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WE ARE LITTLE ZOMBIES、効果音の話②

前回の続き。
撮影現場ではこんな風な機材で録音をしました。

これはいとうせいこうさんの声を録音した会議室。

出演者のアフレコを撮ったスタジオ

アフレコ等、必要な素材が全て揃った後は、
サウンドデザイン作業に入り、終わったシーンから監督へメール転送します。

監督にお送りした音チェック映像は
細かいチェックを受け、テキストデータで指示を頂きます。

指示通りに作る箇所と、ワザと外す箇所、
3パターンくらいの提案が必要な箇所等を作業をし
またチェック用映像を書き出します。

そうやって、進んだり、戻ったりしながら煮詰めて行き、
映画の尺の2時間分を行います。

このような作業は徹夜になる事が多いのですが
自分も監督も完全な「朝方人間」なので
朝8時から作業し、17時くらいには作業を終える感じで
物凄く爽やかに作業は進んでいきました。

しかも自分の場合は自宅にスタジオを併設しているので通勤時間もありません。


仕事が終わったら、
近所でカヌーしたり、子供と遊んだりしてました。

こういう煮詰まった作業って、適度な休憩が必要と考えていて
あのルーカスの音を作っている「スカイウォーカーサウンド」も湖の近くにスタジオを作っいて、疲れたらカヌーするそうです。

そんな遊びながら音を作ってますが、子供達にも沢山参加して貰ってます。
ネタバレになるので、ここでは控えますが
主に、食べる音とかの「くちゃくちゃ」とか、実際に動いて録音が必要なものです。

子供達が主役なので、やはり同じような年齢の子に演じてもらい
それを録音するのが早いし、良いのですね。


効果音作りには、色々な素材も試します。
これはとあるハサミが印象的なシーン。
ホームセンターで、色々選んで、数個購入し録音しました。


これは屋上でのMVが終わってから、走るシーンの風切り音を作ったマイク。
マイクの風防を外して、シーンに合わせて息を吹き込みます。

これは焼肉のシーン。
何度が美味しそうな「ジュージュー音」が出るのが実験してます。


そして音が出来上がり、あとは最終ミックス。
ダビングステージという大きなスタジオに移動します。


ここから先はまた後日〜

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