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No.922 時迫る

いよいよ1学期末考査が行われます。その昔、「百人一首」になぞらえて戯作百人一首としたことがありました。日本文学史に燦然と輝く雅な歌の世界を借りながらパロディ化した愚行であるとのお叱りもありましょうが、至らぬ者の戯言とご寛容あらんことを…。

「あしびきの焼き鳥左手ペン右手長々し夜をひとり鉢巻」

「長短針うつりにけりないたづらに古典問題ながめせし間に」

「こころあてに書かばや書かむ答案に置きまどはせる消しゴムの粉」

「『問い』見ての後の心にくらぶれば昔はものを思はざりけり」

「数学の教科担任心あらば今ひとたびのテストあらなむ」

「点みればちぢにものこそ悲しけれ英語1つの我にはあらねば」

「忍ぶれど色に出でにけりわが点は物や思ふと人の問ふまで」

「欠点の科目数聞き泣く親の声聞くときぞ我は悲しき」

「詫びぬれど欠点科目のペナルティー身を尽くしても終えむとぞ思ふ」

ほとんどが、我が高校時代を回想して浮かんだ句ばかりです。転ばぬ先の杖、高校生の良い子たちは、決して戯れ歌の主人公にならぬようにと願います。「戯作」と書きましたが、「駄作」いや、「愚作」の誤りでした。お目汚しをお詫びして訂正します。


※画像は、クリエイター・村山幸さんの、タイトル「2021年9月のカレンダー&Zoom背景」の1葉をかたじけなくしました。お礼を申し上げます。