の一つがベーシックインカムなんだろう。2017年から2018年にかけてフィンランドでベーシックインカムの導入実験が行われた。「雇用促進はしないが幸福感は向上した」という結果は、怨念を持つ人の上昇を抑え、致命的な分断を避けるためのヒントになる。

おまけ

この調子で行くと人間の学習スピードを超えるスピードで、AIが猛烈なペースで技術や産業をアップデートし続ける世の中になる。そうなると「日頃からトレンドをキャッチアップするぞい!」とか悠長なことを言ってられない。「人類総ついていけない人」時代が到来する。

「人類総ついていけない人」時代。賢くて自己研鑽を頑張るあなたも、川にいたザリガニを生で食べてた僕も、誰もが「技術が生み出す技術」についていけないそんな時代。

でもそれは不幸なのか?これまで人類は自然災害や「神の所業」としか言えないようなスーパーナチュラルな出来事に振り回されてきた。これまで人間を振り回してきた「神&宇宙ペア」にAIが仲間入りしただけなんじゃないの?

「こればっかしは神様の決めることだしなあ」
「いやあ、宇宙広いしなんでもありえるよ」
「AIのやることに僕らがどうこう言っちゃいけないよ」

皆さんからのサポートはもれなく焼酎代とkindle積み本代に変換され、そこでの気付きが新たな記事のネタになり皆さんを楽しませることでしょう。多分。