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アウト・オブ・ノイズ / 坂本龍一

タイトル:アウト・オブ・ノイズ
アーティスト名:坂本龍一
ジャンル:現代音楽
リリース日:2009/3/4
プロデューサー:坂本龍一

レビュー
2004年の『CHASM』以来、実に5年ぶりとなる坂本龍一のソロ・アルバム『out of noise』。これまでの作品とは違い、現代音楽に振り切った内容になっている。今後、ソロプロジェクトは現代音楽と括られていいと思う。前作から5年の間、YMOとして海外公演をしたり、テクノとファンクといった音楽に向き合ってきた結果、自分の音楽に向き合ったのが今作になるのだろうと思う。より「教授」っぽくなったというか俗世との決別宣言とも取れるような内容だ。アウトオブノイズ。雑音の外のいう雑音とは、世の商業主義や俗世の外という意味のようにさえ思える。
北極圏でフィールドレコーディングした北極3部作が聴きどころだろうか。今作より小山田圭吾、高田漣が積極的にレコーディングに加わるようになる。なかなか人を信用しないように見える教授が外から人を呼ぶようになったのも今作からのような気がする。

おすすめの曲
glacier

参加ミュージシャン
小山田圭吾
クリスチャン・フェネス
高田漣
コトリンゴ


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