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12 / 坂本龍一

タイトル:12
アーティスト名:坂本龍一
ジャンル:現代音楽
リリース日:2023/1/17
プロデューサー:坂本龍一
レビュー
坂本龍一の6年ぶりの作品となり、そして遺作となってしまった作品。タイトルは12。曲数も12。それぞれの曲名は、その曲が書かれた日付となっている。音のスケッチブックという体裁だ。曲名の日付が冬に偏っているのは、夏場は相当に体調が良くない時期が続いていたのだろうかと考えてしまうと、辛い気持ちになる。
唯一「20220302 - sarabande」だけが日付以外の単語が付与されている。
現代音楽として、美しい「音」が収録されている。その音は、どこまでも膨張していく宇宙のようでもあり、それと同時に根源の「音」でもあるかのように感じる。
「20210310」は美しい、壮大、とかそういう表現じゃ物足りない。なんて聴いているだけで、なにかとても大きな自然の中に漂っているかのような気持ちになる。自然、全ての時間の流れを内包したかのような「音」。音楽ではない「音」。音だけでよかったんだ。

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20210310


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