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たった一行で世界が変えられる歌     ~More than You know

More than you know

あなたが思う以上に
私はあなたなしではいきていけない

@momosejazz「healing 🎵」: A song of love I'll deliver it all over the world🌍 Merry Christmas keep warm your ♥️🎄🎅🎁✨

Posted by Momosejazz okhazamaband on Friday, December 22, 2023

いやいや。
こんな風に耳元で言われたらとろけちゃいますよね~w

かくいう。
実はこの歌。
1929年NYでおこった世界恐慌のあおりをくらった
所謂愛着系男たちの認知の歪んだ
「洗脳」「依存」といった
愛の形が背景に描かれていることをご存じでしょうか。

当初のブロードウエイのミュージカルや映画ではいかにもロマンティックな恋人に思いを馳せる白人女性の視点に置き換えられ歌われていたこともあり、
私も30代にアメリカに渡り
現地で歌うシンガーたちの口を通して
このえぐい裏側を知るまでは
まさに平和ぼけした世界感の愛の歌にしかみえておりませんでした🤣🤣

私の場合、ミシェルファイファーが妖艶に歌う映画のMore than you know世代なだけに
いやいや、
まさかのDV男たちが描かれた歌なんて
微塵にも思っていなかったわけなのですが。

89年映画「恋の行方」
デイブグルーシン監督のサントラ&ミシェルファイファーが歌って大ヒット


私が知る限り、
映画のミシェルとはまったく異なる
アプローチで歌う現地のブラック層シンガーたちは、
それ、まじで洗脳されてませんか?
と、いわんばかりのとろ〰️んとした目つき、
耳元でとろけるように甘くささやき、
これがNY流の歌なのよとばりに

Lately I find you're on my mind,
Whether you're right, whether you're wrong,
man of my heart, I'll string along

この黒字のI'll string along(※訳 離れられない) の部分を
特に強調し、
逃げられないことをもはやあきらめの境地と
皮肉をたっぷり込め、
あちこちぶたれた傷を隠すように
ドレスを翻すしぐさのパフォーマンスで
内なる悲しみの愛に表現しながら
歌っています。

それはそれはカッコよくも悲しく
胸に迫る迫力のある歌の光景なのです。

  最近、気が付いたのよ。
  あなたの間違いも正しさも
  すべて愛してるのよ
  私はどこへもいかないから
  あなたなしで生きてはいられないもの
  神様に従順な私の心が
  あなたから離れないって
  云ってるじゃない
  あなたが思う以上に

  
Jazzの歌詞の中には少なからず
どの時代にも「闇」の影におびえる者たちのための、救いの居場所が隠されています。
そういう歌たちが、
実のところ
世界の歴史をつなぐ役割となり
今世、スタンダードといわれ
歌い次がれてきているのです。

この楽曲もしかり。
Jazzの光と闇が時代交差の礎になっている
代表的な歌なだけに、
歪んだ愛の形を
いかに美しい描写で表現しようかと
プレイヤーの手法はさまざま工夫されています。

歌詞のない部分を歌うことを
スキャット奏法といい
メロディ歌詞の抑揚にあわせて
シンガーは自分の人生をそこで表現するのですが、
私の場合。
この歌に関しては
歌詞の入れ替えをするという独自の手法を用いて歌っています。

Lately I find you're on my mind,
Whether you're right, whether you're wrong,
man of my heart, I’ll sing Alone

  最近気がついたのよ。
  あなたがどんな間違いをおこそうが
  あなたがどんな歪んだ正義を
  いくらふりかざそうが
  神様から降ろされた私の人生を
  私は歌い生きていくだけ
  あなたが思っていた以上にね

I'll string along
  

I’ll sing Alone

このたった一行を置き換えるだけで
歌詞の世界観の見え方が依存型の女性像から
真逆の自立型の女性像の世界観を描くというマジックがおこる
荒業の手法なのですがww

本来。
jazzの真髄を歌うには
人生の表と裏をブラッシュアップしていないと、そもそも歌えない歌がたくさんあるわけです。

かつて、私のトレーナーが
時代を忠実に歌うシンガーでなければならないという決まりはないけれど
Jazz本来の自由の中での不自由を
アジア人の目線で楽しんでみるといいと教わりました。

試行錯誤の上に、
50も半ばすぎてようやく
MOMOSE目線でみえてきたというJAZZの舞台裏。
歌詞をすげかえるという荒業も交えつつ
今後も少しづつお話していこうと思っています。

Lately I find you're on my mind,
The cause of all unhappiness in the world is ``dependence.'' That's why when you feel like crying, not for someone else, just change a phrase in one line and you can become independent from dependence. That's right, it's okay. God is always near. His perspective on life is completely up to him.  
More than youknow

最近気がついたのよ。
世の中の不幸の全ての原因は
「依存」が創り上げているって
だからこそ
誰かのためじゃなく
自分の心が泣きたくなったときは
たった一行のフレーズを変えてみればいい
依存から自立だよ。
そうだよ、大丈夫だよ。
神様は必ずそばにいる。
人生の視点はいかようにも自分次第に
自由自在なんだから。 
あなたが思ってる以上にね
  ~More than You know

LOVE&PEACE ALL

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