アジア通貨もおかしい。ー 急激な「円安」が導く「インフレの輸入」。
年初来▼18%近く安くなっている「円」がFXでは2022年の主役なのは間違いないが、ここにきて他のアジア諸国に波及してきた。輸出条件を有利にする「通貨安」は、通常「近隣窮乏化政策」などと言われ批判の対象となるが、世界的「インフレ」が激しくなって「通貨高競争」に転じている。
例えばフィリピン。5月に続いて+0.25%「利上げ」を決定し、政策金利は@2.50%に。「通貨安」から来る「輸入インフレ」が問題化し、対ドルレートは「コロナ前」を突破。一気に危機感が高まっている。