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会議・ミーティング・打ち合わせ・研修会……など、人が集まり、何かを話し合う場には欠かせないものがあります。それは「場づくり」です。


改めて考えてみてください。

「あなたはどんな場をつくりたいですか?」




「場をつくる」と聞くと、主催者やファシリテーターの役割だと感じるかもしれません。

しかし、話し合いの場における主役は「参加者」です。

「どのような心持ちでその場に参加したいか」
「どのように発言し、話を聞きたいか」
「どこまで他者の意見を受け入れるか」
「どこまで自分の主張を通すか」

このような「参加の心得」は、個々人が自分の意思を示さない限り共有することができません。

また、主催者やファシリテーターは、発言方法や順番などのグラウンドルールは指示できても、人のあり方までは指示できません。

つまり「参加者自らが場をつくる」という意識をもって参加することが、大前提となるわけです。




日本では義務教育から高等教育に至るまで、「黙って静かに受講することがよい」という暗黙知が存在します。

また、しっかりとメモを取って、疑問があったらその場で質問して、一度の伝達ですべての情報が伝わることをよしとする傾向があります。

すべての情報を「発信者→受信者」という一方通行で伝達することが当たり前として定着してしまいました。

その暗黙知は社会に出てからも引き継がれます。その結果、会議や打ち合わせであっても「黙って発言者の話を聞いて、指示を受ける」という感覚で参加することが多くなってしまっています。


ところが会議や打ち合わせは、対話(ダイアログ)や討議(ディスカッション)の場ですから、お互いに発言して意見を交わすことができなければ成立しません。

まして、かかわり合いによって学びを深めるような研修会では、参加者一人ひとりが自分の考えを伝えなければ、学びの質も量も落ちてしまいます。

その意識こそ「どんな場をつくりたいか」という一言に集約されると、わたしは考えています。




わたしの感覚ですが、どうも「場づくり=かかわり合いによって場がつくられていく」という意識が薄いように思えます。

特に学校はその傾向は強く、発言にしても意思表示にしても、先生から問いかけない限り発言してはいけないというバイアスが強く働いているように思えて仕方ありません。

ここ最近、オンラインでのやり取りも増えました。複数の方が同時に発言することが難しいためか、自ら発言することを控える傾向がより強くなったように感じます。


一方でわたしはどうかというと・・・やはり発言の機会は伺うようにしていますね。

ただ、他の方が発言しない様子であれば、わたしが口火を切るよう積極的にかかわりますし、みなさんの意見を引き出すような問いかけをしつつも、自分の考えをぽつぽつと伝える・・・という感じで参加します。

『「安心して誰でも自由に発言できる」という場をつくりたい』


これがわたしの場づくりの根幹です。

そのために、
・どんな発言も受け入れる(安易に否定しない)
・聞いているときの表情や姿勢
・相手の発言に対する問いかけ
・何を伝えたいのかという話の核をキャッチすること
などに気を配っています。

これは主催者であればもちろんですが、参加者であっても心がけています。

そんなかかわりがうまく伝播していけば、自然と場の方向も温かくて居心地の良いものになっていくのかな?と信じています。




さて、来月も場づくりを楽しむ機会がたくさんあります。

どんな方々とともに場をつくっていけるのか、いまから楽しみです♪




明日も佳き日でありますように


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