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私は何者か、447


知らぬことを教わり、拙脳の、覚えていたのか、何某の理を、誰か、そうさ、鷹か鷲か、たかが大きさだけで分類される、そんな鳥みたいにいきなり、大きな影が空を覆い、私など、ひとたまりもない、と、そのわりに逃げおおせる、野うさぎ、野鼠、ほかに、草食系。彼らに、見たままを生き堪えて、誰か、何かにフッと伝えられたか、いやいや、生きている証だと、そんなこんな、みな、大変な目にあっていると言うではないか。自身の拙い言の葉など、おおばこの葉の影にしまおうか。キャベツ、白菜、人力かはたまた、薬剤によって害を遠ざけ、遠ざける。私の食べる部分がレース編みのように美しくも、透き通る。なにもできず、ただ、過ぎるのみである。澱のようなものであるなら、まだ、救われよう。小さなものであり、唯一のものであり、はかり知れぬ、恐ろしいほど、おおきなものでありうるところの、私です、か。


こんな寒い夜の、ひとりきりは、それもまた、生きる術よ。


寒き世の獣はどんな夢をみる



わたしは何者か。

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