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元海士とあま談義。毒出し、のち浄化 /第2話

シュッキョーシャ。
って、海士町に住んでると当たり前に使う言葉なんだけど、本土の人に言うと「?」となることが多い。
出郷者。海士町出身だけど島を出て本土で暮らしてる人のことです。

モトアマ、は、元海士。
私を含め古いIターン界隈でしばしば使われる言葉です。
Iターンしてきて、ある程度の期間を海士町で暮らしてから、また本土に戻った人。
島を出て、もう次のステージに進んでいるけれど、島の人と繋がり続けたいとどちら側も思っている人。
どちら側も、ってのが重要ですね。やっぱ両思いじゃないと。
いつまでも両思いの元海士が全国にたくさん散らばっているのが海士町。そりゃ強いわなー

そんな元海士の友達と、昨日松江で会いました。
現役の海士人ふたり(私含む)と元海士ひとり、女子3人で飲茶ランチ。

島には中華屋が無いので本土に出ると食べたくなる。こちらは松江の名店Jasmine


ぶっちゃけ、都会から移り住んで田舎の小さなコミュニティに長いこと住むって、楽しいことばかりじゃないです。キラキラなことしか言わない人は、島暮らしの表面しか知らないだけ。或いは、深くコミットしてないだけ。

ちゃんと誠実に生きてたら、カルチャーギャップは絶対にあるはずなので、面倒くさいこともアホらしいことも理不尽なこともいっぱいある。(ちなみに私は15年いて、こんなとこ出てってやるっ!!って思ったのは2回。どっちも人間関係。より詳しく言うと男関係。笑)

でも、そのマイナス面を補って余り有るくらいに好きな部分がいっぱいあるから、ずっと繋がっていたいって思うんだ。それはきっと、ある程度長く住まなきゃ分からない感覚。

だから、苦労もちゃんと味わった人ならではの複雑な愛情を共有できる、元海士とのお喋りは、大事な時間です。過去と相対的に見て今の海士町や今の自分たちを客観的にチェックできるし、お互いの成長も確認できるし。

今回会った元海士の彼女は、艱難辛苦を乗り越えて強く美しい母になっていて、嬉しかったなあ。

生後4ヶ月の姫を、私たちも抱かせてもらう。生命力と希望のかたまりちゃん♥


海士が繋いでくれたこのご縁が、これからも私たちを幸せにしてくれますように。
そんな願いも込めて、飲茶ランチの後は稲佐の浜、出雲大社、日御碕神社という島根屈指のパワスポめぐりをしました。

珍しく人がいない瞬間を狙って
イケメン

4.5トーン


ちなみに日御碕神社は、伊勢神宮と対になっている神社です。
お伊勢さんと同じく天照大御神(=太陽神)がご祭神で、別名は「日沉宮(ひしずみのみや)」。
伊勢神宮が昼を守り、日御碕神社が夜を守る、という関係性だそうです。

日沉宮に日が沈む刻
神社から灯台へ向かう途中
日御碕灯台と海士人
なんとなく「君の名は。」感


わたくしの愛読雑誌 Numero TOKYO の記事によると、
「日が昇る東は男性、日が沈む西は女性を象徴すると言われています。夕日は女性に寛容な力と艶やかさを与えてくれるので、日御碕は特に女性におすすめの場所」
だそうでーす。行くっきゃないでしょー!

お陰様で浄化完了。
さあ、もうすぐ旧正月の元旦なのですよ。



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