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コロナ時代の就活(前編):メリット編

僕は今年の4月から社会人になります。つまり、このコロナ時代における就活生の、第一世代だったわけです。

就活中、バイト先の大人にはよく「こんな状況じゃ終活大変でしょ」とよく言われたもんです。その時僕は何となく「そうですね」なんて返していましたが、内心そこまで大変だとは思っていませんでした。

むしろこのコロナによる就活の変化は、人によってはメリットのほうが大きいとすら思っていました。「コロナ=大変」と機械的に結びつけるのではなく、様々な側面から見てどういう部分はデメリットになってどういう部分ではメリットになりうるのか、考えていくことは大変重要です。

個々からは僕が実際に経験してみて思ったメリットとデメリットの話。今回はメリット編です。


メリット1:時間的・金銭的コストが大きく軽減される。

これが最強のメリットだと考えています。

コロナにっよって就活の中の多くのフェーズがリモートで行われることが多くなりました。リモート会社説明会、リモート面談、リモート面接など。それによってかなりの時間的コストと金銭的コストが軽減されることになりました。

例えば僕が今住んでいる場所から渋谷まで行こうと思うと、往復で約2時間、金額にして約1000円のコストがかかることになります。これがたった1度きりということであれば許容のできるコストかもしれません。しかし現実問題、就活はそううまくはいきません。

1社だけを考えても会社説明会で1回、一次面接で1回、二次面接で1回、最終面接で1回で計4回です。グループディスカッションや面接でもっと段階を踏む会社もたくさんあるでしょう。これが2社、3社と積み重なっていけば計り知れない時間とお金を費やすことになります。途中で辞退する会社や不合格となってしまう会社もあってすべてがフルで回数をこなすわけではないにしろ、20社、30社、多い人だともっとたくさん受けている中でこれは学生にとって苦しいです。

ましてや就活中はスケジュールが不明確になり、アルバイトに入りづらいという人も多いと思います。収入は減るのにコストはかかるというジレンマです。

これがリモートになれば、すべてが家にいることで完結します。説明会や面接の5分前にPCの前に座り、面接が終わったその瞬間からゲームができます。映画が見れます。寝ることができます。バイトに行くこともできます。

僕たちの時は結果的にコロナの影響で収入は減ってしまいましたが、もしコロナが収束すればお金をためつつ就活をすることも可能になってくると思います。


メリット2:受ける企業の幅が広がる。

個人的にはこれも非常に大きかったと思っています。メリット1でも述べたように、1つ一つの企業を受けるコストが小さくなるということは、それだけたくさんの企業を受けることができるということです。

今までの就活では、ある程度やりたいことを定めたうえで業界や業種を絞って企業を受けるというのが定石でした。しかしコロナ下、つまりオンライン状況下では、今まで時間制限があったために不可能だった「全く興味がない業界」あるいは「知識を何も持たない業界」を受けることも可能になってくるのです。

そうすると時に、新しい発見があります。

「今まで知らなかったけどこの業界面白いじゃん」とか「あれ、こういう仕事もしてみたいかも」といったように自分のキャリア像が就活の中で広がっていくんです。

この恩恵を顕著に受けることができるのが、「何がやりたいかまだわかっていない人」です。まさに僕がそうでした。

就活が始まった時点で何がしたいか全くわかっていなかった僕は興味のある業界もない業界も片っ端から受けていきました。僕がはじめ興味があったのは広告系でした。それも何となくかっこいいという漠然とした理由で薄っぺらいものでした。

しかしこうして様々な企業を受けるうちに自分の興味が意外なところにあることに気づきました。それが建築でした。スケジュールの隙間にたまたま挟んでいた建築系の企業の説明会がきっかけです。詳細は省きますが、就活を始めた当初では全く構想になかった、その建築系の企業に行くことに決めました。

この出会いは、業界をはじめから絞って受けていてはあり得ない出会いでした。様々なことがリモートで行われ時間的・金銭的コストが軽減されたからこそ、こうしてキャリアの幅が広がることもあるんです。


メリット3:緊張しない。

これは個人差があるかもしれませんが、リモートのほうが緊張しない気がします。その理由は僕が思うに3つあります。

1つ目に、自分のホームであるという点です。

見慣れない場所で見慣れないビルに入り、見慣れない部屋で見慣れない人と話す。これが従来の対面面接であり、緊張の種がそこら中にまかれている状態です。

それに対してリモート面接では多くの場合自宅で受けることになります。そのため「いつもの場所」という安心感が生まれるのです。また、これはあまりお勧めはしませんが、上だけばっちり決めて下は普段着で受ける、なんてことも可能です。そうなると、面接とはいいながらも普段通りの気持ちに近い形で受けることにつながるのではないかと思います。

唯一緊張するとすればリモート画面に面接官が表示されるまでの数分間くらいなものです。

2つ目に、相手もホームであるという点です。

これは実際に面接を行ったことのある人事の方がおっしゃっていて面白いなと思ったことです。

リモート面接の場合、就活生だけでなく面接官も自宅で行っているケースが結構あるのですが、実は面接官側も自宅だとリラックスして面接を行うことができるらしいのです。

就活生として面接官を見ると「こういう発言をするとこう思われる」とか「こういう質問をしてくるときはこう考えている」のように一律なものとしてセグメンテーションしてしまいがちですが、

こういうエピソードを聞くと「そうか、面接官も人間なんだな」と改めて気づかされます。

つまり何が言いたいかというと、自分だけでなく相手もリラックス状態であるため、より緊張感が生まれにくい環境になっているのではないかと思います。

3つ目に、いざとなればカンニングできるという点です。

対面の面接で一番怖いのが、質問に対して何も言葉が浮かんでこないときだと思います。なぜなら対面面接ではカンニングペーパーを用意したとしても見ることはできないからです。

考えてきたことや準備してきたことがちゃんと話せるだろうかというのは就活生、並びに面接を受ける人やプレゼンを行う人万人に当てはまる不安だと思います。その不安があると、本番で緊張するのは当然といえば当然です。

しかしリモートでは、その不安を完全に解消してくれます。対面面接では不可能だった、カンニングペーパーを用意して面接中に見るという行為が可能になるからです。

もちろんずっと原稿を読みながらやり取りをしろというわけではありません。その受けごたえにはきっと気持ちがこもりづらいでしょうし、面接官にもすぐにばれると思います。

あくまで「困った時も何とかなる」という心のゆとりをもって面接に臨むことができるのです。

ちなみに僕はリモート面接中、PC画面に原稿を常に表示させていました。それがあるだけで、話したいことが飛んでしまった場合でもチラ見すれば何とかなるという余裕を常に持つことができましたし、実践したこともあります。緊張しいの僕でしたが、リモート面接ではほとんど緊張しなかったのはこれのおかげだと思っています。


メリットだけでも結構長くなってしまったので、デメリットは後編で書きたいと思います。他にもメリットが思いつけばそこで付け足します。


こんにちは。岡田義隆です。趣味で多くの時間映画やドラマを見ているうちに僕は思いました。この時間を何かの形で活用したい。ただ見て満足するだけではもったいない。ってことでブログ始めました。