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被災地七尾での活動を本格スタート、支援金450万円で毎週朝市を

なんと450万円。みなさんが我が双肩にたくした支援金がすごい額になりました。フィリピンのカジノで豪遊しようかと思いましたが、ギリで踏みとどまっています。

冗談はさておき、お待たせしました。われわれ株式会社ムサシの能登半島支援が本格化しますので発表です。みなさんからの支援金を使っていよいよ本格的に動き出します。

3月1─3日(金─日)を皮切りに、石川県七尾市で朝市「能登屋台村」をスタートします。ここにみなさんからあずかった支援金にくわえ、株式会社ムサシからの人員・物品・ノウハウなどの提供をおこないます。

ムサシオープンデパート(MOD)朝市がつちかってきた6年半のノウハウを被災地に提供しながら長期間にわたって活動を続けるわけです。

この屋台村の主催者は2月にJR七尾駅前で地元の自営業者を中心に屋台村をスタートした「合同会社ナナイベ」。おもしろい共催者なのでおいおいご紹介しますね。450万円はこの朝市の運営費用に全額を充当します。

予定は金・土・日曜日の3日間連続営業。もともと高齢化がいちじるしいところに持ってきて被災で破壊された地元経済や地域コミュニティを取り戻すべく、できるだけ高頻度開催し、さらに週3日営業で地元の業者が活躍する場を確保する。

日本中見わたしても、朝市を毎週開催している場所はじつはほとんどありません。高知の日曜市のか昔から伝統的にやっているところはあるんですよ。しかしわれわれのように新しく立ちあげて毎週というところはほとんどない。しかし月イチや隔月で開催しても地域への貢献はたかがしれています。なんとか高頻度開催に持ちこみたい。そうでないと結局自己満足に終わる。

これからボランティアや工事業者がたくさん現地にはいってきます。また観光客もじわじわと戻ってくるでしょう。七尾市は祭りが盛んな街でもあります。

被災地はコミュニティが崩壊の危機にさらされるピンチですが、じつは外から被災地に来る人が一気に増える大きなチャンスでもあるのです。これほどの人が能登半島に一気になだれ込んでくるチャンスを逃す手はなく、活かすかどうかに存亡がかかっているといっても過言ではない。

MOD朝市は加古川で地元の日々の生活を豊かにするために続けてきました。そのかたわら、各地で災害が発生するたびに被災地支援活動を続けてきたわけですが、そのなかで「被災地でいちばん役に立つのは物資やカネではなく朝市だ」という発想にいたります。

というのも、これまで東日本大震災でも熊本地震でも、震災から何年もたってからひっそりと自殺する人が支援していた地域にあったんですね。それも複数です。家は建った。生活ももとに戻った。しかし「生きがい」は見当たらなかった。そういう人が確実にでる。現代社会の抱えている問題が、被災地ではとりわけ先鋭化して弱者を襲います。

過去の災害ではおもに物資や資金、ボランティア活動の労力を提供してきましたが、新しい取り組みとして朝市をそのまま被災地に持っていく活動をスタートさせます。「人と人を結びつける」。はたしてどの程度成功するのかはこれからのレポートでお届けしていきます。

またぜひ現地にみなさんも来てくださいね。朝市を七尾市で手伝ってくれると助かります。

では、加古川でも今週は土曜日・日曜日の両日開催していますので、また会場でお目にかかりましょう。

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