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令和5年、絵と漫画が上手くなるためにやったこと

一年間の絵の振り返りも3年目なんだけど、今年は全然ダメだったのでどうしようかと思いつつ、でもまあ全然ダメな年があったっていうのも一つの記録として残しておきます。

1〜2月→まあまあ頑張った 出張編集部めっちゃ行った
3〜6月→謎の体調不良(スーパーに買い物行くのもしんどかった)
7月→オンラインヨガを始めたら気力と体力が回復、クロッキー会道場破り
8月〜9月→コロナ(?)&後遺症でダウン 人間ドックで病気見つかりまくり
10月〜11月→漫画とか
12月→寒くてダメ、あと実家で色々問題勃発で精神的にかなりだめ

毎日原稿はやってたから、全く絵を描いてない日はあんまりないはず…!

筋肉

筋肉描くのが苦手で、「攻撃は最大の防御なり!!!」と思ってこいつの模写をしました(アフィリエイトリンクです)。

でも一冊描きあがってないな、たぶん(描いたやつも見つからないw)

服のしわと塗り

2023年の重点目標は「服のシワと塗りを頑張る」でした。正直長期間コミットできなかったので、もうちょっと頑張れたよなーとは思うのですが、長年ずっとお釈迦様の手のひらの上をぐるぐる回ってるだけだったのが、ちょっとつかめた感じ!

具体的にやったことはこの辺に。

布のひだ(ドレープ)って、絵を描く上で結構重要な要素みたい。ダ・ヴィンチとか歴史上の絵の巨匠の人たちもたくさんスケッチしてたりします。
これはジャック・レアチュー。

つまり服のシワってすごく奥が深くて、ちょっとyoutubeで講座見てすぐ上手くなるわけじゃなくて、それなりにやり込まないといけないポイントなんじゃないかなと。
特に昔はバッフンバッフンの貴族のドレスとかも描かないといけなかったから、重要度が今より高かったのかもしれません。

それに服って意外と一枚の絵に占める割合が高くて、作風にもよるけど肌よりもずっと面積が多かったりします。なので布の描写、塗りが上手くなることは、それだけ絵のクォリティに直結するんじゃないかなと思います。

というわけで、集中して服のシワを頑張る期間を作ってみて良かったです。

それとたか先生の動画がかなり参考になりました。塗り系はかなりたくさん見たかも!


あと、絵は載せられないけど、好きな絵師さんの服の塗りの模写とかもしました。

色々つかめたこともいっぱいあるので、服のシワや塗りについては別途記事を書きたいなと思ってます、気力があれば。

ちなみに上の記事で紹介してたシワの書き方本がkindleで2024年1月上旬くらいまでセールしてます(アフェリエイトリンクです)。解説の文章がかなりわかりにくくて頭が痛くなるんだけど、シワの構造についてかなり掘り下げた本です。理論でゴリ押ししたい人向き。

リアルクロッキー会

間違いだらけの人生だけど、珍しく正解を踏み抜いたのがコレ。2023年の後半にクロッキー会に参加するようになったのが大正解オブ大正解でした。特に7月は週2〜3回ペースで通うほどの道場破りっぷり。

クロッキー会に参加していなければ半年で400枚も描けなかったと思うし、絵の上達の面でももちろん、新しくいろんな人と知り合ったりして楽しかったです。

私は子供もいないし、仕事もルーティンだし、意識して新しいことにチャレンジしていろんな人と出会って生活にどんどん新鮮な風を送ってあげないと、気付かないうちに気持ちが塞いでしまって悪いスパイラルに陥ってしまうんだなあと気づきました。思えば2023年前半はそんな感じだったなと痛感しています。というわけで2024年もどんどん参加していきたいと思います。

漫画の出張編集部めっちゃ行った

1年間で、のべ50社面談しました(ちなみに名刺は3枚いただいたんだけど、たぶん割と気軽に名刺くれる感じのとこだったのかもしれない)。

めちゃくちゃ勉強になった…。その時間で原稿進めようよ、って気もするけど、1人で悩んでてもなかなか解決しない疑問がプロに聞くとあっという間に解決することもあって、長期的にみたら近道だったんじゃないかと思います。

ネームの状態で見てもらうことが多かったけど、初めて仕上げまで進めるにあたり、数ページだけ完成させて方向性が間違ってないか見てもらったのが正解でした。見る側はアドバイスしづらかったかもしれないけど。

線の太さやメリハリを改善した方がいいって言われたんだけど、数ページしかペン入れしてなかったので手戻りが少なかったです。

今の生活的に、すぐに担当についてもらって連載を目指す、っていう感じではないんだけど、3年以内には少なくとも商業即戦力レベルになっていたいなと思っています。

コレ界隈、色々炎上もあったし実際うーんって思う編集者さんものべ50人中1人だけいたんだけど、真剣に描き手の力になりたいって思ってくれてる編集者さんがほとんど。人柄が素敵で、いつかこの人とお仕事したいなぁって思える人が何人もいました。2024年はその人から名刺もらうのが目標。

クリスタや漫画の仕上げを研究した

これも詳細はそれぞれの記事をどうぞ。

かなり多くの人に読んでもらえた記事もあって、みんな同じことで悩んでるんだなーと実感しました。モノクロイラストとか漫画の作画って、「初心者向けトーンの描き方(塗り方)」みたいなのは多いんだけど、極めようと思うと全然情報がない!

その割に上手い人は共通してやってるテクニックがあって、なんでなん?みんなんとこは小学校でこういうの習ったん?って思うよね…。漫画描くお友達に教わったりアシとかやって身につけるんだろうか。(という疑問を某所で呟いたら、漫画作品を仕上げまで忠実に全部模写してみるといいよ!と教えてもらいましたちなみに)。

みすでざはいいぞ

misskey designに、Twitterがいろいろおかしくなっちゃった時の避難先としてなんとなく登録してみました。

結果、創作意欲がモジャモジャ湧いて、思いのほかいろんな作品を描くことができました。

ミスキーって与謝野晶子とかレターパックとかが有名だけど、実際はいろんなサーバ(村みたいなもの)に分かれてて、サーバごとにアカウント登録する必要があります。レターパックとかはioっていう最大手のサーバで、ちょっと男性向けのノリかも。

みすでざは一次創作の村で、絵や漫画だけじゃなくて小説や音楽をやってる人もいて、お互いの作品にファンアートを描いたり曲を書いたり、ジャンルを超えた交流があって面白いです。居心地良すぎてTwitterよりもこっちにいることが多いかもしれないほど。
二次創作は元ネタがわかるようにタグをつける、水着とか赤面、流血などドキッとする作品はワンクッション設定する、などちょっとルールはあるんだけど、治安もいいし、リアクションも多くもらえたりするので楽しいです。

Twitterでもこんなに反応もらったことない…!

本を作りたいとかリアルのイベント出てみたいとか、みすでざに来なかったらそんな発想起きなかったと思う。

ヨガはいいぞ

体調が絶不調の時に、ひょんなことからオンラインヨガのレッスンを受けるようになりました。これも大正解で、体調的にも精神的にもかなり効いたのを実感しました。最高。

私は有料サービスにしたけど、youtubeだけでも一生分のヨガレッスンの動画が上がってます。

肩のほぐしなど、絵描きが悩まされがちな不調に狙い撃ちのポーズもあったりして。

あと寒い時期は朝ベッドから出ないでできるポーズもおすすめ!!体が温まって、その後1日のクォリティがとたんに上がります。

副産物ですが、ヨガのレッスンでよく筋肉や骨(坐骨とか肩甲骨とか)の名前が出てきたりするので、自分の体で美術解剖学のおさらいができるのも楽しいですw

広背筋とか、筋肉の本ではよく出てくるけどなかなか自分の体で意識したことなかった!

広背筋のストレッチらしい

2024年のこと

あんまり追い詰めるようながんばりかたはせずに、でも堅実に積み上げていきたい。

・「面を意識する」に真剣に取り組む→これが2024年の重点目標!線画だけじゃなくて影をつけて練習するとか?
・リアルイベントにサークル参加する→親の健康上の懸念があって、地獄のワンオペ介護生活で何にもできなくなるかもしれない可能性も鑑み、元気でいてくれるうちにやりたいこと全部やっておく。
・漫画を完成させる→足掛け3年も描き続けることになるとは思わなかった。一応もうすぐ完成すると思います…。
・The Daily Challenge 2024→毎週(毎日じゃなかった)お題が出て、それを毎日描いてアップしよーぜ!みんなで上手くなろうぜ!という海外の企画です。そして週一でJensさんによる講評ライブ配信があるっぽい。

まだ日本の参加者はあんまりいないっぽいので、もっと増えてほしい〜!

Discordサーバーはこちら。


そんな感じでした。いろいろあるけど、絵を描くことに助けられた一年でした。
絵に限らず、30代とか40代とか50代から何かを目指すとなると年齢は不利かどうかみたいなことばかり論じられがちだけど、幾つになっても夢や目標があるってほんとにありがたいし、ラッキーなことだと思います。

いくつになっても描き続けられるように
あと、今年はちゃんと友達を作りたいw

おまけ

2024年、買って良かった本&もの(全部アフィリエイトリンクです)

デッサンメイト
長く削れる鉛筆削り。もうこれなしじゃ生きられない!クロッキー会行くとちゃんと絵をやってる人はカッターで削ったりしてるんだけど、私はおっちょこちょいなのでこれです(流血沙汰のおそれ)。家で削って多めに持って行ってます。


mignonがしっかり教える「肌塗り」の秘訣

肌の塗り方以外にも、「どこをぼかして、どこをぼかさないか」とか勉強になる情報が多かった!使用ソフトはphotoshop。マスク塗りの本なんだけどマスク塗りはまだ試してませんw。(※下記はセール価格。購入時に価格をお確かめください)


神慶がしっかり教える「厚塗り」の秘訣 

レビューが賛否両論だったので買うのを躊躇してたんだけど、もっと早く買えば良かった。
塗りや仕上げの解説もきめ細かいし、塗り以外にもいろんなものの描き方のコツ、上手い人がどんなことを考えながら絵の構成を作っているかも参考になりました。


ハイパーアングルポーズ集

すごいアオリとかすごい俯瞰のポーズが描けるようになりたくてこれで練習しました。あと、肌色が多い漫画を描いてるお友達もこういうの持ってると便利です(変なアングルで描く必要が度々出てくるので…)。


ストーリーが伝わる背景つきキャラクターイラストの描き方

ストーリーが伝わる…っていうテーマだけど、感性やフィーリングというよりゴリゴリの技術&理論な本で、構図とか光とか基本のところにもページを割いて説明してくれています。
しかも絵の教本にありがちな「球体の絵が載ってて影とか反射光とか説明してるやつ」みたいなのを、実際に作品を描くときにどう応用するかも書かれていて、美術教本の基礎から実際の作品作りまでのギャップを埋めてくれそう。そういう位置付けの本ってあんまりなかった気がするから私にはちょうどよかった!文字は多め。


あなたの絵に物語性を与える方法

天気や時間帯をコントロールしたり、頭にある世界を絵に落とし込むためのヒントがいっぱい。割とすぐに自分の絵に取り込める情報が多い気がする!そして加藤オズワルド先生の作例が美しすぎてそれだけでも満足。いわゆるキャラ絵以外の人にもおすすめ。


漫画バイブル(1)光と影の演出編

かなり古い本なのでアナログ前提なのと、作例が多分素人だったりするのが難点…。でもモノクロ漫画における光と影の使い方を解説した本って多分他にない気がする。


デジタルイラストの「線画」描き方事典

 線のメリハリの付け方に悩んでいたのですが、まさにそれに対するヒントがいろいろありました。どこを太くしてどこを細くするかとか。
ただ、絵師さんによっては当たり前のことしか書いてなかったりするので(この手の本にありがち)、セールを待って買っても良かったかも。


デザインの本いろいろ(最強構図はセール価格です。購入時に価格をお確かめください)

図解シリーズ

戦国武将やら銃やら巫女やらメイドやら、いろんなジャンルのマニアックな知識が図解されてる本。漫画描いてる人には絶対おすすめなので、自分が描いてるジャンルが出てないか探してみて欲しい…。

Kindleのグラビア写真集
今はAIグラビアに汚染されてかなり探しにくくなっちゃてるけど、リアルのモデルさんの数百枚入りのグラビア写真集がkindle unlimitedにも入ってるし、単品で買っても冗談みたいなお値段です。

そのまま模写やトレスしてアップとかはダメだけど、練習用の資料としては一生描ききれないくらいたくさん…!手をこの辺に添えると映えるなーとか、体捻ってると綺麗だなーとか、ポーズのヒントにもなると思います。当然ですがセクシーなポーズも大丈夫な人向け。

おまけのおまけ

過去のあゆみ(迷走)

そんな感じでした。2024年も頑張る。


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