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天理教布教師一万円詐欺事件


サブテーマ〜心通りと親の声〜


今回は、みなさん気になる「お金」について書きます。
布教生活での金銭事情と、おたすけ先での金銭トラブルについてです。

布教寮に入寮前、父親から一つだけお願いをされていました。
それは、お供えについてです。

内容は、
「月に3万円、お供えをがんばってほしい」
とのことでした。

その時は、3万円も?
とは思いましたが、深くは考えません。
動いていれば、なんとかなる世界です。笑



そんな中、7月におたすけ先で金銭トラブルが発生しました。

名付けて
「天理教布教師一万円詐欺事件」

事件の発端は、家の庭を見てほしいとのことからでした。
一人暮らしのおばちゃん。
年齢は、90代前半。

子供、孫は500キロほど離れたところ(関東)に住んでおり、あまり帰ってこないとのことです。

ひとりぼっちで寂しいのか、家へ上げてくださり、みのうち話をたくさん聴かせていただきました。

おばあちゃん曰く、自分自身に不幸事が次々と降りかかってくるとのこと。

その不幸ごとを誰彼となくしゃべっているみたいで、
とにかくそのおばあちゃん、運命が下降気味だと感じました。

そこで、
「奈良の天理に行って神様のお話を聞いてみませんか?」
「運命よくなりますよ!」
と、おぢばへお誘いしました。

最初こそ渋っていたものの、岡山寮お決まりの
「根気・粘り・根性」で、ゴリ押ししました。

やっぱり粘ってみるもの。
それならということで、おぢばへ帰って下さることになりました。

初席です❤️‍🔥

初席のおばちゃん
「気が変わる前にお金を渡しとこう」
と言って下さり、その場で一万円頂きました。

予定では7月16日(日曜日)のSL便(岡山のバス団参の便)で帰る予定でした。

ですが、14日、金曜日。
突然、福岡に住んでいる私のおばあちゃんが出直しました。
それで急遽、実家の福岡に帰ることになりました。

もちろん、16日のおぢば帰りはできません。
なので、初席おばあちゃんに、
「大変申し訳ありません」との電話連絡をしました。

初席のおばあちゃん
「またいつでもいいよ〜」
との返事をいただき、ホッとしました。

福岡のおばあちゃんのお葬式も無事に終え、岡山へ帰ってきました。

再び、おぢばへの誘いをするため、初席のおばあちゃんのお宅へ向かいました。

やっぱり寂しいのか、快く迎えてくださいました。
ですが、そのときあることに気付きました。

初席のおばあちゃん、まさかの認知症で、完全に私のことを忘れていたのです😭
(布教師あるあるですが、、、)

悲しいことに、「おぢばへ帰る」と自分で言ったことも忘れています。

私が、
「おばあちゃん!天理行きましょう!」
と熱意を持ってお願いします。

しかしおばあちゃん、
「私も歳じゃし、そんなところ、よう行かんわぁ!」

あぁ〜完全に忘れてる😭
お決まりの「根気・粘り・根性」で粘りましたが、結局おぢばには行かないとのこと。

ただ、「あなたは、神様みたいな人」と言われ、神様のお供えにお米を18合ほど頂き、帰路につきました。

それから数日後、夕づとめが終わり、夜布教の準備をしていました。
ここから、悪事?修行? が始まります。

突然、一本の電話がかかってきました。
初席のおばあちゃんの、知り合いの方からです。

その方曰く、初席のおばあちゃんが
「天理教の兄ちゃんから一万円を騙し取られた!」
と、近所に住む人住む人、誰彼となく話し回っている、とのこと。😱 

知り合いの方からは、そのおばあちゃんに関わるといいことない。
天理教の兄さん、そんなことしてないと思うけど、もうこの際、金輪際関わらない方がいいよ、との助言をいただきました。

電話を受けた私は、
「俺は、今詐欺師になっとるんか」
と、テンションギャン萎え。⤵︎⤵︎

しかし、落ち込んでいる場合ではありません。
すぐに、会長である父に連絡をしました。

「こんなことがありましたが、どうしたらよろしいでしょうか?」

すると、
「一万円は返して真摯に謝りなさい。」
とのこと。

また、
「お宅へ伺う際、コンビニでスイーツを2つほど買って、持って行ったらいいよ」
とも言われました。

そこで、初席のおばあちゃんのお宅へ伺う旨を伝えるため、電話をかけます。

電話に出たおばあちゃん。
お金のことを言うと、
「一度あげたお金。そんなものは返さんでよろしい」
続いて、
「もう来なくていい」
と言われました。

「本当にすみません。」
と、謝るだけ謝って、その日は終わりました。

次の日の朝。9時30分。
おばあちゃんに
「今日お宅へ向かいます」との電話をかけました。

「なんと言われるかなぁ〜」
と、待ち構えていました。

すると、予想外の展開。
おばあちゃん
「あんた、天理教の人よね!何してるの⁉︎」
「早くうちへ来なさい‼︎」
「いつうちの庭の剪定してくれるの⁉︎」

たしか初対面の時、剪定の約束をしていまいたが、かなりの急展開です。

「分かりました。すぐに向かいます。」
と返答し、電話を置きました。

その旨を、会長の父に連絡すると、
「それなら喜んでさせてもらいなさい」
とのこと。

この世界、自分の予想通りにはいかんものやなぁと感じながら、
剪定道具を自転車に積んで、爆そくで初席のおばあちゃんのお宅へ向かいました。

到着すると、なんとまぁ、びっくり。

500キロ離れたところに住んでいる、娘さんとお孫さんがいます。

内心ちょっと焦りました。
ですが、「これ良かったらどうぞ」と、コンビニで買ったスイーツをお渡ししました。

そのおかげか、「まぁ、とうぞ」と、半分快く迎えてくださいました。
お孫さん(20代後半)に至っては、アクエリアスまでいただきました。

さすがは、親の声です。

植木の剪定は、40分ほどで終わります。
帰ろうとすると、おばあちゃん
「お礼はどうしたらいい?」
と尋ねられたので、

「今回は、大丈夫ですよー」
と言うと、

「そんならあの一万円、あんたにあげるからそれでお願いね」
ということで、一万円ゲット‼︎💴

庭も綺麗になって上機嫌なのか、快く見送ってくださいました。


学んだこと
学んだこと、2つあります。

1、ホコリの提灯持ち

初席のおばあちゃんは、自分にされた悪行を誰彼となく喋る方です。

「天理教の兄ちゃんに一万円騙し取られた」

人の悪口や不足を、誰彼となく伝え回る人のことを、「ほこりの提灯持ち」といいます。

自分の悪名(天理教の悪名)が広まるばかりで、これには心痛みました。

しかし、この世界。
どこまでも自分の心通りの世界。

自分の周りで起きることは、全て自分の心通りです。
言い換えれば、起きてくる全ての原因は、自分だということです。

おばあちゃんが、自分の不幸ごとを誰彼となく話していたように、
自分自身も、人の悪口や不満、不足を他人に漏らしていたなぁと、反省しました。

反対に、人を褒めるようにならねば!
と思いました。


2、親が導いてくださる

今回の件もそうですが、どんな小さなことでも親に伺うことです。
何か事があった時、どのような行動を取るべきか、次にどうするのか。

それをことごとく親である会長に尋ねました。
親はどこまでも導いてくださります。

親は神様の代わりです。
親の声は、神様の声と同じです。断言😤

親の声に素直に通っていれば、少しも危ないことはないのだなぁと、改めて実感しました。

今回の「天理教布教師一万円詐欺事件」
これは、もの凄くラッキーな出来事です。笑

なぜなら、自分の心のホコリを取ってもらった。
またその上に、一万円までいただきましたから。笑
結果的に。😚

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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