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「損切丸」ー「クライシス(危機)」編

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数年に一度マーケットを襲うクライシス(危機)。「損切丸」が実際に経験したことをベースに市場動向や分析をまとめた note。
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2020年5月の記事一覧

中国にとって「金の卵」香港 - 貿易編。

 5.27稿.中国にとって「金の卵」香港。 では主に「お金」=金融の部分にフォーカスして書い…

損切丸
4年前
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「日本株式会社」vs ”アメリカ・コーポレーション” vs 「中国公司」。

 「コロナ危機」や「デフォルト」に絡んで様々な国の債務や預金などの状況比較をしてきたので…

損切丸
4年前
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日本の資金繰り研究Ⅲ 補足其の② - 日銀営業毎旬報告から @2020.5.20。

 日銀が10日おきに報告をホームページに挙げていることがわかったので、6月ぐらいまで速報ベ…

損切丸
4年前
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中国にとって「金の卵」香港。

 筆者は1994~1995年、転勤で1年間香港に住んでいたことがある。九龍側ではなく香港島のコー…

損切丸
4年前
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日本の資金繰り研究Ⅲ - 日銀も財務省も「お金」は調達しなければならない。

 マーケット現役中「資金繰り」をスタッフにを教えた事があったが、結構時間が掛かった。「習…

損切丸
4年前
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「デフォルト国」研究。 - アルゼンチンに続くのは...?

  アルゼンチンは何と9回目のデフォルト(債務不履行)である。もともとテクニカル・デフォ…

損切丸
4年前
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日本の資金繰り研究Ⅱ - 国内貸出・預金動向@2020年4月。

 「4月の輸出、21.9%減少 10年6カ月ぶりの下げ幅」  「全国コアCPI4月は前年比-0.2%、3年4カ月ぶりのマイナス」  「日本の資金繰り」を計る上で大事な指標が2つ ↑ 発表された。まずは予想通りではあるが、特に米欧向けの輸出減少が響き、貿易収支が総額で▼9,304億円と大幅に赤字化した。この分は日本からの「富」の流失を意味するので、貿易赤字が続くようだといずれは預金額の減少に繋がる。  (内訳) 米国向 8,798億円 ▼37.8%  EU向 4,835億

実は猛烈に上昇し始めた「実質金利」 ー 「デフレ」下の金利上昇??

 「ワクチンの開発期待でNYダウは一時+1,000ドル超上昇」(5/18)  翌日(5/19)には反動…

損切丸
4年前
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コロナ後の世界 Ⅵ - 「中国研究」。じわり安くなる人民元。

"We could cut off the whole relationship. Now if you did, what would happen? You'd save …

損切丸
4年前
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日本の資金繰り研究 - 日銀、財務省のお金と市場への影響。

 「えっ、この5,000億円の*レポ、ロールしないの??」  *Repurchase Agreementの通称。…

損切丸
4年前
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コロナ後の世界Ⅴ ー 「中国離れ」が早くも顕在化。「台湾」がゲームチェンジャーに…

 コロナの感染源について米中が激しいやり取りを繰り返しているが、これらの政治的パフォーマ…

損切丸
4年前
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コロナ後の世界 Ⅳ - 「インフレ」「デフレ」どちらに向かうのか?

 「コロナ後」については様々な予測が飛び交っているが、特に「物価」の行方については「イン…

損切丸
4年前
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それでも上がるNYダウ - 米失業率は戦後最悪の14.7%。

 「4月の米失業率14.7%。1982年11,12月の10.8%、リーマンショック後2009年10月の10.0%を…

損切丸
4年前
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ユーロ円がドル円と同じ価格になる日。

 「あれ、@114円台? 随分円安になったなぁ...」  最近こんな風にドル円と見間違えた人も結構いらっしゃるのではないか。@114円台はドル円ではなくユーロ円である。円高が進行する中で、*実はこのところ対ドル、対円でユーロ安が急激に進んでいる。  *個人的に思い出すのは2000年7月のイタリア旅行。1ユーロは@97円台で旅行も買い物も随分安く済んだ(ドル円は@107円台)。その後リーマンショックの2008年にユーロ円は@169円台まで高騰したが、その時期にドイツ旅行をし