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キャリタス就活(株式会社ディスコ)が1/17発表したデータによると、25卒の1/1時点で大学・大学院卒内定率は23.6%と過去最高を記録。いよいよ就活は本番を迎えているようです。

ディスコ(東京・文京)は1月17日、2025年3月卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)を対象に実施した、1月1日時点での就職意識および就職活動の準備状況の調査結果を発表した(調査期間:2024年1月1日~8日、回答数:1,033人)。

調査結果によると、1月1日時点の内定率は23.6%で、志望業界が「明確に決まっている」と回答した学生は39.5%と前年同期比の35.2%を上回った。志望業界の1位は「インターネットサービス」で、続いて「情報処理・ソフトウエア」とIT業界が人気だ。
また、第一志望企業との対面経験を聞いたところ、経験があると回答した学生は63.6%で、2年連続で大きく増加した。本選考の前に、対面での接点が必要と考える学生も8割に上る。



図表2. 就職先企業を選ぶ際に重視する点

一見すると、大きな変化は見られません。
従来通り、
 1位:給与・待遇が良い(45.2)
 2位:将来性がある(44.3)
 3位:福利厚生が充実している(30.1)

 4位:社会貢献度が高い(29.1)
 5位:職場の雰囲気が良い(29.0)
 6位:休日・休暇が多い(28.3)
と、条件・待遇面での理由が上位にきています。

やはり、「安心して長く働きたい」という希望を持っていることが推察されます。


一方、最も重視する点(1つだけ選択)という条件になると、変化が表われます。
 1位:職場の雰囲気が良い(12.4)
 2位:給与・待遇が良い(9.3)
 3位:将来性がある(8.8)
 4位:社会貢献度が高い(8.1)
 5位:仕事内容が魅力的(7.6)
 6位:希望の勤務地で働ける(6.6)
と、やりがい・働きがいに関する項目が目立ちます。

職場では良好な関係を築いて毎日気持ちよく働き、会社や仕事に対する矜持を抱き、その土地に根を張って地域のために尽くしたいという思いが、これらの回答から伝わってきます。

そして、「仕事を通じて理想とする生き方を実現していきたい」という自己実現への思いを強く感じます。


わたしの若い頃はこぞって、「車が欲しい」「好きなブランド商品を買いたい」「休日はおいしいものを食べに行きたい」「たまには海外旅行もしてみたい」と、みんな物欲まみれだったように記憶しています(笑)

Z世代は、お金では買えない感動体験を求めたり、会社や仕事を自己成長・自己実現のための機会として捉えていたりと、ずいぶんと『夢』の捉え方が変化したようですね。(おじさんたちは心が洗われるようです…)



アメリカのレポートですが、このようなデータもあります。

ハーバード大学でわたしが率いる研究チームは、Z世代の大学生80人にインタビューを実施した。するとこの世代は「authentic(本物の、正真正銘の)」な生き方を追求したいという強い願望をもっていることが明らかになった。やりがいを感じる仕事に就くことや同僚と意味のある関係性を築くことに加え、本当の自分を公表すること、つまり心を動かされたり、その意義を感じたりしたときに自分の好みや嗜好、性的アイデンティティ、過去のトラウマなどをあるがままに周囲に伝えることを望んでいるのだ。

「authenticな生き方」とは、誠実で真摯な、嘘偽りのない正直な、自分自身を大切にした生き方のこと。これこそ「ありたい自分」そのものだとわたしは感じました。


話を訊いたZ世代の大学生たちは、雇用主に対して具体的な要望があった。Z世代は起業家精神、あるいは仕事に真剣に打ち込むことを通じて、自己実現、ワークライフバランス、社会的インクルージョン、政治的な関与を実現したいと考えている。これはつまり、従業員にこれまで提供していたインセンティブがZ世代には通用しないということだ。

それに対して会社側は、従来の給与や待遇で評価する方法では通用しなくなってきたことを示しています。

いかにして、仕事に真剣に打ち込める環境を提供するか、自己実現やワークライフバランスを実現するための支援をするか、目の前の仕事を社会全体の中の一部として捉えてやりがい・働きがいを示せるか、などが問われています。

これは働き手が「組織の中の従業員」から「起業家集団の中の一経営者」へと変化した証かもしれません。一人ひとりが意志を持って企業に貢献する、ティール組織に近い考え方へと進化している可能性を示唆しているようです。



冒頭のキャリタス就活のアンケートで最も重視する点の1位が「職場の雰囲気が良い」だったのは、組織内のコミュニケーションが活発であり、言いたいことが言えて、聞きたいことを聞ける、対等で良好な関係を求めているからに他なりません。
組織が果たすべき役割と目標に向けて、一人ひとりが(起業家のように)どうやって貢献するかという、自律したキャリアを構築できるかが、企業選択の要になっているのでしょう。


Z世代が求めるものは、一言で集約するならば『キャリア自律』です。自らのキャリアを自らが築き上げるという歩み方を、企業として応援・支援できるかがポイントです。
ティール組織でいうところの、レッドやオレンジに留まっていては、これから先ますます人手不足に陥ることでしょう。

そのためにも、企業だけでなく、学校も家庭も社会全体も、新時代の生き方に変わっていく必要があるのではないでしょうか。



今日は気になる記事から、いまの時代に求められる働き方について考えてみました。あなたはどう思いますか?




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