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第1回:西谷麗「eスポーツチームRush Gaming 不安定なビジネスをコントロールするには」

2019/10/18(水)配信

エンタメ調査室は、毎週水曜日更新のポッドキャスト番組です。ゲーム、音楽、スポーツ、アニメなどエンタメ業界で活躍する方々をゲストにお招きして様々なお話をお伺いします。

パーソナリティ:大木康平(@Unaggy

制作・執筆:藥師神豪祐(@hell_moot

ゲスト:西谷麗さん(@ularatter) / 株式会社Rush Gaming 代表取締役社長

eスポーツチームビジネスの不安定さ

eスポーツビジネスは、スポーツビジネス一般が抱えるものと同様の不安定さを抱えています。それは、試合結果というコントロールできない部分がある点です。さらに、通常のスポーツとは異なるeスポーツならではのアンコントローラブルな点として、「ゲームの仕様」が毎年変わってしまうという点も挙げられます。ゲームの仕様が変更されるということは、現実世界でいえば物理法則が変更されるようなものです(さらに、Rush Gamingが参戦しているゲーム「Call of Duty」シリーズではゲーム上のチーム人数まで変更されることがあるとのことです。そうなると現実世界のメンバー数もこれに対応する必要があり、予算を含むチーム運営に影響があることは想像に難くありません。)。

このようなコントロール不能な部分のあるeスポーツビジネスの世界をどのような戦略で生き抜いているのか。西谷さんは、大会結果とEC売上の相関今年8月のラフォーレ原宿でのポップアップストア展開などの詳細について教えてくれるとともに、スポーツビジネス一般に適用できるような洞察を見せてくれました。それは、「アンコントローラブルな部分が多いビジネスだからこそ、コントローラブルな部分に注力する」ということです。そして、特に注力するコントロール可能領域として、西谷さんは「物語」を挙げます。

「物語」の積み上げ

多くの分野が成熟した(または行き詰まった)近年において価値を持つのは代替不能で固有の物語(ストーリー、ナラティブ)であり、「物語」こそが各プロダクトの本質であると分析されることが増えています。

西谷さんはRush Gamingの運営において、「そこにどういう人たちがいて、何を目指しているか」というRush Gamingの物語を誠実に積み上げていることを教えてくれました。詳細はぜひともPodcastでご確認ください。

これに加え、コンテンツ作りの中での試行錯誤など、具体的な話までお伺いすることができました。現実のビジネスでは常に予算や納期が設定され、淡白な「ビジネス」濃密な「モノづくり」の間で葛藤することは誰しも経験があるのではないでしょうか。そんな中、限られた条件を逆に楽しみ、濃密な「モノづくり」を実践するため試行錯誤する西谷さんのお話は、その誰もが抱える悩みへ立ち向かう姿勢として非常に参考になるのではないでしょうか。

扉の向こうへ

Rush Gamingは、原宿ラフォーレでのポップアップストア展開など、これまで誰も開けられなかった扉を開いてきました。そしてこれからも、eスポーツビジネスという、まだベストプラクティスが確立されていない世界を、西谷さんはこれからも仮説検証を繰り返しながら切り開いていくことでしょう。リスナーのみなさまも、HPやYouTubeチャンネルをご覧になるなどして、ぜひともRush Gamingの世界観に触れてみてください!

【Spotifyで配信中📡】 




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