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2022年の終わり、神戸のマクドナルド

大晦日の朝、マクドナルドでこれを書いている。夫の携帯の充電が50%しかないので、夫が子どもたちの食べ残しを食べる間、ひとり席で充電している夫携帯の見張り番をしているのだ。

マクドナルドは、旅先で食べるのがいちばんおいしい。牛丼はブラック企業で会議後に食べるのがおいしいし、ケーキは深夜のオフィスで食べるのがおいしい。疲れとの対比によって、おいしさが際立つ。

昨夜は、小学生まで添い寝無料を謳うホテルに泊まった。小学生と言っても娘は六年生で私と背丈も同じ、シングルに同じ体型のふたり、きつい。

その上、昨晩は鳥焼肉をたらふく食べたため、自分の口がニンニク臭くて困った。自分の口臭で度々目覚める辛さよ。

しかし、それも悔いないほど晩ごはんは最高だった。甘辛いタレが絡んだ鳥焼肉にビール!テンションが上がった夫は、ノリでひとり一蘭へ、私は子どもたちとカラオケへ。とても浮かれていた。なんなら、帰り道に餃子屋さんにも飛び込み、テイクアウトできなくて断念した。

狭いツインルームで、家族4人。なんだか滑稽で、可笑しくて、満たされた。そうして夜が明けて、寒い朝にほくほくした顔で向かうマクドナルド。薄暗い街に映えるバリバリの赤と黄。静かな店内、カリカリのハッシュドポテト。熱いコーヒー。いつか目を細めて思い出す、そのための日記。

#39歳の日記 #日記


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