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ツルガキ!天才クリストファー・ノーランの「クーパー三部作」解説決定版!/『INCEPTION(インセプション)』前編

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まいど!ワイは鶴や!ツルヤナンボクや!

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ええじゃろうだよ!

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どうも、おかえもんです。

天才クリストファー・ノーラン、通称ノークリの「クーパー三部作」解説シリーズの第2回は、レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、トム・ハーディと大スターが共演した話題作『インセプション』です。

今回も引き続き「ノークリ」と呼ばせていただくよ。フルネームだと面倒だし、ノーランって言うと弟もいるんで紛らわしいからね。

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<ノークリ>

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待ってました!

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前回を読んでない人は「クーパー三部作」って言われても意味がわからないよね。

『MEMENTO(メメント)』『INCEPTION(インセプション)』『INTERSTELLAR(インターステラー)』の三作品を、おかえもんが勝手に「クーパー三部作」って名付けたんだ。

「この三作品は自動車メーカーのクーパー社の創業家の三世代の物語から作られている!」

って言い出してね。

相変わらず突拍子もないことを言い出すよね。しかも自信満々で…

詳しくは前回をどうぞ。

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クーパー三部作その1「メメント」編

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ありがとう、ええじゃろう。

ノークリの三作品が、クーパー社の創業者ジョン・ニュートン・クーパー、その父で共同創業者のチャールズ・ニュートン・クーパー、そして祖父のチャールズ・レナード・クーパーの三世代から着想を得られていて、映画の内容がそれぞれの名前や人生に対応している…って話だったね。

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しかし、よう気付いたな。

ノークリが聞いたら喜ぶで。あいつめっちゃ秘密主義やさかい。

ところで「インセプション」はどうやった?

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噂には聞いてたけど、これは傑作中の傑作だね。

2時間半の間、僕は興奮しっぱなしだったよ。

まずはざっと登場人物を紹介しよう。


ドム・コブ:主人公。かつて妻に「インセプション(潜在意識へのアイデアの埋め込み)」を行い、自殺に追い込んでしまった過去をもつ。それ以来トラウマに悩まされている。「妻殺し」の容疑もかけられており、アメリカへ入国できない。

モル・コブ:」ドムの妻。ドムの恩師マイルス教授の娘。夢の最深部LIMBOにハマり、抜け出せなくなった。

アーサー:ドムの相棒で、おそらく学生時代からの友人。昔から密かにモルに好意を抱いていたが、才能があり華もあるドムにモルを奪われ、それ以来ドムに複雑な劣等感をもっているっぽい。

イームス:ドムが信頼する偽造師。夢の中で他人になりすます技をもつ。

マイルス教授:モルの父でドムの義父。パリの大学の「設計」の教授。「設計」技術を二人に伝授した師でもある。ドムの依頼により、アリアドネを紹介する。師として教え子に対する評価は「モル≒アリアドネ>ドム」

アリアドネ:マイルスのもとで学ぶ学生。サイト―のライバル会社の御曹司の夢の中で「インセプション」をするため、夢を「設計」する。

サイト―:ライバル会社を潰すため、ドムに「インセプション」を依頼する謎の男。

ロバート・フィッシャー:巨大エネルギー複合企業オーナーの後継ぎ息子。夢の中で「自分の手で道を切り拓け」というメッセージを「インセプション」される。

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で、おかえもんの解釈は!?

この映画は難解だから、何回観てもわからなかったんだ!

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ネットでいろんな解説を見てみたけれど、けっこう意見が割れてるね。

映画の概要はこちらのブログに任せるとしよう。これを読めば、映画の内容がほぼわかる。素晴らしいまとめだ。

まだ映画を観たことない人は、今回のツルガキを読む前に一度映画を観てもらったほうがいいかもしれないね。その後に本ブログを読んでもらうと、「おかえもん解釈」でまた映画を楽しめる。まあ読んでから観ても楽しいと思うけど。

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Amazonビデオ「インセプション」

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で、どうなんや?オッサンの解釈は?

例によってネタバレとか気にせんで、思う存分ぶちまけてくれや。

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いろんな解説ブログを読んでみたんだけど、僕の見立てに近いものは見当たらなかったね。

みんな「コマ」に騙されているようだ。

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夢か現実を見極める「トーテム」ってやつだよね。

自分だけが感触と動き方を知ってるアイテム…

主人公ドム・コブのトーテムは「コマ」だった。

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最後のシーンでコマが「回り続ける」か「止まる」かがわからんまま映画が終わるんで、さまざまな解釈ができるっちゅう仕組みやったな。

どっちにも取れるようにノークリが仕掛けた「なぞかけ」や。

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そうじゃない。

そう思わせることがこの映画最大のトリックなんだよ。

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ふぁ!?

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「夢か現実か、どっちにも取れる」って思わせるための仕掛けに、まんまとハマってしまっているね。

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へ!?

だってコマの行方は必ずどっちかになるでしょ!?

おかえもんは、どっち派なんだ?

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どっちでもいい。あのコマが「罠」なんだもん。

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ええっ!?

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手品の基本中の基本だよね。観客の意識を「ひとつのもの」に集めることって。

ああやって全く意味の無いものを、あたかもそれが重要なものであるかのように思わせるんだ。

人間っていうのは、どんな時でも「真偽」や「正誤」を求めてしまう。「どこかに必ずそれを示してくれるものがある」って思いたいから、何かにそれを託してしまう。本来、頼ってはいけないものまでにね。人間って、証拠や因果関係がないと安心できないんだよ。だからそこを利用されると、いとも簡単に騙されてしまう。習性って恐ろしいね。

この映画は実に奥深くて面白い。”イリュージョニスト”ノークリの本領発揮だよ。「クーパー三部作」の第1作目『メメント』でもこのテーマは扱われているんだけど、『インセプション』ではそれをさらに展開している。

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どうゆうこっちゃ!?

早く教えろ!

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まあ、慌てない慌てない。アーサーの「いかさまサイコロ」とアリアドネの「チェスの駒」の秘密も含めて、じっくり「トーテム」について説明するから。この映画の謎を解く最大のキーアイテムだからね。

まずはこの曲でも聴いてリラックスして。

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なんやねん?

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ビートルズの「オブラディオブラダ」だよ。

演奏するのは、アルメニアの少年たちによるバンドCOMPASS BANDだ。

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そうゆうことやあらへん!

ビートルズは知っとるし、アルメニアの少年バンドはどうでもええ!

なんで突然この歌を持ち出したんや?って聞いとるんや!

関係無いやろ、この映画に!

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関係あるよ。

だって映画「インセプション」は、この歌をもとに作られているからね。

前回で「ノークリは既成音楽を安易に使わない」というノークリ映画の特徴を話したけど、本作の隠された主題歌はこの「オブラディオブラダ」だ。ノークリと弟のノージョナは、この曲を聴きながら物語を紡ぎあげたに違いない。

僕には見えるよ…

ノーラン兄弟が仲良く「オブラディオブラダ」を口ずさみながら、脚本を練っている姿が…

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おかえもんの想像でしょ!勝手に他人の過去を作っちゃダメ!

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いや、ほぼ当たってると思う。信用度99%だね。

歌詞を見れば、その意味もわかるよ。

『OB-LA-DI, OB-LA-DA』

作詞:レノン/マッカートニー

作曲:レノン/マッカートニー

日本語訳:おかえもん

<1番>

Desmondは市場で屋台を出している

Mollyはバンドのシンガーだ

DesmondはMollyに言ったんだ

「君って、いい感じ」

するとMollyはDesmondの手を取り、こう言った

「オブラディオブラダ、私の何を知ってるというのかしら?まったくしょうがない人ね」

<2番>

Desmondは宝石店に出かけて行った

20カラットの金の指輪を買うために

そしてMollyが待ってる家へ一目散

心待ちにしてたMollyはこんな風に歌い出したんだ

「オブラディオブラダ、結婚がゴールじゃないのよ。まだまだ人生は長い」

<Cメロ>

2年経つ頃には、二人だけの愛の巣を建てたんだ

子供が2人、庭で走り回ってるよ

DesmondとMollyの愛の巣で

<3番>

市場で噂だった二人の幸せな日々が過ぎ

Desmondは子供たちに仕事を手伝わせてる

Mollyは家に残って化粧に精を出す

夜になったらバンドを従え、ワンマンショーの始まりだ

オブラディオブラダ、人生は山あり谷あり
オブラディオブラダ、そして人生は続く

<Cメロ>

2年経つ頃には、二人だけの愛の巣を建てたんだ
子供が2人、庭で走り回ってるよ
DesmondとMollyの愛の巣で

<4番>

市場で噂だった二人の幸せな日々が過ぎ

Mollyは子供たちに仕事を手伝わせてる

Desmondは家に残って化粧に精を出す

夜になったらバンドを従え、ワンマンショーの始まりだ

オブラディオブラダ、人生は山あり谷あり
オブラディオブラダ、そして人生は続く


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ちなみに、なんでアルメニアの少年バンドのカバーバージョンを選んだの?

他にもいろんな人が歌っているのに。

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そこなんだよね。

ビートルズの公式動画が無かったんで他のカバー版を探したんだけど、イマイチなものばかりだったんだ。

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そんなことないやろ。

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いや、お話しにならないカバーばっかりだった。

だって…

ほとんどのアーティストが4番の歌詞を省略して歌ってるんだよ!

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しょうがないやろ。

4番は3番の歌詞のDesmondとMollyを入れ替えただけなんやから。

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この歌は、そこに深い意味があるんだ!

4番を省略するなんて、表現者としてあり得ない!

名前が入れ替わるだけの3番と4番があったから…、そして「愛の巣」を作るって歌詞が二度歌われるから、ノークリは『インセプション』のアイデアを思いついたんだよ!

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へ?どゆこと?

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ノークリは「オブラディオブラダ」の1番~4番の歌詞を完璧に映画「インセプション」の中で再現したんだ!

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ま、まさか!?

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ホントだよ。

だって「インセプション」の主人公はドム(Dom)とモル(Mal)のコブ夫妻だったよね。

DesmondとMollyのカップルからDomとMalが作られたんだ。

「市場で屋台を出す」ってのも、組織に属さないでフリーで仕事をするってことだね。レオナルド・ディカプリオ演じるドム・コブも、安定した仕事を望む義父の想いをよそに、フリーで危険な生活をしている。

そして「屋台」を意味する「BARROW」って言葉には、ちょっと面白い他の意味もあるんだ。

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な、なに?

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「BARROW」って「古墳・墓の盛り土」とか「去勢された豚」って意味もあるんだよね。

だからドム・コブは妻との思い出を、まるで墓標のように12階建てにして、誰も知らない夫婦の秘密だけを地下に埋めた。まさに墓だよね。

そして彼は妻の死をずっと引きずって、充実した生を送れない。もちろん他の女性には興味が持てない。まるで去勢されたように。

まあ、男ってそういう生き物らしいよね。いつまでも過去の女を引きずるんだ。かたや女は切り替えが早い、と言われている。

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まさに映画の設定そのまんま!

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そしてMollyが「バンドで歌ってる」ことも、そっくりそのまんまモルの役割になった。

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ハァ?歌うシーンなんか無かったやろ。

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「BAND」って単語には、「環」「帯状のもの」って意味もあるよね。

そして「SINGER」って言葉には「集団の中の主役」とか「秘密を明かす者」って意味もある。

大人数で夢の世界に入るときは、マシーンを中心にして「環」になって、「帯状のもの」で繋がるんだよね。Mollyは「BAND」の「SINGER」。つまり、集団で夢を見ている時、その主役はモルってことなんだ。そのことを映画の中でモルは告げている。秘密を明かしているんだ。でも夫のドムも観客も「他の事」で騙されているから、なぜかスルーしてしまうんだ。

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その「他の事」ってのが「コマ」ってこと?

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だね。

そしてDesmondはMollyに「Girl, I like your face」直訳すると「君の顔が好き」って言う。この「face」ってのは顔だけじゃなくて、その人の表面、ルックスとか性格とかステータスとかも入っている。つまり「目に見える部分・うわべ」ってことだね。

さて、映画の中で注目すべきセリフがいくつかある。

最初の夢シーンの中で、ドムはモルに向かって、こんなことを言う。

「君のことがわからない。君が怖いんだ」

ドムはモルの本当の思いが理解できていない。本当の彼女の姿が見えてないんだよ。だから次のシーンに登場するモルは凶暴になってる。怒ってるんだね。

足を撃たれたアーサーは、とんだ「とばっちり」だ(笑)

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ふむふむ

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そして映画の中には、「Girl」が「I like your face」って言うシーンもある。

アリアドネが実習中にモルに包丁で刺されて「死んだ」後に、ドムとアーサーに向かって言うセリフ。

「彼女…ホントに魅力的よね…」

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夢の中で突然刺されるんやったな、彼女にとっては見ず知らずの女に。

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このセリフはとっても不自然だ。

だってまだ夢の仕組みを何も知らないアリアドネだよ?

突然現れた恐ろしい女に包丁で思いっきり刺されて殺されて、ショックで目覚めた後に言うセリフなんだよ?

わけもわからない状態なのに、こんなこと言うと思う?

しかも彼女、その前に「とんでもないこと」をやってるんだ。

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とんでもないこと?

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彼女、突然大きな二枚の鏡を向かい合わせにするよね。あれは偽造師イームスが得意とする「なりすまし」のための準備作業だ。なんで何も知らないアリアドネが、あの技を知ってたんだろう?

そしてその後に彼女は「思い出の橋」を再現する。ドムとモルが愛を語り合った橋をね。「いつも通学で使ってる橋よ」って誤魔化してたけど。

ドムは動揺する。そして彼の投影であるモルが出現。アリアドネを包丁で刺し殺す。

そうして夢から覚めたアリアドネは、アーサーと、落ち込んで去って行こうとするドムに「彼女、ホントに魅力的よね…」と言う…


なんか変だよね?

つまり、あの鏡のシーンでアリアドネは誰かに「なりかわった」可能性がある。

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ええ~っ!?

だ、誰!?

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モルだ。

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!?!?!?

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もしくは、最初からモルの可能性もある。見た目はまだ幼さの残るアリアドネだけど、中身はモルなんだ。

だから「思い出の橋」を再現した。そしてドムを試したんだ。

案の定ドムは何も後ろめたいことが無いのに、超アセった。二人にとっての「思い出の橋」を、他の女と歩いてることをね。

しかも相手はピチピチの若い娘だ。

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そこ大事なんか?

ピチピチって。

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とっても大事だよ。

この映画のテーマのひとつが「男女の差異」なんだ。女は男よりも精神年齢が高い。そして肉体的老化が早く訪れる。この「時間軸の違い」の悲劇がコブ夫婦の物語の根底に流れている。ちなみにこのテーマは「クーパー三部作」の次回作『インターステラー』でのメインテーマとなる。

さて、ドムはアリアドネと一緒にいることを、必要以上に意識してしまった。

だから橋の上に現れたモル(ドムの投影)は、アリアドネに敵意をむき出しにして襲い掛かった。ドムが勝手に「こんな若い娘と一緒だってことがバレたら、モルが怒り狂う!」って思い込んだからだ。

女性からすると「バカじゃないの?」って感じだろうね。

モルも当然あきれた。オバサンの自分に対し夫が変な気を遣っていることに。「私がそんな小娘相手にムキになるって本気で思ってるの?」ってね。

だからアリアドネ(モル)は現実に戻ってすぐに「彼女…ホントに魅力的よね…」と言った。自分を刺し殺した相手なのにね。

まず最初に、アーサーに対して言った。

アーサーは「ああ、彼女はドムの妻だ」と答えた。ここでアーサーの「ポイント」が上がった。

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ポイント?

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アリアドネ(モル)が「彼女…ホントに魅力的よね…」としか言ってないのに、アーサーはそれを「モル」のことだと決めつけてくれたからね。おそらくアーサーはモルのことが好きだったんだけど、今でもまだその思いをどこかで引きずっている。

モルもそれには気付いてたけど、面と向かって言われると、女性としてやっぱり嬉しい。

映画冒頭の夢の中で、モルはアーサーの足を銃で撃っている。わざとアーサーに痛みを与えてドムを困らすためにね。ドムの投影したモルかもしれないんだけど、そうだとしてもモルはどこかで必ず見ている。隣とか上からとか。モルはここでアーサーに「悪いことしたな」って思ったんだね。それがアーサーに対する「借り」になってるから、合計2ポイントになった。たしかこの後にもモルを褒める台詞があったかな。

だから後にアーサーは「御褒美」をもらえる。アリアドネにキスするチャンスをね。

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ちょ、ちょ、ちょっと待って…

アリアドネは本当にモルなの?

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そうだよ。

だから合わせ鏡を使って「なりすまし」をすることも知っていた。あのシーンで、アリアドネが手前にいるドム・コブの向こう側を通過する描写がある。あれが「なりすまし」の合図なんだ。映画のラスト近くで、偽造師イームスが元の姿に戻るシーンがあるんだけど、同じ描写なんだよね。

映画を注意して観てると、画面手前の人物の後ろを誰か「通過」するシーンがいくつか出て来る。完全に姿が誰かの背後に一度消えてまた現れた場合、それは「なりすまし」を表している。微妙に重なったりする場合は違うんだ。「人物の交差」に注目してよく見ると面白いよ。

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ひゃあ!マジか!?

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「そこに気付いて!」っていうノークリからのサインもちゃんと示されている。

たしか最初の入れ替わりが行われる直前のシーンだったかな。アーサーがアジトの建物に入っていくところだ。道路を歩いてきて、柱の後ろを通り過ぎるだけのシーン。「このシーンいらないでしょ」って感じる不自然なシーンだよね。

でもこれがノークリからのサインなんだ。こういう場合「なりすまし」が行われますよ、ってね。

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じゃあ、ほんまもんのモルは、どっかで生きとるってことなんか?

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だろうね。

もしくは『インターステラー』みたいに異次元空間とか死後の世界にいるとか。

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はぁっ!?

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どちらにせよ、この映画で描かれるすべてのシーンにモルは存在している。誰かに「なりすまし」ているか、上層階からすべてを見ている。夢の主としてね。つまりドム・コブが現実だと思ってることが、実はすべて夢であり、モルはそれをどこかから見ているというわけだ。

誰にも知られないようにドムが作った「秘密の墓」にも、モルはアリアドネを使って侵入する。

この映画は、ディカプリオ扮するドム・コブがチームを率いてターゲットの深層心理に「インセプション」を試みるってストーリーなんだけど、本当にターゲットにされてるのはドムなんだ。

つまり、映画『インセプション』は、妻モルが夫ドムにインセプションする物語なんだよね。「アリアドネ」と「サイトー」を使って。

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な、なんだって!?サイトーも!?

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そう。渡辺謙が演じるサイトーも、実はモルだ。

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解明どころか、ますますわけがわからなくなってきた!

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ふふふ。

では、「サイトーの謎」と「トーテムの秘密」は後編で。

ちゃお!

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き、き、気になる~!

続きは「なるはや」で!


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『INCEPTION』

(’10、邦題:インセプション)

製作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン

監督:クリストファー・ノーラン

脚本:クリストファー・ノーラン

出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、 ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ、トム・ハーディほか




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