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新世代開き直り系メンヘラ、Billie Eilishを聞くべし

サムネにやばい青髪の女が見えますか? 見えないやつは眼科へ行け。

一歩間違えば髑髏のお化け、この女こそBillie Eilish(ビリー=アイリッシュ)だ。2019年にデビューアルバム"When we fall asleep, where do we go?"を発売して、今勢いにノリまくってる新人。アメリカ人。

なお、このnoteを書いている時点で彼女は17歳である。末恐ろしい。

期待を裏切らないBillie Eilish

アルバムのジャケットやアー写からして「関わったら絶対不幸になる系」のオーラを出しまくっているビリー。人はそれをメンヘラ、サゲマンと呼ぶ。Apple Musicの僕へのおススメ欄にビリーの新譜が出てきたときは「Appleも大したことねえな、どうせしょっぼいEDMのパチモンみたいな音楽やってんだろこの女」という印象を抱いた。

(だってこのジャケット、ビリーの目がクスリをキメた人のそれなんだよ)

そう思いながらも、物は試しととりあえず一曲再生してみた。

冒頭の会話はガムを噛みながら「ねえコレ、アルバムwwwww」とか笑ってるだけなので無視。

曲自体は音数が少なく、バスドラとベース、指パッチンとキーボード、ボーカルだけで実にシンプルに展開していく。最後の最後にCメロが追加されるものの、そこまではいたって普通、むしろ「いい曲じゃん」ってリピートするくらい。MVの画面に出てくるイロイロなものと歌詞を除けば。

まあタイトルが"Bad Guy"(悪いやつ)だし、視聴前に多少はショック耐性ができる。それでも鼻血がボタボタ垂れてたり膝に青あざできてたりというのは、なかなかショッキングな絵面。ちなみに、歌詞もまんま「白シャツが鼻血で汚れてる」「両ひざの青あざはあなたのため」とか言ってるので、見事なBad Guy、っつーかメンヘラっぷりである。

個人的に好きなのは

I'm that bad guy(私は悪い子で)

Make your mom sad type(あんたのママを悲しませて)

Make your girlfriend mad type(彼女を怒らせて)

Might seduce your dad type(あんたのパパと寝るかもね)

ここのフレーズ。Bad Guyどころか、これじゃあクソメンヘラアバズレ女。女に嫌われる女の典型。17歳が書いていいリリックとは思えねえな。

あと、曲中で何度か

'Duh'(ダァ)

って音が出てくるんだけど、これは答えの分かってる質問をされた時に「当然だろ?」って意味で使うスラングだ。

この曲を歌う女の子は、自分がBad Guyであることを「当然でしょ?」と開き直っているのである。

(彼氏のパパとパンパンした後の1コマ)

とまあ、若干ショッキングではあるもののおおむねこの曲は出来が良い。で、アルバムに入っている他の曲も大抵こんな感じ。最初はとっつきにくいけど、聞いているうちにはまり込んでくる。

それにしてもBad GuyのMVの最後、男を馬のように下に敷いているビリーは、なかなか様になっていて怖いな。

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