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ぼうぼべばせん バリウムと私

なんだか唐突に日記が書きたくなった。
仕事への不安からくる反動かもしれない。noteという海に投げ込むどうでも良いボトルレター。誰も読まなくてもいいし、いつか私が読むかもしれないし。

2022年10月の生活をひとことで表すと、「そわそわ」している。やってることは間違ってはいないはずだが、足りていない感じ。仕事も、家事も、子育ても足りてない、十分ではない気がする。漠然とした不安で「なんかいやだなあ」という気持ち。

不安が心に居座ると、「そわそわ」する。こうなると何かをやりたくなるが、たいていそれはtoo muchで、嫌がられる。そう、私はきっと暇なのだ。

こういうときは、無心で親指を動かしてnoteを書くのがいい。というわけで、唐突だがバリウムの話でもしよう。

***

先日、健康診断に行った。毎年同じ病院へ行くため、オペレーションは慣れている。すべてがスムーズ。そう、バリウム以外は。
バリウムだけが圧倒的におかしい。令和のこの時代に、ほんとうにこの検査の仕方が最適解なの??と頭の中を疑問符が100個くらい行進する。

まず膨張剤を飲んだ瞬間からゲップがしたいし、バリウムがまずい。甘いボンドみたいだなとどうしても考えてしまい、とてもじゃないが飲みきれない。せんぶ飲んだら吐いてしまう。
「ぼう、ぼべばせん(もう、のめません)」
と半泣きで訴える。
「じゃあ、あとひとくちだけ飲んで」無慈悲な検査技師と、いつも子ども達に嫌いなものを食べさせる自分を重ねて内省する。

「はい右に3回まわって」「はい、頭が下に下がります、手すりしっかり持って」「ちがう戻って、ゆっくり右向いて」とか、こんなに恥ずかしい滑稽な姿を、本当にみんな素直にやってるの?ペース早くない?老人もコレやるの?私だけに厳しいの?

検査中はずっと疑問符だ。ゲップしたい。気持ち悪い。恥ずかしい。こわい。嫌な気持ちが大集合。

そう、アレは胃を検査するだけではなくて、嫌な気持ちを検査してるのかもしれない。忘れていたあらゆる不快感が大集合し、目の前にある幸せに気づかせる。いや、そんなこじつけしたところで、やっぱり嫌だな。

全てが終わり、ピンクの小粒を冷水で飲み込む。売店に足を運び、「はい、おつかれさんね」とおばちゃんから手作りサンドイッチを受け取る。ジュースは紙パックのいちごジュース。この瞬間だけは幸せである。

卵たっぷりのサンドイッチは例年通りおいしいし、いちごミルクは懐かしい味がした。

そしてしばらくして始まる、バリウムとの第二戦(排出編)も大変だった。下品なので以下略。

#39歳の日記 #日記


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