4.11

Spotifyで音楽を聴く。基本的にはニューリリースをあさったり、再生されている回数が多いトップソングをきいたりしているのだが、たまにアーティストページの下の方に表示されている「関連するアーティスト」の一覧から他の人たちに飛んだりする。これがたのしい。関連するアーティストから、関連するアーティストへ次々と飛んでいくと思ったより遠いところまで行ける……なんてことはなくて、あいかわらず邦楽ロックの人たちからたどれるのはおなじみのメンツばかりで、狭い輪の中をぐるぐると回る。別の場所に飛べるのはまれだ。

そんなこんなでTRICERATOPSのオレンジライターを100年ぶりにきいた。

曲を聴くと、中学生のときに中古CDを購入した場所であるプレハブ倉庫を改造した古本屋の様子や、CDをパカッと開いたところに挟まっている歌詞カードのヤニ臭さが蘇ってきて笑ってしまった。TRICERATOPSは安かったんよな。流通量が多かったんだと思う。GRAPEVINEは1500円とかで、高かった。中村一義とGRAPEVINEは高めだったけど買ったな。pillowsはレンタルしたなーみたいなことをつらつらと思い出した。

いまはサブスクやYouTubeで気軽に聞けていいよなあと思うけれど、よく考えたらぼくが邦楽ロックを聞くようになったのもニコニコ動画の影響だし、比較的健全になっただけかもしれない。

今回TRICERATOPSにたどりついたのは、クラムボンのアルバムが発売されていて、関連するアーティストをたどっていったからだ。

シカゴ好き。


考えてみれば、音楽をきくようになったのも、推理小説や本を体系的に読むようになったのもインターネットの影響だ。ミステリースレの必読リストに出会ってなければ、本なんて読まずにいまごろ南の島でサーファーとかになってたかもしれない。
昔の人はどうやって娯楽を見つけてたんだろうと思う。やっぱりテレビだったのかなあ。現代の若者だったら? tiktokとかなんかなあ。
娯楽というものは媒体との関わりが強く、媒体がどんどん維新される以上、コンテンツの見つけ方もどんどんうつりかわる。いうてぼくは中古CDが詰まった棚を舐めまわしていたころと同じようにSpotifyの新譜一覧を見ているし、図書館の新着資料を週一ですべてチェックしているし、やってることはそれほどかわってないような気がするけど……。

グッドボタン!(チャンネル登録もよろしくね)