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【訪問看護】お役立ちグッズ

私は、訪問看護師として働いており、利用者のご自宅へ出向きケアをしています。

血圧計や体温計、ディスポ手袋、爪切りなどなど、
いろんなケアグッズ達をリュックに詰め込んで訪問します。

訪問看護の現場は

・病院や施設と違って物品がそろっていない
・何かが急に必要になっても事務所まで物品を取りに帰れない

という特徴があるので、出発前に念入りに確認します。

訪問先で意外と活躍するのが、ビニール袋です。



ビニール袋はいろんな場面で活躍します!

点滴のゴミの持ち帰り

点滴が終わった後、容器には薬液がついていたりするので、ステーションで全部まとめて捨てることがよくあります。

急な点滴指示が入った!という場合でもバッグを汚さず持って帰れるので快適です。

もちろん普通のゴミも持ち帰れるので便利です!

ホットタオルでお腹をマッサージする時

便秘の人のお腹のマッサージをすることが現場ではとても多いです。

お腹を温めると便秘に効果的なので、
タオルを濡らしてレンジでチンして、それをお腹に当ててマッサージします。

この時、直でタオルを当てると熱すぎたり服が濡れてしまって良くないので、
ビニール袋に入れます!
熱さによってはその上からまた乾いたタオルで包みます。

そうすれば心地よい温度感かつ濡れずに済むので一石二鳥です!


背抜きをするとき

背抜きというのは、主に寝たきりの利用者さんの背中にかかる圧迫感や違和感を取り除くケアです。

背中とベッドの間に手を差し込み、ベッドを撫でるようにして背中の圧を抜きます。

寝たきりの方は、自分で心地いいポジションを取れないので、このちょっとしたケアがとても大事です!(床ずれの予防にもなります)

しかし、全体重がかかった背中に手を差し込んで動かす、というのは意外と難しいもので、手がつっかえてしまったり服がぐちゃぐちゃになってしまいます。

病院では、スライディンググローブというものがありますが、コストもかかるので訪問看護にはなかなかありません。

そこで登場するのがビニール袋!
ビニール袋の中に腕を入れて、その手で背抜きをすると、摩擦が軽減されてスムーズに手を動かすことができます。


体の一部分を洗うとき

普段自分で洗面所まで行けない人の手を洗う時や、オムツをしている人の陰部洗浄(おしもを洗う)のときにもビニール袋は活躍します!

やり方は
①ビニール袋の中に、ボディソープと白湯少しを入れる
②空気も入れながら袋の口を手で縛って持つ
③振る
④液体のボディソープが泡泡に!
⑤泡泡が入ったビニール袋のなかに、手を入れて包み込むようにして洗うorビニール袋をおまたの下に敷いて、その中で洗う
⑥洗い終わったら、袋の中でお湯で流す

このやり方でのメリットは

  • 泡にすることで洗浄力がアップ

  • 流し残しの心配がない

  • 周りを汚さず済む

  • 後片付けが楽

液体のボディソープだと泡立ちにくいし、洗い流すときに洗剤が残ってしまうことが多いのです。
また、後片付けが楽なので気軽にケアに取り入れることができます。

結論:ビニール袋でケアの質が上がる

ビニール袋はいろんな形に姿を変え、訪問看護で大活躍のアイテムです!

ステーションに常備していなくても、100均などで安く買えるので本当におすすめです!


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