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若い頃ならまあいつかねで済むけれど、40越えたし1個も諦めたく無いわ

1番書きたかったことを先に書いてしまった。
よく言われる、「40歳から楽しくなるよ」ってこういうことかなと思ったので書いておく。

これまでに数え切れないほどの恥をかいたし、お金は稼げばいいのだし、何かとリカバリも効くし、良いことも悪いこともすぐに忘れてしまう。だからもう、何も諦めなくていい。

やりたいなーと思ったらやればいいし、やりたくないなーと思ったらやめたら良い。なんとかなるし、明日になったら思いがけないことが起こる。考えている時間の大半がムダだとわかる。

この間、家族でマラソン大会に出た。早起きして開催地へ向かうと、会場には想像以上に人が溢れていた。これから走ろうとしている人はみんな健やかな良い顔をしている。

短いジョギングコースだからか、娘も息子も思ったより早く、途中でなんだか感極まって泣きそうになる。なんて立派なの。大人じゃん。空には雲ひとつなく、太陽が全身を照らす。走ったのはたったの2km、それなのにスポーツドリンクが信じられないくらいおいしかった。

家に帰ってお昼を食べて、しばらくごろごろしてからお風呂に入った。日曜日15時の湯船は格別だ。今年はみんなで走れてよかった、と足首をくるくる回す。長らく忌み嫌っていた走ることを経て、体に血が巡っている。

それから最近、siriの設定を中国語に変えた。中国ドラマを見て、アプリで単語を覚える。沸々と、死ぬまでに一度は仕事で中国語を使いたいという気持ちがある。もはやボランティアとか、タイミーとかでも良いのでは?とすら思っている。叶えたいので書いておく。

今の仕事はまだ辞めない。純粋に楽しい時があるし、お給料も入社時に比べればぐんとあがった。足りない部分の勉強も、嫌だけどまだ大丈夫。心の底から嫌になる日もあるけど、前に進みたいと思えているうちは諦めたくない。

親の体調は思わしくなく、気にかかる時間が増えている。いつかくる介護も、やるなら私になるんだろうと思うし、後悔しないように私がやりたいとも思う。

育ち盛りの娘に、手作りおやつも準備したい。あっという間に大学生になって、いずれは家を離れてしまうのだから、束の間でも食べたいものを食べさせたい。推しのライブにも連れて行きたい。さいこう、愛してる!ってまだまだ言われたい。息子とのポケカもベイブレードも、互角に戦えるくらい強くなりたい。

とにかく、ぜんぶ諦めたくない。手当たり次第、来るものを拒まず。若い時は、何かを極めなくちゃならないと思っていた。自分を代表する何かを。やるならやる、やらないならやらない、私はこれが得意、これは苦手、いつも白黒つけてきた。

歳を取って思うのは、一個も極められなくたって、それは別に良いことなんだ。手当たり次第に手をつけて、何かになるもの、何にもならないものがある。それ自体が面白く、人生を鮮やかに彩る。


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