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魅惑のビーフストロガノフ

先日、娘(小6)が久しぶりにビーフストロガノフを作ってくれた。こんなに嬉しいことはない。

私の圧を感じて、最近めっきり晩ごはんを作ってくれなくなった娘だが、「あしたビーフストロガノフにしよっかな」と言ったら、「ビーフストロガノフだったら、私が作るよ」と言ったのだ。

これも、彼女が愛読する「はじめてのお料理レシピDX」のおかげ。たぶん以前にもnoteに書いたけれど、この本を見ながら何度か作っているので、「ビーフストロガノフは私の十八番」みたいな感じになりつつある。ラブリーな漫画とともにお料理を紹介するこの本は、まちがいなく世界で最もコスパが良い。(我が家の場合)

うざ絡みして彼女の意志が変わらないよう、過度に喜ばず、「へー、ほんと?お願いできる?」となるべく平然を装って返す。「うん、だいじょうぶ」とほんとにぜんぶやってくれた。

途中、「ねえ!ママ!ウスターソースってこれでいいの?オイスターソースって書いてあるけど!」など、階下から確認が入ったのはビクッとしたけど、それくらい。私はギリギリまで仕事ができて非常にありがたかった。

バター、牛肉と玉ねぎとトマト、小麦粉、トマトジュース、コンソメ、ソース、生クリーム…ビーフストロガノフの材料は割とシンプルだ。なんやかんやと順番に入れて、美しいビーフストロガノフが誕生していた。濃厚だけどトマトの酸味もあって、とても食べやすい。ごはんにかけて、飲むように食べた。

娘が作ったごはんは、どうしてこんなにうまいのだ。世界一うまい。腹の底から、欽ちゃんの仮装大賞ばりにゲージが上がって元気が出る。
娘は鍋をかき混ぜるときに、ルーをおろしたばかりの体操服に飛ばして「でへへ」と笑っていたけどぜんぜん許せる。全力で予洗いする。

「めちゃくちゃうまい!」と息子もばくばく食べた。「ありがとっ」照れて笑う娘の表情を見ながら噛み締める、魅惑のビーフストロガノフ。

#日記 #39歳の日記


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