コーエン兄弟『バートン・フィンク』徹底解剖8「肉体の悪魔ーThe Devil in the Flesh」
さて、バートンはトイレで言われた通りにW.P.の部屋を訪ねたんだけど、W.P.は酷い泥酔状態で、とてもじゃないが「レスリング映画」の話を聞くことはできなかった。
その代わりにバートンは、W.P.の秘書兼愛人「オードリー」と仲良くなれたんだったね。
後日改めて会うことにして、この日はホテルへ帰った。
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次のシーンは、バートンの部屋「621号室」での「差し入れ」のアップやったな。
フロント係のチェットからのプレゼント「画鋲の箱」だね。剝がれる壁紙を応急処置的に留めるためのものだ。
だけど本当に重要なのは「包装紙に書かれたメッセージ」なんだ。
この後に「何のシーン」が始まるのかが予言されているんだね。
よ、予言!?
チェットは「猛烈早打ちタイピストのおばちゃん」と同じ「預言者」なんだよね。
これから物語で何が起こるのか予言しているんだ。
「Hope these will do the Trick」
「do the trick」で「効果を上げる・うまくいく」っていう意味だから、普通に訳すと「これで間に合えばいいのですが…」って感じになるんだけど…
「トリック」って意味じゃないの?
もちろん「trick」といえば所謂「トリック・手品」のことなんだけど、この言葉は状況次第で様々な意味になるんだ…
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