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活字で食べるごはん 徳島編

さあ、年末。義実家での年越しを前に、帰省前の旅行でおいしかったものたちを書き残しておく。家族たちはお昼ごはんどうしよかーの議論中なので私はふんふんと生返事しながらコレを書く。書きたいと思ったら我慢ができない。おいしかった〜という記憶さえ、どんどん薄れてしまうんだもの。

今回は念願の徳島!GWに香川・愛媛・高知を周り、残るは徳島。初の鳴門を楽しんだ。

とりとたい シビカララーメン
鶏白湯と鳴戸鯛のアラから取った出汁のラーメン!まだ歴史の浅い新しいお店のようだけど、小さなお店の前にはウェイティングの列ができていた。

白いスープはふわふわと泡立っていて、濃厚な旨み。黄身がとろりと今にも溢れそうな煮卵。麺はもちっとした細麺で、まるで手打ちのパスタのよう。うっま、と勢いよく食べ始める。しかし私はシビカラをチョイスしてしまったので、山椒がキツい!でもおいしい。

卓の上には、にぼし酢・すだち酢・にんにく酢があって、レンゲに掬ったスープにぽとりと足して調味する。パッと味が変わり、すっきりとした酸味。たのしくてスープをほとんど飲んでしまった。

ふわぁ〜ってなる味

おいも、なる 鳴戸金時のモンブラン
道の駅で食べたモンブラン。お姉さんが目の前で作ってくれる、ふわっふわのやつ。中にはカリッと焼いたメレンゲと餡子などが隠れていて楽しい。決して重くはないのに、満足感があるから素晴らしい。お腹いっぱいだから、娘と半分こして食べよーと言いながら瞬殺だった。

ふわふわのお月様や

(それにしても道の駅くるくるなると、良かった。お芋など名産品オブジェのフォトスポットにテンションが上がるし、遊具や芝すべりのコーナーも。予約すればジップラインもできるみたい!我が家は1曲100円のカラオケブースに興奮して、ひとり1曲歌うなどした)

阿波郷土料理 彩 ビュッフェ

今回のお宿はアオアヲナルトリゾート。施設は年季が入っているが、いかにもなリゾートホテルでお正月ムードもあり、これぞ年末だ…!と嬉しくなる。

早い時間にチェックインして謎解きをしたり、温泉に入ったり、ゆっくりと寛ぐ。海が見えるお部屋で、じわじわとお腹を空かせる。
繁忙期の大型ホテルのビュッフェって、がっかりすることのほうが多いのだけど、ここは腹ペコの私たちを裏切らなかった。尾頭付きの新鮮なお刺身、ずらりと並んだおかずは、食べたいものがありすぎて落ちつかない。お腹を空かせた宿泊客でちょっとだけ殺伐としているけど竜宮城みたいよ。

すだち酎ハイで夫と乾杯し、新鮮なはまちや鳴戸鯛のお刺身を食べ、口が魚の脂に飽きたところで、サクサクの天ぷらに塩をつけていただく。天ぷらも肉厚の椎茸や鳴門わかめ、鳴門金時など地物が続々と。そして天ぷらがしつこくなってきたら、すだち酎ハイを飲んでからお刺身へ。エンドレス刺天。炊き込みの鯛めしやデザートの鳴門金時ソフトもおいしかった。

写真はさておき、ほんとにおいしいの

朝ごはんのビュッフェもなかなか良くて、すだちジュースを飲んだ息子が歓喜していたし、わかめ入りだし巻きが焼きたてで出汁じゅわじゅわでおいしかった。写真は無いけど3つも食べた。ありがとうアオアヲ。

舩本うどん 鳴門うどん

まるで民家のような小さなお店。引き戸を開けると出汁の匂いがする。メニューはシンプルで、うどんといくつかの天ぷら、おでんなど。

全員、鳴門うどんと好きな天ぷらを選んだ。しばらくして運ばれてきたのは、すごくやわらかいちぢれたうどん。コシが命の讃岐うどんとは対極にあって、きしめんよりも儚い。ちぢれているからか、優しい出汁がからむ。刻んだ油揚げとネギがふわふわと漂っていて、別で頼んだ芋天を出汁に沈める。

ひとくち飲み、あ〜うまい!と声に出してしまう味。夫は「一生飲める出汁」と言っていた。息子はペロリと平らげたあと、「うますぎる、もう1杯食べたい」と言って、ほんとうにもう1杯を食べていた。今まで食べた中でいちばん美味しいうどんだったらしい。お店のやさしい雰囲気も居心地が良く、ナイスチョイスだったねぇと夫と目を細めた。

麺の感じを見て、たまらない

本当は行きたかった海鮮料理屋があったのだけど、息子が海鮮は苦手のため叶わず。

ま、今年もおいしいものをおいしく食べることができたので、ヨシ。来年も健康に、おいしいものをいっぱい食べたい。

みなさま、良いお年をお迎えください。

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