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AI 2041 人工知能が変える20年後の未来/ カイフー・リー

Title: #AI2041 人工知能が変える20年後の未来
Author : #カイフー・リー
Release Date: 2022/12/8
Publisher: #文藝春秋
Number of pages: 560ページ

その本を選んだ理由

2023年の年間ベストブックで選ばれていたのと、ラジオ番組「bibliotheca」で山口周と長濱ねるがとりあげていたこと。そして、現在の日本のIT技術が20年前から進歩していない、行き止まり感。世界から置いて行かれている感じ。この現状をブレイクスルーするためのヒントになるのではないかと考えたこと。

筆者の紹介

台湾生まれのアメリカ人計算機科学者、起業家、投資家、ライターである。彼は現在、中国の北京を拠点としている。
最も印象に残ったシーン・一押しポイント
今作は10本の短編を収録している。そのどれもが現実に起こりうるAIによる近未来の話である。Googleに所属していた作家陣による内容で、非現実的なSFにならないように現実的な内容のSFなので、現実にそのようになるのだろうと思う。

「恋占い」
AIによる管理社会。保険金を下げるために付き合う人間などAIが人間に指令をだす
「仮面の神」
アフリカン
ビートのフェラクティになりすます話。ディープフェイク。
「金雀と銀雀」
全く同じ遺伝子を持つ一卵性の双子でもAI教育で全く違う人間になる
「コンタクトレスラブ」
メタヴァースから出られない話
「アイドル召喚!」
日本人、まじでイカれているな。って世界で笑われている。
「ゴーストドライバー」
AIを腕効きのドライバーが遠隔操作している。
「人類殺戮計画」
大昔のSFが好きな展開っぽいけど違う。
「大転職時代」
AIによって人間の職が奪われた世界
「幸福島」
AIが人間の幸福を定義する社会
「豊穣の夢」
階級によって通貨が異なる世界。

確かに現在の技術がこのまま発展していったらそうなるだろうって思う内容ばかりでリアルだった。
日本が面白民族になっているのリアルだった。勤勉で働き者、金持ちって思われていたのは遠い昔で今の世界で日本は「少年少女のアイドルを偶像崇拝する変態民族、しかも安い国」になってた。正解です。悲しいけど日本人って、能無しなのよね。ただ、日本が建国されて以来ずっと能無しなので、1980年代は優秀だったなんて勘違いしないでよね!
とにかく現在技術の引き伸ばしをしたら、国より先に日本国民が死に絶えてしまう。時代に食らいついていかないといけない。

今後の自分の行動や考え方の変化

このまま人工知能に向き合わずに生きていたら、冗談抜きで仕事を失うと思う。20年後に今の日本の仕事の半分以上がなくなっていても驚かない。ただ、実は誰でもできる仕事の方がAIには難しく、上層の仕事の方がAIに奪われやすい。日本の社会構造がそれを許すとは思えないし、許さない場合、やはりグローバルな舞台から日本は姿を消すのだろう。この国に付き合う必要はない。AIを学び、AIに使われる人間でなくAIを使う側の人間になるしかない。

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