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学ぶ学習する美術旅⑥The Original展(21_21 DESIGN SIGHT/赤坂)~インテリアから得るデザインの神髄

モノを作るときってオリジナルが存在するわけだ。
オリジナルが愛される理由はいろいろあるだろう。

さて、オリジナルとは一体なんぞや…そんなデザインの神髄を知ることが出来る企画展がありました。

オリジナルにはいろんな意味が込められていた

昔からあるデザインは必ずしも”スタート地点”が存在する。そこから改良されたり、ほかの人が更に改良して…を繰り返す。
元本は同じだが少しずつ、ほんの少し変えていく。

幾何学的で理論的で不思議なオリジナル

師匠が言っていた。ほんの少しの改良で出来る解決がデザインだと。
ただきれいに、美しく、ではなく、機能性を持たせたものがデザイン。
なるほど。

お花で有名なマリメッコ。実は四角のデザインもあるけども、ほんのわずかな揺らぎを与えることで有機的なデザインが世になじんだんだな…
光の屈折もデザインだという。
アクリルの厚みや照らす距離でも変わるだろう。案外科学的なのかもしれない。
空間にぽつんとある明かりもデザインのひとり。
両側の無機質なコンクリ打ちっぱなしに映える月明りのようなライトである。
空間認知のデザイン力がうかがえる。
実は私2台持ちのカブユーザーなんですが、
あらためて見てみるとなんときれいなS字カーブのフレームか。
今まで機械的な面でしか見てこなかったモノもデザインを
学び始めた今は2つ3つの視点から観察することが出来るようになった。

少し小難しいかもしれないが…

オリジナルというのは崩すとユーザーの印象を変えることになる。
フォントを学び始めたころに思う部分が多かった。
隙間(カーニング)にしろ、文字の構成するものは文字そのものだけではない。
あぁ~資料作るときに文字を潰していたあの頃の自分、ぶん殴りたい。
変えるならそのくらいの覚悟で崩せ、崩すなら。

この展覧会で感じ取る、オリジナルデザインの世界は脅威であり、基盤であるが故に素人目からだと難しく感じてしまう。

しかしながらちょっと角度を変えて見てみると、
なんと最小限で留めた鮮麗なデザインであろうか。
ごちゃっとした色使いでもきれいにまとまって見えるのは不思議なものだ。

100年先もある、オリジナルデザイン

人々の心に響いているということは受け入れられているものなんだと感じる。
ちょっとニッチなものでも、刺さる人には刺さる。
それが直感的に良い、と感じるものが何年も何十年何百年も残るものだろう。
家具なんかはなんちゃって~な安価なものが多いが、やっぱりオリジナルには勝てない。見た目・構造やなんやらを模しても、結局はオリジナルが勝つ。
これは何の差なのか?
是非この展覧会でその謎を解き明かしてみても良いのかもしれない。

ちょっと難しかったけど、面白かった。


The Original展
21_21 DESIGN SIGHT(赤坂)


さて、次はどこへ学びに行こうかな。

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