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インバータ過負荷。原因は?解決策は?

機械駆動時にインバータ過負荷異常が起き、
モータが回らなくなった際には下記のことを確認してください。


本記事の前提条件。

インバータ過負荷は
インバータやモータ本体が原因がある場合と、
機械側に原因がある場合があります。

使っているインバータの機種や容量、
使い方などの状況によって原因や解決方法は異なってきます。
ですので、ここでの話は、解決方法の一つとして参考にしてもらえたらと思っています。


1.原因の切り分け。インバータor機械?

兎にも角にも、どこに原因があるのか切り分けが必要です。
対応が可能だったら、モータの駆動軸から連結を外し、モータを単体で回すことで確認ができます。

・インバータ過負荷異常をリセットし、起動をかけます。

・モータが回らず、インバータに何かしらの異常が出た場合。
 →インバータ側に原因があります。
 →項目2を確認してください。

・モータが回った場合。
 →機械側に原因があります。
 →項目3を確認してください。


2.インバータ側に原因がある時。

インバータの故障によって過負荷異常が出てしまった場合は、インバータを交換するしかありません。
お付き合いのある専門業者へ連絡をお願いします。


3.機械側に原因がある時。

・駆動軸や機構側が何かしらの原因で歪んでいる。
・油切れで駆動軸が重くなっている。
機械の動きが悪くなり、モータへの負荷がインバータ過負荷異常へと繋がっています。
修理、メンテナンスをお願いします。


4.どうしても動かしたいときには

たぶん、ここからが皆さん知りたいところかと思います。

ですがここでの紹介はどうしても動かしたいという時の応急処置になります!!

インバータ側に原因があった場合は…

インバータに電気を流さず、モータへ直接電気を送るような回路を作って動かす。
※商用電源をそのまま使うので、周波数の変更はできません。
 機械・生産への影響がない場合はおすすめです。

機械側に原因があった場合は…

※機械側の原因を取り除いたが、それでもインバータ過負荷が出てしまう。 
 制御の観点からできる応急処置としては
・加速時間を延ばす。
 ※加速時間を延ばすとタクトタイムに影響が出ます。
・電子サーマル値を大きくする。
 ※電子サーマル値を大きくすると、保護機能がズレます。
上記影響が出ますが、それでも動かすことを優先するのであれば、調整可能です。


まとめ

機械のトラブルは機械側の原因か、電気側の原因か切り分けが大切です。
また、上記で紹介した方法はあくまで応急処置になります。
機械が動いたからと言って、そのまま使い続けると他の部品や機構に影響を与え、二次被害に繋がります。

正規部品、正規コンディションに直すことを考えてください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。
これからもFAやPLCに関する情報を発信していきますので、よろしくお願いします!!

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